1年間noteを続けて　～起承転結が、好きだ。～

こちらでは、私の過去と現在のお仕事についてや、noteを続けてきて感じていることなどをまとめています。

◎私の基本情報：1年前の自己紹介はこちらです↓

ウェブライターの仕事

私は2015年にインドネシアに移住してから4年半ほど、いわゆる「ウェブライター」として働いていました。資料はウェブサイトや本。たまには国際電話で電話取材もしましたが、ほとんどひとりぼっちで書き続ける毎日でした。

ウェブ業界に疎かった私も、ライターの仕事をして初めて、こういうことでお金が稼げるのだということを知りました。簡単に言えば、ウェブサイトを作って、広告を貼って、資料を探して、書きまくる。ジャカルタでの就活を早々に断念しており、在宅で仕事をしたい私にとっては都合の良い働き方なので、自分でメディアを作ってみようかなと思ったこともあります。

でも、やめました。「お金になりそうなことを選んで、お金になりそうなように書く」というのが性に合わないと思ったからです。

日本語で日本に関する記事を書く以上は、資料集めや取材する都合上、絶対に日本にいた方が便利で、インドネシアで奮闘する意味があまりないと感じたというのも、理由の一つ。

フリーランスのウェブライターとして、完全に独立し、色々なクライアントさんとお仕事をするという選択肢もありました。でも結局、それもせず、4年半、ずっと同じ仕事。

理由はいくつかありますが、一番大きかったのは「できそうにない」と思ったことです。内向的な性格のため、職場環境を変化させながら自分を売り込んでいく必要があるフリーランスになることには、どう考えても不向きでした。それに、人と話すのが苦手でインタビュアーには向かない、海外在住で日本のどこかに取材に出かけることもできないでは、制約が多すぎます。

noteを趣味にしてみて

書くことが好きなので、ライティングや編集にまつわる気になるネット記事は読むようにしています。でも、「言いたいことは最初に言う」「一言目のインパクトが大事」
と言われると、「いやあ・・そうかもしれないけど・・」と、ちょっともやもやする自分がいます。

こういう風にタイトルを付けた方がいい、見出しはこう、単語の選び方はこう。

私だって、仕事中はそういうことを考えています。

でも、それだけでは退屈じゃないですか。

一方のnote。ここだってSEO対策をしている人もいるのですが、私にとって、ここは趣味の場。自分との対話の場でもあります。

やっぱり、「起承転結」だって捨てたもんじゃないと思うんです。人それぞれの味があって、ぬくもりや、熱や、人間臭さがあって。そういうのが好き。

言いたいことを最後にとっておいたって、いいじゃないですか。

一言目が控えめだって、前置きが長くたって、いいじゃないですか。

読まれることや「いいね」されること、収入が入るかどうかを気にせず、長ったらしく回りくどく、いくら読んでも結論に到達しない、今どき流行らない文章でも気ままに書き散らせるnoteが、私は気に入っています。

noteのみなさん、そしてたまに立ち寄って読んでくれるみなさん、ありがとうございます。

今の仕事と、将来のこと

現在は、ご縁があり、インドネシア人向けの日本語学習サイト「Kepo Jepang」を作るスタッフの一人として働いています。自分自身で記事を書くこともありますが、今は育児とのバランスをとり、限られた業務時間なので、ライティング以外の業務を優先させています。

記事を書くのは好きです。でも、監督側に回り、他のスタッフさんたちと相談しながらコンテンツを作り上げていく仕事も、なかなか気に入っています。

これといった取り柄のない人間ですが、子どもの頃から「国語」が得意で文学部卒、塾講師の経験があるという点で、比較的「日本語を勉強すること」に近い場所で生きてきました。それから、インドネシア語が多少はわかります。学者でも教師でも翻訳家でもなく、どの分野もいまだ素人。それでも私の小さな経験、実績、能力を結集させられる仕事に出会えた気がしています。

いつかもう一度、ライターを名乗るのであれば、インドネシアに住んでいて、多少はインドネシア語ができ、一部であってもこの国の事情に通じている、ちょっと特殊なライターになりたいと、ぼんやり考えている今日この頃。

そのために、インドネシアについてやインドネシア語の勉強をもっと頑張らなくては。読書は少しずつ始めているのですが、もっと精進しないといけません。出産から半年たち、そろそろエンジンをかけなおさないとなあと思っています。

あとがき

2020年9月に始めたnote、途中からは週1回投稿が定着し、これで70週連続投稿になりました。記事数はもうすぐ100。

別に、大々的に宣伝もしてないし、読者も多くない。でも続いているのは、やっぱり書くのが好きだからだろうなと思います。あと、だれかに体験や気持ちを話したいんです。近くに友達がいないので。

書いているうちに自分の気持ちや考えが整理される感覚も好きです。noteは私の雑談でもあるんです。

自己紹介は1年前に書きましたが、あの頃とはnoteとの付き合い方も、身の回りの状況も変わったので、改めて、少し角度を変えて、自己紹介noteを書きました。

今後とも、よろしくお願いします。