古澤さと子(Fay)

米カリフォルニア州サンディエゴ在住|ヨガ講師|IH(インテグレイティッド・ヒーリング)…

古澤さと子(Fay)

米カリフォルニア州サンディエゴ在住|ヨガ講師|IH(インテグレイティッド・ヒーリング)プラクティショナー|文筆家|サーフィン♡|ぜひプロフィールもご覧くださいませ

マガジン

  • 平常心是道

    日々、感じたこと、考えたことなど、通常の投稿はこちらのマガジンにまとめています。タイトルの「平常心是道」は、常に動く心のありようを素直にそのまま受け止めることを指す禅の言葉です。

  • Surfin' San Diego

    湘南鵠沼出身、サンディエゴ在住。サーフィン大好き女のサーフィン日記。ときどき写真。

  • 何度も読みたいnote集

    心に響いた投稿、共感した投稿、何度も読み返したくなる投稿、多くの人に読んでもらいたいと思った投稿を集めさせていただいています。

  • Spirit of a Woman Note

    「滝口いず美のSpirit of a Woman」YouTubeチャンネルの制作を担当しておりますライター&編集の古澤さと子サイドのストーリー。動画にまつわる裏話、古澤の個人的気づきなどを共有するマガジンです。 https://www.youtube.com/channel/UCQbimAvdFjJfGfwJM94LlWg (Spirit of a Womanについてだけ読みたい方はSatokoのアカウント全体でなくこのマガジンだけをフォローなさってくださいませ)

  • 読書日記

    拝読して心が動いた本の記録です。

最近の記事

体験はお金より価値あるからね

70年代音楽が好きだとわかった。 自分の好みをようやく言語で特定できたときの喜びを感じながらわたしはいろんなキーワードで検索をしまくり、この4月にニール・ヤングがサンディエゴでコンサートをすることを知った。 ニール・ヤング、オン歳78。 積極的に調べたことがなかったわたしは彼がまだ現役だということに驚き、夫のもとに駆けた(夫は一階でテレビを見ていて、わたしは二階の寝室にいたので)。 「ニール・ヤングのコンサートがあるよ!全盛期に一度も行ったことはないけど、もう歌われな

    • 父と、プレスリーと、レコードと

      「どんな音楽が好きなの?」 聞かれると困る質問の一つである。 まず、わたしには贔屓にしているミュージシャンがいない。2、3人(組)は好きなのがいるけど、熱心に追いかけているわけじゃないし、その2、3人(組)のミュージシャンの間に音楽性の共通点があるのかどうか、わたしにはよくわからない。 答えに窮していると次にくるのはこの質問だ。 「ミュージシャンでは誰が好き?」 好きなミュージシャンでも好みの曲とそうじゃないのがあったりする。だから、これも答えにくくて、だいたい「◉

      • 手のひらの上にあるうちに味わうしか

        膝を抱えてお尻をちょっと浮かすように座って、上着の中に足をすっぽり潜り込ませる…今、わたしはそんな姿勢でこれを書いているのだが、そういえばこの座り方、中学生のときによくやっていたと思い出した。 わたしが通っていた中学校では校内はみんなジャージだった。寒い時期は体育座りをして膝から足首まで上のジャージを被せて小さく丸くなることをわたしだけでなく何人かの女の子たちがしていた。そのために上のジャージは下のジャージより少し大きめを買っていた。 昔はよくしていたのに、していたことさ

        • ミモザサク

          あまりに心を動かされて、エンドロールが終わってもなおしばらく立ち上がることができなかった。 劇場を出て、夫に感想を伝えようとするも、「よかった」という一言しか口から出てこず、そのかわりに涙が出た。 あれから1日経った今も、わたしは自分が何にあんなにも感動したのだか、言葉にすることができない。 『Pefect Days』を観たのだ。 アカデミー賞の国際長編映画賞とやらにノミネートされたおかげか、わたしの住むアメリカの田舎の映画館でも上映されると知って、夫が好きなタイプの

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        • さよなら、ライター
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        記事

          放置する力

          モヤッとするときは、「何か気づいて変えた方がいいことがある」という意識の深いところからのサインです。 だから、やるのは自分と向き合うこと。 ただ、自分と向き合うって、ともすると「何に気づいていないんだ!?」とすぐに「答え」を探そうとすることになりがちです。 でも、「答え」を求めることって、見方によっては、自分が納得したいというだけでもあるんです。 大袈裟に言えば、答えはわからなくても変われることもあるんですね。 IHヒーリングはまさにそれで、セッションによっては、「

          波乗りがやっぱり好きです

          気づけば2週間ぶりのサーフィンでした。 この冬は(も?)波乗りの頻度がガクンと落ちています。 雨が続いて水質汚染が気になっていたのもあるし、波が大きい日が多いせいでもあるのですが、それ以上に、最近の自分の興味がヨガやヒーリングを深めることにあるために、海に行くことに対する優先順位が落ちていたのでした。 でも、今日、久しぶりに海に入って、自分はやっぱりこれが好きだなぁと再確認しました。 海に入ること。波に乗ること。他の波乗り仲間たちと交流すること。 趣味といえばそれま

