1冊のノートが「あなたの言葉」を育てる
【今日の読書旅】Day110
1冊のノートが「あなたの言葉」を育てる
川上徹也 著 朝日新聞出版 2018年
花が咲くまでの年月は、人によってさまざま。
ただ、花を咲かせたい、実を結びたいという意志を持たなければ、凡人に花が先、実を結ぶことはない。
花が咲くまでの過程こそが、木を育てる醍醐味と言えるかもしれない。
「めんどうくさいことをやり続けることが、言葉の木を成長させるただのひとつの道」
「伝え方」のテクニックや型は覚えたけど・・
「実践してみると、なかなか成果が上がらない」
「影響力のある言葉を発信できない」
「自分オリジナルの意見が言えない」
という悩みはよくある。
テクニックはあったほうがいい。でもテクニックは所詮テクニック。
本質的なものではないし、一時的な効果しかないし、何度も同じことをしていると効果が薄れてしまう。
「枝葉だけの木」では、「花」を咲かせ、「実」をつけることはできませんし、しばらくすると枯れてしまう。
しっかりした「幹」があれば、同じような「枝葉」であっても「言葉」は重く感じ、結果として影響力を持つことができる。
自分の「言葉の木」を育てるには?
❶[3セレクト]
①コピーライターとは言葉で相手の世界観を変える仕事である
生み出した言葉に相手が触れることで、「相手の認識を変える」「相手の考え方を変える」「相手の気持ちを変える」「相手の知識を変える」「相手の言葉を変える」「相手の行動を変える」ことができたら、世界はちょっと変わるかもしれない。そしてそれはとりもなおさず、その言葉を発した「自分自身」をも変えることになる。
②どんな木を目指すのか?
人類最大の発明は「言葉」。「言葉」がなければ、人は思考することができない。大袈裟にいうと、「あなたの言葉の木」は、「あなたそのもの」。屋久島の縄文杉のような巨木であっても、始まりは一粒の種。
「言葉の木」も同じ。まず「種」を上ないことには始まらない。その時大切なのは、あなたがどんな「言葉の木」を育てたいかということ。小説やエッセイなどの文芸作品を書きたい人と、ビジネスで成果をあげたい人とでは、目指すものが違くなる。目標が違えば、植える「種」は異なる。
③日々の気づきを書き記す「日気ノート」
日々の「気づき」をノートに記す「日気ノート」には、出来事ではなく、気づきをかく。(*日気は著者の造語)
話せるネタが増えるとうことは、あなたの「言葉の木」を豊かにする。「気づき」は新たな発見でなくても、ふとした「疑問」などでも。その疑問の答えを自分で考えているうちに何かの「気づき」を得ることもある。
「気づき」「仮説」をどんどんかいていく。
いろいろな気づきを得るには、「視点」を増やすことも大切。多くの視点を持てば持つほど人と違う発見ができる可能性が高まる。反対意見を切り捨てるのではなく、別の立場の視点からも物事を見ることができるようになると、「言葉の木」はより豊かになる。
本の中では、「日気ノート」の他に「内観ノート」「出言ノート」というノートについても紹介されている。
❷[マイエピソード]
コピーライティングの先生が昔「書くスキルを磨く唯一の道は、”書くこと”だ」と教えてくれました。
結局、私たちは、鍛錬を重ねていくことでしか上手くなっていかないんですよね。
このとてもシンプルな考え方を根っこに持っているかいないかで、日々の仕事に向き合う姿勢って変わります。
知らない人は、鍛錬を避けて、楽な道を選びますが、結局いつまで経っても楽にはなりません。私自身も「楽してかんたん」を求めていた時期はありましたから、つい楽な道を選んでしまう気持ちはわかります。
でも実は、コツコツ積み上げていったほうが、メンタルも安定して、結果、はやく結果に到ることが多いです。本当に。
正しい方法でコツコツ続けていたら、必ず欲しい結果を手に入れることができます。
+1:「あなたの言葉」を作る7つの切り口
1、「体験」や「ミニエピソード」を語る
2、「比喩」と使い「たとえ話」をする
3、「言葉の発見」を伝え「知識から知恵」導く
4、抽象化して「法則」にする
5、「オリジナルの単語」を作る
6、教訓風名言を作る
7、勝手に「新定義」する
❸[今日からのアクション]
7つの切り口の「抽象化して法則にする」を実践する
執筆者 水野について↓
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