障害厚生年金よりも障害基礎年金の方が勝ち組かもしれない理由
以前に「障害者の中でも階級が生まれてくる」みたいな話を書いた気がするのですが、それに関する話で今日は障害年金です。
よく巷では、「障害厚生年金こそ勝ち組だ」みたいな説が流れてくると思うのですがそうとも言えないなと最近思ったのです。
まあ私はというと「どちらでもいいんじゃないか」と思ってはいるのですが、それぞれにメリットデメリットを感じます。
障害基礎年金にもけっこういいところがあり、初診日に厚生年金に入ってなくてラッキーだった!となる可能性もあるという話を書いていこうと思います。
障害年金の等級審査が厳しくなっている
Twitterで障害年金がらみのツイートを見ていると、障害年金の等級審査がどうも厳しくなっているように感じます。
つまり障害厚生年金であれば、障害年金を申請さえすれば3級はもらえるけど、いきなり2級をもらうのが昔より難しくなってたり、3級から2級に等級を上げるのが難しくなってたりするんですよね。
これは社労士の中でも話題に上がっているらしく、昔よりもそこら辺の等級審査が厳しくなっていると思います。
障害厚生年金で困っている人たち
そういう状況の中で障害厚生年金をもらっている人の中で意外と困っている人がいることがわかりました。
等級を3級から2級になかなか上げてもらえない人たちが多くいるのです。
2級というのは「日常生活に支障をきたしている」ことが条件ですが、働いていなくても2級に上げてもらえない人が続出しています。
普通は働けていない時点で2級になるはずなのですが、働いていないのに障害厚生年金3級になってしまっている人がけっこういる印象です。
さらに手帳の等級が2級でも障害年金は3級になっているという人も多くいるのです。
日本年金機構側としては年金の運営が厳しくなっているので、そこの審査を厳しくしてなるべく障害厚生年金2級を取りづらくしているのだと思います。
なんせ3級と2級では年金としてもらえる額が2倍近く変わるからです。
3級は約6万円ですが、2級になると子の加算なども含めて12万円近くもらっている人も出てきます。
それに手帳2級になると自動的に国民年金の免除が発生するので、日本年金機構側としてはできるだけ2級にさせたくないという魂胆もあるでしょう。
障害基礎年金のいいところ
それに比べて障害基礎年金は2級からしか存在しません。
ただし障害基礎年金2級が申請で認められる確率と厚生年金3級が認められる確率はほぼ同じであり、95%を超えています。
つまり「きちんと申請さえすれば2級がゲットできてしまう」のが障害基礎年金のいいところなのです。
障害年金3級という微妙な額しかもらえない等級をすっ飛ばしていきなり2級になれるのは明らかなメリットでしょう。
ちなみに私もこれから申請するのは障害基礎年金ですので、ある意味ラッキーだったなと思っています。
最悪の場合生活保護があるので、申請の結果にはそこまで期待していないですが、もし障害基礎年金2級が取れれば手帳も2級になり、国民年金を免除できるのは大きな利点です。
これから障害年金の申請を考える人はここまでに述べた点を十分に検討してから申請することをおすすめします。
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