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授業中に携帯電話使ったっていいじゃないか

「学生が携帯に夢中で話を聞いてくれない」「学生がゲームばかりしている」
そんな先生たちの愚痴をよく聞く。

確かに、自分の高校時代を思い返すと、授業中の携帯電話は厳禁で、ピロンと着信音がなろうものなら、先生が烈火の如く怒り出し、放課後まで没収ということもあった。

しかし、5Gの時代を目前に控えた今、もう「授業中は携帯電話禁止」なんて通用しないと思う。むしろ積極的に使っていくべきだ。

昨年から、Quizletや Quizizzを授業内で使っているが、楽しく勉強できる工夫がしてあって、学習効果が高い。学生からの評判もいい。クラスの雰囲気も和やかになったし、とにかく楽しい。(QuizletとQuizizzについてはまた別に記事を書きたい)


今の高校生はデジタルネイティブ世代。ここタイでも、幼い頃から親のスマホでアニメを見て、ゲームをし、小学生から自分のスマホを買い与えられている子も多い。いわば生活必需品。

彼らはなんの罪悪感もなく、板書を写真に撮る。学生の中には後で自分の自習ノートにそれらを書き写す子もいる。そうでない学生はテスト前に写真フォルダをスクロールして復習している。

はじめは板書を撮られることに抵抗があった。「書かないと頭に入らないよ」なんてことも言っていたが、すぐにそれは違うとわかった。残念ながら書いてもできない人はできないし、書かずに写真を撮っても、できる人はできる。

先日は、「この発音を教えてほしい」と学生が私の口元に携帯電話を持ってきた。見ると、LINEのボイスメッセージの入力画面だった。使ったこともなかった機能だったが、たった2秒録音するためにボイスメモのアプリを使うより確かに手軽で便利だ。賢い!(それ以来私も真似している)

日本語が得意な学生が、インスタのストーリーで日本語復習の投稿をしてくれたそうで、いつもギリギリ合格の学生が「あの子のインスタで復習したんだ〜」と嬉しそうに報告してくれたこともあった。(インスタをやっていない私はもうついていけない!)

このように、彼らは遊び道具としてだけでなく「勉強道具」としても携帯電話を上手に活用している。それが彼らの学び方なのであれば、禁止する必要も、変に怖がる必要もないと思う。教育現場も時代に合わせて変わるべきだ。多様な学び方、教え方の選択肢があっていいと思う。



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