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「絶望」のススメ。

自覚カウンセラーのパンダです。
今日は、多くの人に敬遠されそうなトピックで書いていきます。

世の中には「願望実現」やら「なりたい私になる」みたいなメッセージで溢れています。

お金持ちになりたい、素敵な恋人を見つけたい、こんな生活がしてみたい、
こんな自分になってみたい、等々。

少なからず皆さん、願望をお持ちかと思います。

私自身も以前は、様々な願望を追いかけていたように思います。
これが手に入れば幸せになれるのではと考え、
ひたすら追いかけ、努力し、なんとか手に入れては「これじゃない」とか「もっともっと」「次はこれだ!」という感じで、終わりのない幸せ探しのラットレースを走っていた様に思います。

このポストは「望みなんて持たずに、今あるものに感謝して生きましょう」みたいなメッセージではありません。

いつも願望を追っている私に気がついていたり、その繰り返しになんとなく虚しさを感じている様であれば、ぜひ読み進めてみてください。

手に入れた瞬間だけは"やった感"があるが・・・

 昇格した時や、好きな人とお付き合いが始まったり、目標としていたお金を手に入れた時、欲しかった物を手にれたり、何かを手に入れ、達成した時、その時はなんとなく充実感の様なものを感じます。

しかし、次第にその感じは薄れていき、気がつくと新たな何かを求めています。幸せになるはずだったソレを手に入れたはずなのに、いつの間にか不足感を感じて次へ次へと何かを求めています

これを「向上心」のような体のいい言葉で丸めることで正当化することもできなくはないのですが、果たして、私たちは何を求めているのでしょうか。

 私自身も、そういう達成感や充実感を味わうために、努力し、向上し、少しでも良い生活をし、少しでも苦しい時間を減らし、楽しい時間を増やしていくことが、人生を攻略することだと思っていましたが、それを繰り返していくうちに次第に、自分は一体何を求めて何をやっているんだろうという思いが強くなってきたのをよく覚えています。

願望や幸せの正体は。

 願望や希望というのは、不足に囚われた私の声であり妄想です。
願望をある様にする私と向き合っていくと、そこには不足を感じている私がいます。

実際に不足しているのではなく「不足だ」と考えている私です。
自らが創造した「不足」に囚われている私が「欲しい」と言っているのが願望です。

どれだけ手に入れても、次が欲しくなるのは、自らが生み出した考えである「不足」という妄想に囚われ、その妄想を満たそうとしているからでもあります。

年収400万円の人が、年収500万円あれば幸せになれるのではと考え、求め、その人が年収500万円になれば、まだ幸せじゃないと考え、次は1000万円、次は、2000万となり、そうなったとしても、まだ幸せじゃないと考え、次は名誉だとか、ステータスだとか、尊敬がどうとか、権力がどうとかが始まる。

大好きな相手と付き合ったとして、その時は幸せいっぱいでも、付き合っている中で、もっとこうしてほしいという不足が生まれてきては、気持ちが冷めてきて、他に目移りしたりし始めるのも同じです。

不足感という自身が創り出した妄想に囚われ、「幸せ」という不足感からくる妄想を追いかけているうちは、何を手に入れても、手に入れた瞬間やわずかな時間だけ「満ちている気になる」ことはありますが、満ちることはありません。

その満たそうとしているのは、妄想のバケツなのですから。

絶望のススメ。

 絶望というと、なんとなく嫌な感覚・イメージを持つ人も多いですが、ここまで読み進めてこられた方にとっては、また違う印象を持つ方も少なくないのではないでしょうか。

望みを断つという意味での「絶望」は、
「望み」がどういう代物かがわかれば悪くないものに思えてきます。

絶望とは「絶つ」「望み」から絶望です。
そこには不足感もありません。
必然的に願望もありません。

圧倒的な静寂がそこにはあります。
清々しいほどの絶望の先に、

むしろ絶望の先にある道にこそ、
光が差し込み迷いなく歩めます。

絶望しようとしないでください。
絶望したいという希望がそこに生まれます。
これがパラドックスを生みます。

「期待する私」
「願望をある様にする私」
「欲しい私」
「欲深い私」

そういう私を無くそう、消そうとすればするほど
そこに執着が生まれます。

そういう私を蔑ろにせずに、その私と向き合ってみる。

「願望をある様にする私」に向き合えたとき、
絶望しようとせずに、絶望しています。
その清々しいほどの絶望と共に、広がりが起こるかもしれません。

どんな私をも蔑ろにせずに、向き合う。
その先に、満たす必要すらない私がいます。

それがあろうがなかろうが、
それに囚われない私が顕れます。

外側のあれこれで満たそうとする動きに、
キリがない、何か虚しさを感じている方は、
本気で向き合っていきましょう。


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