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先輩風はビュンビュンと

タイでは8月半ばからようやく一斉登校が始まった。

等間隔に保たれていた机の距離も徐々に近づき始め、今ではぴったりくっついている。マスクはマスクホルダーでネックレスのように首からぶら下げているだけで、しっかり着用している学生はクラスに半分もいない。

「ニューノーマル」ってなんだっけ?

そんなゆるゆるコロナ対策の中、「学内日本語コンテスト」を開催することにした。

本来なら毎年6月の後半に行っているのだが、今年は新学期が7月からで、しかも分散登校だったのでこの学内コンテストもずれ込んでしまった。

先週の放課後、日本語の教室の前を通るとなにやら賑わっている。入ってみると、3年生が1年生のコンテストの練習に付き合ってあげていた。

2年生の教室にも3年生の学生がいて、一緒に練習している。

これこれ!こういうのが見たかった😭
すぐに写真を撮って、タイ人の先生たちと喜びをシェアした。

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以前の記事でも書いたが、私の学校の日本語コースは1年生から3年生まで仲がいい。ただ、今年は分散登校で1年生は8月まで先輩に会えなかった。今年も仲良くなれるか、面倒を見てくれるか、ちょっと心配していたが、私たち教師が何も言わなくても、こうしてしっかりと面倒を見てくれている。

先輩がコンテストの練習に付き合ってあげるこの現象は、「学外の」日本語コンテストに出る日本語が得意な学生たちの間では4年程前からすでに見られていたのだが、まさか学内コンテストで、しかもそんなに日本語が上手じゃない学生までもが、ここまで一生懸命取り組んでくれるとは思っていなかった。

今年は学外コンテストもコロナで中止になってしまったので、今年この光景が見れるとは・・・(涙)

学生たちの「先輩たちにやってもらったことを後輩にもやってあげたい」という想いを感じ、とても嬉しい。きっと「自己有用感」も高まっていることと思う。

先輩風、いいぞいいぞ!もっとビュンビュン吹かせてやれ!と思いつつ
「教室のゴミ捨てて、電気とエアコン消して帰ってね!」といつものように言い残し教室を去った。

学内コンテストがとても楽しみだ。

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