見出し画像

美しくない自分も愛せている?

こちらはYouTubeチャンネル『滝口いず美のSpirit of a Woman』の編集後記的なNoteです。同チャンネルのインタビュー&撮影編集をしている古澤さと子が、裏話などのバックストーリー、自身の気づきや変化などのサイドストーリーを共有しています。
・Spirit of a Womanについてだけ読まれたい方はこのマガジン「Spirit of a Woman NOTE」をフォローなさってください。
・滝口いず美ちゃんのブログはこちらです。

いやはや、Spirit of a Womanの今回のいず美ちゃんの話

私にとっては水面下でバタバタと忙しく動かしていた足をひた隠しにして、水面上では美しく気高く踊っていたつもりだったのに、見事に足払いを決められてひっくり返された、みたいな内容でした。

いや、わかりにくいですね。すみません。

簡単に言うと、「愛というのは美しくて気高いものだ」というジャッジをいつのまにか身につけてしまっていて、「美しくて気高くないものは愛ではない」としてしまっていた自分に気づかされたのです。

一見、全然関係ないようで、実は関係していそうなことが、この撮影の数日前の私の身に起こっていました。

初めて行くヨガスタジオで、初めてのヨガの先生のクラスに行ったら、その先生がなんと時間に遅れてきたのです。

自分のダメさをさらけ出す覚悟で告白しますと、まず私が最初に思ったのは「1時間のクラスに対してお金を払っているんだから、遅れてきたとしてもちゃんと1時間のクラス分のことはしてよね」でした(笑)。

もちろん、そんなことはスタジオ側もわかっているのでしょう。

時間になっても先生が来なかったので、前のクラスを担当していた先生が代わりに最初の数分を担当してくれました。

だから、別に、私にとってマイナスな影響はほとんどなかったんです。

なのに、私は、心の中で、遅れてきた先生をしつこくディスってました。

「友達との待ち合わせじゃないんだから。遅れてくるなんて、プロじゃない」と。

今ならわかります。それって、「時間を守って信頼を得てこそプロ」という信念を私が持っていただけだって。

結局、数分の遅れでその先生は到着し、代替していた先生と交替して、なんら問題なくクラスは始まりました。

ところが、私は遅れてきた先生のことをまだしつこくジャッジしていました。

というのも、彼女、ヨガの先生にしては、ぽっちゃりしていたんです。

はい、ここで、もう一つの私の隠れた信念が明らかになりました。

「ヨガの先生はフィットであるべき」。

ぽっちゃりが悪いとは、もちろん思っていないのです。でも、私の中ではヨガの先生はぽっちゃりであってはならないのでした。

もう、どんな思い込みでしょう。

でも、その時の私はもっと高い視点でそれを見るなんてことはできずに、ヨガのポーズを取りながら一人で憤慨していました。

次は絶対彼女のクラスは取らないわ、と。

しかも、この先生、さらに私をざわつかせることをしてくれました。

なんと、ヨガのクラスの中で、ポップミュージックをかけたのです。

ひょー。

私はね、静かなBGMで、薄暗いスタジオで、自分の内側に入り込む時間を作ることこそがヨガの楽しみだと思っているのです。

なのに、先生は激しいポップスをかけ、挙句に、「この音楽には個人的な思い出があって…」なんて語り始めました。

ない、ない、ない、ない、ありえない!

私の先生に対するディスりはこの時点でマックスに到達しました。

でも、ヨガってやっぱりすごいなぁと思うのはここからです。

1時間のクラスで体を緩めて、最後にシャバアーサナ(屍体のポーズ)で寝転がったら、この1時間で起きた自分の心の動きを違う視点から眺めることができたんです。

そして、気づいたんですね。

彼女は私の持っている「〜べき」にフィットしないから私が勝手に苛立っていただけだって。

もっと言えば、私の持っている「〜べき」によって、私は自分自身を縛って楽しくなくしているってことに、彼女は気づかせてくれたんだって。

私は自分で勝手に「素晴らしいヨギとはこうあるべき」という物差しを作って、その物差しにはまらなければ素晴らしくないと思ってしまっていて、人にはもちろんだけど、自分のこともその物差しで縛っていたんですね。

いず美ちゃんと冒頭の動画を撮影した時、私が思い出していたのはその時のことでした。

私にとってヨガは神聖なもので、だから、私が神聖と思えない物事がヨガのフィールドにあると、私は「ありえない」って、それを排除していたのです。

でも、もし神の目線で見るなら、神は「これは神聖。こっちは違う」なんて、そんなジャッジをするでしょうか? 無条件の愛が神であるなら、「神聖であれば愛する、そうでなければ愛さない」なんて条件を提示するでしょうか?

もっと自由でいい。というか、愛は、自由なんだ!

なんだか、とんでもなく大事なところを突かれたいず美ちゃんの体験談シェアでしたが、この話、もともとの入り口はブロージョブ、下ネタだったんですよ。そこから、こんなふうに話が展開するっていうのが、いず美ちゃんの面白さであり深さであり、Spirit of a Womanの活動を私が好きでならない理由の一つなのでもあります。

☆今回の動画はこちらです
話題が話題のため、念には念を入れて18歳以上の年齢制限を設けているためログインを求められますが、ログインすれば普通に視聴いただけます(決して性的に過激な内容ではありません)。