見出し画像

発達障害が自分らしく自由に生きる。試行錯誤して見出した道は「在宅翻訳者」

翻訳者のさとのゆきです。完全在宅ワークで仕事をしています。翻訳者としての収入は、一般的な日本の会社員の方と同じくらいか、もしかしてもう少し多いかも?というくらいの金額ををオンラインの仕事だけで確保しています。ちなみにクライアントは海外の企業がほとんどです。

就職して社会人生活をスタートした当時は、目を見て挨拶ができないとか、字が汚いとか、ホッチキスの止め方が雑だとか、空気が読めないとか、電話対応が下手だとか、ずいぶん叱られたものです。思い出してみるととても懐かしいです。

…当時はほとんどパソコンが普及していなくて、手書きがほとんどの時代だったのです。だから、履歴書は手書きが必須(これは、業界によっては今でもそうかもしれません)だったし、きれいな字が書ける人は重宝されていて、ペン習字なんかを習っている人もいました。

発達障害の私は、手書きでまっすぐ線を引くとか、字を書くとかといった作業がとても苦手です。幸い就職してから数年後には、各自がパソコンを持つようになったのでよかったです。パソコンなら、定規がなくてもまっすぐ線を引けますよね。

以前、ちょっとスピリチュアル系のライティングワークショップに参加して、自分のキーワードを探るというワークをやったとき、出てきたのが「ITで自由になる」だったのですが、まさにそのとおりの人生です。たとえば今なら、コロナのおかげであらゆる打ち合わせや会議がオンラインになりました。それ以前は、たとえ翻訳やライターの仕事をしていても、初回の打ち合わせや面接は相手先のオフィスなどに出向かなければなりませんでした。打ち合わせそのものは1時間とか30分とかでも、支度して往復していると、その何倍もの時間を費やしていたのです。

ところが今は、打ち合わせや会議は、事前にZoomでリンクが送られてきて、直前にちょっときちんとした格好に着替えるだけです。デジタルのおかげで助かっているなあと思います。移動時間もないので疲れることもありません。

さらに、デジタルな社会になってよかったと思うすごく大きなことは、なんといってもオンラインで収入が確保できるようになったことです。日本でもクラウドソーシングが流行り始めた頃、私は英語のクラウドソーシングサイトに登録して、ネットのフリーランスとしてスタートを切りました。当初から、日本のクラウドソーシングとは比較にならない単価だったのですが、仕事を続けていくうちに、さらに単価が上がり、気がつけば日本の平均値をクリアするくらい稼げるようになっていました。

翻訳は、基本的に発生ベースの仕事なので、タイトな締切が設定されることもよくありますが、発達障害ならではの過集中が役立ちます。といっても、スタミナがないので長く続かないのですが、フリーランスなのでたっぷり昼寝を取ることもできます。ちなみに私のルーティンは、朝3時間仕事をして、ランチを食べたら2時間くらい寝て、起きたらまた3、4時間仕事するスタイルです。2時間も寝る理由は、いわば脳のデフラグです。集中して頭を使うとパフォーマンスが落ちてくるので、いったん寝てリセットするのです。するとまた、起きたばかりのクリアな頭脳に戻ります。このスタイルはフリーランスだからこそだなあと思います。

振り返ってみて、自分なりの働き方で納得できるだけの収入が確保できる翻訳者としての仕事につくことができたことは、ラッキーでした。もちろんずいぶん努力もしましたが、やはり運命の女神に背中を押してもらっていたように思います。発達障害で苦しんでいる人や、マイペースでできる仕事を探している人にお役に立つにはどうしたらいいかな?と考えて、とりあえずAmazonでKindle本を出版しました。

これから無料キャンペーンも開催しようと思っていますが、Kindle Unlimitedに登録している人なら無料で読むことができます。UpWorkなど、おすすめのクラウドソーシングプラットフォームの登録方法など、細かく紹介しています。ピンとくる方は、ぜひ読んでみてください。


面白かった、よかった、と思われたなら、サポートしていただければ励まされて、もっと書こう!というエネルギーになります。どうぞよろしくおねがいします。