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【本について】
タイトル:スピード・オブ・トラスト

著者:スティーブン・M・R・コヴィー


【著者のメッセージ】


「信頼」がスピードを上げ、コストを下げ、組織の影響力を最大化する


【著者の目的】

信頼を確立できるような「物の見方」「話し方」「行動の仕方」を私たちに身につけてもらうため


【WHY】(なぜ「信頼」について伝えるのか?)

■コヴィー・リーダーシップ・センターのCEOを息子のスティーブンに任せてから、わずか3年足らずで会社の売り上げはほぼ倍増。利益は1200%に跳ね上がり、会社は40カ国に進出。

その要因が「信頼」


■信頼の危機
グローバル経済で鍵となる(低い信頼では、その原因が非倫理的行動にあれ、倫理的ながら能力に欠ける行動にあれ、摩擦を引き起こす。善意でさえ、判断の誤りを埋め合わせることはできない)人生において、また家族を含む組織において最大のコストになる。一方で、高い信頼はスピードをもたらす。


■不信のつけは大きい

信頼↓=スピード↓コスト↑
信頼↑=スピード↑コスト↓

■人間関係はどんな種類のものであれ、信頼の上に築かれ、信頼によって支えられる。

■信頼は組織の成功における”隠れた変数”である

戦略×実行=結果
(戦略×実行)×信頼=結果


【WHAT】(「信頼」とは?)

■「信頼」とは、「人格と能力」である

人格とは、他者に対する誠実さ、動機、意図など。
能力とは、才能、スキル、結果、実績。

両方が不可欠。


【WHAT IF】ー人格と能力についてー

マネージャーのパフォーマンスを、価値観を実践する(人格)と結果を出す(能力)で評価 ージャック・ウェルチ

「基本理念を維持する(人格)と進歩を促す(能力)の必要性
ー「ビジョナリーカンパニー時代を超える生存の法則」

社員たちに求める資質「誠実さ」(人格)「知性」(能力)
ーウォーレン・バフェット


【HOW】(人格と能力を磨くには?)

■信頼関係の最大の鍵は「結果」

結果は、ブランド・ロイヤリティを生み出す。結果は、成功の文化を活気づけ、助長する。

一貫して結果を出すことで、顧客のリピート注文が増える。顧客が主要なプロモーターになってくれる。

■信頼性の原則(信頼の5つの波)

信頼は、「個人」からはじまる(インサイド・アウト)

1、自分自身の信頼
2、人間関係の信頼
3、組織の信頼
4、市場の信頼
5、社会の信頼

●自己信頼(まずはじめに取り組むこと)
自分自身を信頼し、他者に信頼される上で必要なものとは?

「4つの核」に対する理解が必要

①誠実さ・・誠実さは根っこ、一貫性(信念を貫く)、謙虚、勇気
②意図・・動機、思惑、行動、本当の動機や思惑が正確に行動に反映されること 
③能力・・優れたパフォーマンスを生み出すための才能、スキル、知識、生産能力
④優れた実績を磨く・・実績を上げているか? 何を持って結果とするか?(「我々は最善を尽くしている」といったところで意味がない)

ー「信頼」を確認するための問いー

Q 私は自分自身を信頼しているか?
Q私は他者から信頼される人物か?

(アメリカ人の半数が新年の決意をするが、それを実行するのは8%)

自分との約束を破れば、人格の弱さとしてあらわれ、周囲の人々から信頼されなくなる。

自分を信じることは、成功の第一の秘訣(小さなことの積み重ねがとても重要)


【響いたメッセージ】

■悪の葉っぱに斧を向ける人は千人いても、根っこに斧をむけるものはひとりしかいない(ヘンリー・ディヴィッド・ソロー)

■人は迅速でなければ、死んでいるに等しい(ジャック・ウェルチ)

■低い信頼関係では、どんなに慎重に言葉を選んでも誤解される

■人の動機に疑惑の目が向けられた途端、その人の行動の全てが歪めてみられる(マハトマ・ガンジー)

■樹を植えるのに最適な時期は20年前である。その次に最適なのは、まさに今だ。

■ルールは、人格の代わりになり得ない(アラン・グリーンスパン)

■人の一生は、自分が貯め込むものよりも、他者に与えるもので測られる(ウェイン・ダイアー博士)

【学び】

信頼ほど即効性に優れるものはない
信頼は自分でなんとかできるもの
自分を信頼していなければ、成功はできない

【アクション】

Q 「自分を信頼しているか?」「まわりに信頼されているか?」を毎日問いかける。


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