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私立大学薬学部の入試で学費全額免除を勝ち取った勉強法

このたび、城西大学薬学部薬学科の入学試験でS特待生(学費全額免除)を勝ち取った。S特待生は入試の上位5人しか受からないと言われているのでかなり嬉しかった。当日のできとしては、大体数学で1ミス確定していて、化学はおそらく満点かなといった具合だった。なのでここから、私立大学薬学部薬学科の入試で学費全額免除を勝ち取るために行った勉強方法を解説しようと思う。

まず自分の場合は再受験という形で受験に挑んだので、本当に時間がない中での挑戦だった。具体的にいうと、約2ヶ月ほどしか対策に時間をかけられなかった。11月くらいに行政書士試験が終わって、一息ついたのも束の間、そこで不合格を確信したのでこの先の将来が不安になった。そこで薬学部の再受験を決意して、勉強を開始した。

具体的な勉強方法としては、とにかく基本的な知識を参考書を読んで入れてからひたすら過去問を解きまくった。城西大学の薬学部がその時から第一志望だったので10年分の過去問を取り寄せて2回ずつくらい解いた。その際にただ単に得点を気にするだけではなくて、本番で同じような問題のセットが出てきたらどうするかという想定をかなり綿密に練習した。特に数学の対策にはかなり時間と頭を使った。

化学は正直どの大学の問題も私立の薬学部であればそれなりに点が取れるような問題が出るし時間も余る。城西大学の化学もほとんど9割近く得点できるような問題しか出ない。しかし数学はそうはいかない。城西大学のようにそこまで偏差値が高くない私立薬学部だとしても、時間がなくて計算が間に合わないとか、わからない問題が出るとかそうしたことが頻繁に起こる。実際に私は城西大学薬学部の問題を10年分解いていて、年度によっては70点くらいしか取れない年もあった。そうした想定よりも難しい問題が出題されてしまった際にどういう解き方をすれば得点を最大化できるのかをかなり考えた。具体的には、「まず大問1番で難しい問題が出ることはあり得ないので必ず最後まで解く。それから大問2番と3番は、関数の問題で簡単に正解できる問題が出やすいからその問題から解く」とか自分なりのルールを作って練習を重ねた。

また過去問演習をとにかくすべきと言ったのは、城西大学のような偏差値の高くない大学であれば過去問からそのまま同じ選択肢が出題されるということが頻繁にあるからだ。例えば、私が今思い出せる範囲で書くと、化学の問題でフェノールの性質が聞かれた時に「潮解性」と答えさせる問題がめちゃくちゃ出る。おそらく過去問を10年分研究したときに、3回くらいは出題されていたのではないかと思う。しかし、教科書とか参考書にはフェノールの潮解性はそこまでフォーカスされていない。おそらくだが、城西大学の化学の問題を作る教授が好きな選択肢なのだろうと予想される。そうした、自分の志望校が好んで出してくる問題というのが一定数存在する。そうした問題を確実に得点するというのはとても大事だと思う。実際に、フェノールの潮解性の問題は今年の化学にも出題されていて、その問題を試験会場で見たときは思わずにやけてしまったほどだ。

数学も同じような問題がとにかく何度も出ていることが過去問を研究すればわかるはずだ。例えば3次関数の問題では極大極小を求めさせる問題が頻出するし、ベクトルでは「垂直=内積0」を利用する問題が頻出する。まあ数学の場合は化学のように全く同じ問題が出るというわけではないのでそこまでコスパは良くないのであるが、それでも問題の癖というのが確実にあるし、それを過去問演習で培っておけばかなり得点率は上がるだろうと思う。ただし、確率の問題はそこまで時間を使って対策をするべきではないと思う。そもそも確率の問題は解くのにセンスがかなり必要とされるし、問題演習を積んだからといってすぐにできるような代物ではない。しかも、試験時間の限られた中で緊張状態の中、事象を全部数え上げて正解するなどはかなり困難だと思う。私の場合も今年の試験では確率の問題で1問不正解になってしまったし、それはしょうがないなと割り切っていた。過去問演習でも常に確率の問題は最後に解いていたし、最悪間違っても仕方がないと割り切ってさえいた。それだけ確率の問題は問題との相性もあるし、当日の運によって左右されてしまう水物なのである。

最後に入試は努力をすればしただけ報われるものではないと改めて確信した。戦略を立てて、それを当日の試験会場で忠実に実行できる人間が合格やら特待生やらを勝ち取れるのである。間違っても努力教信者にはならないように気をつけたいものだ。



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