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探索する場の設定【読書のキロク・Audible】

こんばんは、"もっちゃん”です。
記事に興味を持ってくださり、ありがとうございます。

本日も【読書のキロク】です。
最近、株式会社MIMIGURIなる研究組織の方々が書いている本を多数読んでいます。

もともとは代表取締役の安斎勇樹氏の考え方が面白く、そのあたりの書籍や論文を読んでいたのですが、そこから派生していろいろな本に手を出しています。

今回もAudibleで見つけたので、聞いてみました。そのキロクです。

◯今回読んだ本:『アイデアが実り続ける「場」のデザイン 新規事業が生まれる組織をつくる6つのアプローチ』 著者:小田裕和 翔泳社

同社の小田裕和氏による著書になります。
本当にいろいろな方が所属している組織なのだなぁ、と驚きました。

◯概要

新規事業で成功したいなら、まずは組織の「土づくり」から。
豊かな発想が自然にやってきて、失敗も“養分”となるような「場」とは?

新規事業施策の現場では、アイデア出しの方法論やフレームワークを学んだり、アイデアを磨き上げて事業化したりするプログラムが組まれています。
ただ、方法論を使えば有望な事業が生まれるわけでもなく、参加者はダメ出しばかり受けて意気消沈……。
求められているのは、アイデアが「やってくる」環境をつくり、成功しても失敗してもそこから得られた学びを組織に還元すること。
アイデアを出す側も評価する側も、価値観のアップデートが必要です。
数々の新規事業施策の現場を見てきた著者が考える、価値を生む組織をつくるためのトップダウンのアプローチ3つと、ボトムアップのアプローチ3つとは?
名和高司氏、ドミニク・チェン氏、守屋実氏、佐渡島庸平氏らとの豪華対談8本を収録。

上記ホームページ基本情報より引用

個人的には、「新しいアイデア」とか「新規事業」とか、新しいものが生まれてくるプロセスにとても興味があります。

今回はその場の設定、ということがメインの主張となる書籍だったように思います。

◯MIMIGURIのスタンス統一具合がすごい

この株式会社MIMIGURIなる組織は今なお数々の書籍を出版しているかと思いますが、だいたい一貫して同じようなスタンスかと思います。

こうした「場づくり」ということにおいて、「土壌づくり」「土づくり」といった表現がたくさん出てきますが、これはどの本でも同様かと思います。

何か根底に共通したスタンスを感じます。
会社としてそれはすばらしいことと思います。

自分としても、数々の書籍を読む中で、その共通しているところを感じ取れるようになってきたように思います。

書籍の表紙も含めて、デザインも似通ったところがあります。
シリーズではないのだけれども、なんとなくシリーズ感もあって、いい感じに読み進めることができているようにも思います。

◯いっぱい言われると飽きてくる

自分は少し天邪鬼なのか、すごく面白いと思う考えでも、何度も言われると飽きてきてしまうという性質があることに気づきました。

本書に関しても同様です。

前回こんな本の記事を書きました。

そこにもなんとなく同様のことが書かれていたように思います。
流行っているということが逆に面白くなくなってしまう的な。

きっとこの株式会社MIMIGURIはそれを打破してくるフェーズに入ってきているのではないかと思います。

今後にとても期待しているところです。

◯「探索」するということ

本書でいちばん印象的だったのは、「探索」することの重要性です。

探究的に考えていく上で、自らを見つめ直す意味でも「探索」のフェーズを取り入れていくことが大事だと思いました。

本書では「無目的の旅」など、具体的な案も提示されていました。

形はどうあれ、この「探索」のフェーズって、自分が興味を持って学習を進めていくにあたってとても重要だと思います。

自分の中で土に根ざしている部分が地上に出る部分の根幹となるものであり、そこを探っていくことの大切さを感じました。

そしてそのための「土づくり」が「場づくり」ということでしょうか。
「耕す」という表現がよく出てきますが、これはすばらしい表現だと思います。自分もそれをイメージしていきたいです。

◯土づくりの難しさ

私は7年ほど前から家で畑をつくり、家庭菜園を行なっています。
そこで感じるのが“土づくりの難しさ”です。

シーズンが終わって、次のシーズンに向けて土づくりを行うのですが、それが難しい。
最初から畑用の土を入れていたわけではない、住宅地用の土からスタートした菜園になりますので、耕すのにも一苦労でした。

細かい石を取り除いたり、堆肥を入れたり。作物が育つようにするには大変な労力であります。

キュウリを育てるのが好きなのですが、“キュウリは毎年同じ場所では育たない”など、土ができたうえでも配慮すべきことはたくさんあります。

それがなんとなく「場づくり」と共通しているということを、本書を読むと改めて感じます。
それを感じると、その「場づくり」の難しさ、専門性が必要ではないか、ということを改めて痛感するのです。

学校という場で考えると、成員が毎年更新されるという意味では「新奇性」が担保されるというありがたい側面もあるようには思います。

それを踏まえた「場づくり」を考えていくことが大事だと思いました。

◯授業は事業?

どうでも良いことですが、今回は本書をAudibleで聴きました。

「事業」という言葉がたくさん出てくるのですが、耳で聞いていると

「授業」

と聞こえてしまうことがたくさんありました。もはや病気です。

でも、「授業」に置き換えてもたくさん共通するところがあるのが面白いところだと思いました。

「新規授業」の立ち上げとか。
新たに提案したい授業があるときとか、共通点が多々あります。

企業の中での話が想定されているとは思うのですが、学校現場における自分のやり方や授業をイメージしながら聞くのも、とても面白かったです。

子どもたちからたくさんのアイデアが生まれるような授業の場の設定を目指し、これからも頑張っていきたいと思いました。


そんなことを考えた1冊でした!

あまり本の内容に踏み込んでない気がして、申し訳ない限りです。
個人的にはとても面白いと思った本でした。

自己紹介はこちらから。


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