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子どもの健康は親次第?〜栄養ある食事よりもずっと大事なこと

子どもの健康のために、
何かするなら、
 
「お母さんが機嫌よくいること」
 
が、一番大事。
(お父さんでも同じ)
 
お母さんの、
ピリピリ、
イライラ、
メソメソは、
 
子どもの体調不良に直結するからだ。
 

お母さんのピリピリを感じると、
交感神経が優位になり、
からだは、緊張モードになる。
 
緊張モードの時には、
からだは消化にエネルギーを
使ってる場合じゃないので、
戦闘に備え、身体をぎゅっと固くして、
胃腸の働きを止める。
 
では、
お母さんがイライラしながら、
料理して、

さらに、そのピリピリの中で、
ご飯食べさせたりしたら、
どうなるか?
 
そう、
消化不良になる。

栄養あるご飯を食べても、
栄養にならない。

栄養が足りなくなれば、代謝を回して、
エネルギーをうまく作れないから、
代謝の経路で単純な方の「解糖系」を回すことで、
なんとかエネルギーを作ろうとするから、糖質や甘いものばかり欲する。

そうすると、腸内環境が悪化する上に、
解毒もうまくできなくなるから、
その子の状態によっては、
アトピーや湿疹、喘息のような症状につながることもある。

腸内環境が悪化すれば、
当然、免疫力も低下して、
風邪をひきやすくなったり、
その他の不調にもつながる。

たとえ、無添加だろうが、オーガニックだろうが、グルテンフリーだろうが、吸収できなければ意味がない。
 
料理教えてるわたしが、あえて言うならば、
 
疲れて、
ご飯作る気になれない、
のであれば、
イライラしながら作ってはダメだ。
 
そういう時の別の手段を持っておくことが大事だし、
 
もっと言えば、
お母さんがイライラしながら料理作らなくて済むような工夫ができる夫婦の関係をつくることが大事。
 
まぁ、ここまでは、
「そりゃそうだろ」と言う感じだが、
もっと根本的なところに目を向ける必要もある。

お母さん(お父さん)の自分への自信のなさだ。

自信がないから、もっとがんばらなければ、と、

「できない」と言えない。
「嫌だ」と言えない。

自分の気持ちを無視するのだ。


それは、なぜだろう?

わたしが分子栄養学を学んでいて、大尊敬している、
小池雅美先生はこんなことを話されていた。

「(小さい頃に、お母さんから怒られたり、あまり関係性がよくない状態で育ったりすると)
お母さん、という単語を聞いただけで、意識していてもしていなくても、自律神経が反応して交感神経優位になる。
すると、自分がお母さんになった時に、子供からお母さんと呼ばれるだけで、緊張するスイッチが入る」

というようなことだ。(実際には違う言葉遣いをされていたかもしれないが)

お母さんに怒られないようにしていなければいけない、もしくは、
お母さんに褒められるようにしていなければいけない、という心理がそこにはある。

そう、
「できない」と言えない。
「嫌だ」と言えない。
だから、イライラピリピリしても、
嫌なことを続けるという状態の背景には、自信のなさがあり、そこには、自分のお母さんの存在がある。

今、ヒット中の「凪のお暇」は、まさにそんなストーリーだが、
実際にカウンセリングをしていると、
主人公の凪のように、物事をする時の主軸に自分ではなく「お母さん」がいるケースがとても多い。

「お母さんにどう思われるか」

が、優先しすぎて、自分を大事にできないのだ。

つまりは、嫌なのに、疲れているのに、したくないのに料理をしなければ、
と料理をしているのであれば、
その背景には「お母さんに怒られる」「お母さんに褒めてもらえない」があるのだ。

「なんで、嫌なことをしているの?」

「どうして、しんどいのにがんばっているの?」

それを自分に聞いてみてほしい。

私自身は、母にはほとんど怒られたことはないが、
褒めて欲しくて、ずっとゴールがわからずにがんばってきて、
見事に体調を崩した組だ。

だからこそ、わかることがある。

「自分」を主語にして生きることの怖さだ。

お母さんが主語でなく、すべて自分で決めるようになったとき、
責任もすべて自分にやってくる。

そんな当たり前のようなことが、どうしようもなく怖いのだ。

でも、その怖さを乗り越えた時、
驚くほどの楽しさと生きているという実感がやってくる。

本当は、最初から全部自分で決められた。

いつだって、主語は自分だった。

それに気づいて、一歩踏み出した時、
驚くほど見える世界が変わる。

生きているうちに、生まれ直すような感覚。

いきなりは、無理かもしれない。

でも、やってみてほしい。


「嫌なことを嫌だと言う」
「できないことをできないと言う」

すべては、そこからスタートするのだと思う。

言った時に感じる、罪悪感は幻だ。

雨のあとの虹のようなものだから、
完全に晴れたら、自然と消えてしまう。


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