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『777 トリプルセブン』、4作目ですが飽きてきた?【読書のキロク・Audible】

こんばんは、"もっちゃん”です。
記事に興味を持ってくださり、ありがとうございます。

今回は【読書のキロク】です。
最近はAudible伊坂幸太郎氏の作品を立て続けに聴いています。

特に最近は「殺し屋シリーズ」を聴いていて、今回で4作目になります。

ここまで書いた記事は以下のとおりです。

個人的には2作目の『マリアビートル』がツボでしたが、こうしてみてみると他作品の方が読者が多いのかもしれません。

今回は4作目『777(トリプルセブン)』についてです。

◯今回聴いた本:『777 トリプルセブン』 著者:伊坂幸太郎 角川書店

2023年9月の発売になるので、比較的新しい本かと思います。
まだ文庫化とはなっていないようですね。

こうした新しい小説にも触れることができるのは、Audibleのとても良いところだと思います。

◯概要

そのホテルを訪れたのは、逃走中の不幸な彼女と、不運な殺し屋。そして――
累計300万部突破、殺し屋シリーズ書き下ろし最新作
『マリアビートル』から数年後、物騒な奴らは何度でも!
やることなすことツキに見放されている殺し屋・七尾。通称「天道虫」と呼ばれる彼が請け負ったのは、超高級ホテルの一室にプレゼントを届けるという「簡単かつ安全な仕事」のはずだった――。時を同じくして、そのホテルには驚異的な記憶力を備えた女性・紙野結花が身を潜めていた。彼女を狙って、非合法な裏の仕事を生業にする人間たちが集まってくる……。
そのホテルには、物騒な奴らが群れをなす!

上記ホームページ内容紹介より引用

でました、「天道虫」
今シリーズの中でも、私の推しの殺し屋です。

殺し屋に“推し”があって良いものか、という議論はさておき、その内容紹介を見ただけで、少し嬉しくなってしまいました。

◯雑感

設定から、とても面白いなと思いました。
私が『マリアビートル』がハマったのもあってか、ほぼ同様のシチュエーションということもあり、楽しく聞くことができました。

この「殺し屋シリーズ」の形式に慣れてしまってきたこともあってか、新しさはさほど感じなかったものの、とても面白かったです。

密室というか、あるホテルの中から出られない状態、外界とほぼ遮断された状態で話が進んでいくというのは、ミステリーの常套手段かもしれません。

そういう点では、今作も王道をいくような形とも言えるでしょう。
展開としても意外性もありました。
「ここでこの人たちがつながるのか!」的な。

今作でも、比較的簡単に人が死にます。
ただ、なんとなく易々と死ぬのは殺し屋ばかりなので、そこに伊坂幸太郎氏の何かしらのこだわりがあるのかもしれません。

いい人、老人、子どもは手にかけない、みたいな。

そんなことを何となく感じる作品でした。

◯飽きることの重要性

これまで、『グラスホッパー』『マリアビートル』を読んで、授業展開のこととか、探究学習のようなことを考えてきました。

今作では、正直そんなことはあまり考えませんでした。

これは、
「飽きた」
ということでしょうか。
あまり新鮮さを感じなくなってきました。
正直、次の作品に手を出す前に、他の書籍に触れたい気持ちになっています。

これは、学校や授業においても大事なことかもしれません。

今作も、単体で見ればそれは面白く、名作であると私は思います。
ただ、私が立て続けに同様のものを読み進めてしまったがために「飽きた」気がします。

子どもたちにとっても、同じようなことはあるのではないでしょうか?
どんなに面白い内容だったり、楽しく取り組める手法であっても、

それがずっと行われるとなると、飽きる。

飽きたら次のステージに行く。

これって、とても大事なことのように思います。

我々も常に新しいものを提供していかなければなりません。

授業とかにおいては、「飽き」の来ないものにしていかなければならないのかもしれません。
でも、子どもたちにとって、この「飽きる」という感覚も大事なことのように思います。

「飽きた」ということを自覚すること。
それがあって、子どもたちは次に進むことができるように思うのです。

なんか「飽きる」ってマイナスなイメージがありますが。
何となくポジティブなもののように思えます。

「慣れる」とは少し違う感じなんだよなあ。


うまく言語化ができていませんが、何となくそんなことを考えた1冊でした。

なんか「飽きた」とか書いたりして、著者に対して非常に失礼な書き方になってしまっているような気がします。申し訳ありません。

繰り返しますが、作品はとても面白かったです。

ぜひみなさんに読んでもらいたい!


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