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コロナ感染の再拡大、正直つらい(滋賀県甲賀市・阿弥陀寺の阿弥陀如来坐像に祈る)

 仏像エッセーを書くつもりで始めたnoteだが、コロナ禍の影響を受けて、テレワークをやってみただの、パソコン買っただの、寄付しただの、普通のことをだらだらと書いてしまった。仏像オタクなのに、申し訳ない。ただの阿弥陀様の追っかけなのに、本当に申し訳ない。

 連載中の「コロナ2割派の私の奮戦記」は、コロナ禍がいったん収まった6月初めに、仕事から帰る電車の中で一気に書いたものだった。6月は比較的感染状況が落ち着いていたので、6月最後の日曜日にマイルールを解禁し、おそるおそる予約拝観をしたばかり。その後あっという間に感染者数が増加。7月に入ってから、都内の1日の新規感染者数が100名を超す事態となってしまった

 正直疲れる。私のような末端の人間でさえ、これまでがんばってきた。会社と交渉したり、自腹で在宅ワークの態勢を整えたり、老親を気遣ったり、がんばってきたのだ。がんばる、という言葉は嫌いだが。ここではあえて使いたい。がんばってきた。

 営業自粛していた人々も動き始め、社会全体がようやく少しだけ前に進めるかという時点での感染拡大。これはきつい。

 あまりにきついので、アルバムから阿弥陀如来様の画像を選んで、ただ眺めるということをやってみた。心が少しだけ落ち着いた。本記事冒頭の写真は、阿弥陀寺(滋賀県甲賀市)のご本尊、阿弥陀如来坐像である。阿弥陀様のお像は平安後期以降のものが多く、優しく少しぼっとした表情のものが多い。普段はそのお姿に癒される私なのだが、今は、阿弥陀寺の平安中期の力強い阿弥陀様から力を分けていただこう。阿弥陀寺の阿弥陀様は大きな螺髪がとげとげしていて、最初にお堂に上がるとき、神護寺の薬師如来立像かと思ったほど。今、写真を見返してみても、やはり濃い! そして、強い!

【拝観案内】
光明山阿弥陀寺(滋賀県甲賀市)
〇ご本尊阿弥陀如来坐像=10世紀頃。一木造で背刳りあり。像高109.1cm。重要文化財
〇薬師如来立像(↓)も平安中期の一木造り。肉髻と地髪部の境のゆるいところがたまらない。あと、少しだけ耳たぶが外側にはねてるところも好きで好きでたまらない。

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〇拝観予約は難しく、当日お寺のご都合がよければ拝観できるという噂である。

※写真は阿弥陀寺様の許可を得て筆者が撮影











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