          波乗りがやっぱり好きです

          30代の右往左往を振り返って思ったこと

          振り返ると、30代はずっと右往左往していたように思います。 うつ状態から突入した30代前半はずっと「自分は何がしたいのか?」を探していました。 心から燃えていたはずの広告の仕事だったけれど、本当にしたいことなのか、よくわからなくなっていました。 他にしたい仕事があるのか? それとも、自分が思っているほどコピーライターとしての才能はないことを自覚して失望しただけか? その頃、植物療法を知って、「これだ!」とピンときて学んで資格を取ったけれど、実際に活動を始めてみると、何

          30代の右往左往を振り返って思ったこと

          好きなことを解像度上げて見てみた

          コラムを寄稿させていただいているウェブマガジンStay Saltyの最新号が公開されました。 僭越ながらわたしのコラムはこちらです。 このマガジンを企画&制作なさっている木ノ下さんから寄稿の声がけをいただいたのはコロナ禍でした。 記憶が正しければ、確かこのnoteで木ノ下さんが先にフォローしてくださり、それでわたしが木ノ下さんとマガジンの存在を知って、素敵だなぁ、こんな媒体で文章を書けたらいいなぁ、と思っていたら、コラム執筆の声をかけていただいたという経緯でした。 な

          好きなことを解像度上げて見てみた

          12年目の命日に

          ガリガリ君については、すっかり忘れていた。 今から12年前、2012年2月5日の朝のことだ。 前日、往診にきた見取り医に「いつ亡くなってもおかしくない状態である」と言われていた前夫が言ったのだ。 「ガリガリ君が食べたいな。梨味の」 希望を叶えてあげたかったけれど、我が家にはガリガリ君の買い置きはなかったので、買い行かねばならなかった。 危篤と言われている人を一人残して買い物に行って大丈夫かな? お義父さんに来てもらって、お義父さんに夫を見ていてもらおうか? でも

          どんな木を育てているか、その時はわからなくても

          Spirit of a Womanの最新動画が公開されました。 2024年に入って初のYouTube更新です。 トピックは、29歳の女性の視聴者さんからいただいた「仲よかった友達と別々の道を行く、なんとも言えない寂しさ」について、です。 動画ではそれぞれの29歳を振り返りつつ、分離感、孤独感をどう捉えるかということについていず美ちゃんがお話しています。 わたしの29歳といえば、コピーライター(広告の文案家)という、情熱を傾けられる仕事を見つけて、めらめらと燃えていた頃

          どんな木を育てているか、その時はわからなくても

          頑張るのはそこじゃなかった

          年が明けてからひっそりとスタートしていたnoteの毎日投稿ですが、スタートしたときと同じくらいひっそりとやめました。 心変わりのきっかけは、毎朝しているジャーナリングでした。 わたしは「そのときに気になっているトピックについて自由に書く」という「何を書いてもよし」スタイルのジャーナリングをかれこれ何年も続けているのですが、先日、ふと思いついて、メル・ロビンズが提唱している、5つのゴールを毎朝書き出すっていうのをジャーナリングの中に取り入れてみたんです。 (メル・ロビンズ

          頑張るのはそこじゃなかった

          これも自分、あれも自分、たぶん自分、きっと自分。

          わたしは常々、自分の感覚を大事に、ってことを自分にもやっているし、人にも伝えているんだけど、自分の感覚を大事にするって、いろんな意味で簡単じゃないというか、頭がいるってことがやればやるほどわかってくる。 先週末、わたしはめちゃくちゃ疲れていた。そして、胃もたれもしていた。 疲れていて、胃もたれもしているところに、1ヶ月前から入っていた会食の約束があった。 ぶっちゃけ、行きたくないなぁって思った。 自分の感覚に正直になるなら、「行きたくないなぁ」に従うことになる。 幸

          これも自分、あれも自分、たぶん自分、きっと自分。

          穴があったら入りたいがそんな都合よく穴はない。

          学校の勉強はほとんどが嫌いだったが、とりわけ嫌いだったのは歴史だ。 特に世界史はチンプンカンプン。 それでも生きていくのになんら支障はないと思ってこの歳まで来た。 しかし、頭のよい人たちはこぞっていうのである。 「歴史を学べ。歴史には今、そしてこれからの人類社会をどうしていけばいいかのヒントが詰まっている」 それでも自分の直感とやらがなんとかしてくれると思ってきたわたしは彼らのアドバイスを無視してきた。 しかし、動作学を学んでわかったのは、直感もまたこれまで自分が

          穴があったら入りたいがそんな都合よく穴はない。

          お金はサービスの対価じゃなかったのね。

          14年前にサーフィンをやりはじめたときの気持ちを今日久しぶりに思い出した。 頭の中ではスムースにかっこよくサーフィンをしている自分の姿がイメージできるのに、現実はちっともついてこないことに苛立ったり悲しんだり焦ったりしていたあの頃。 サーフボードの上に立つことはもとより、そもそも波を捉えることが難しくて2時間も海にいたのに一本も乗れていないということもよくあって、他の若い女の子がささっと波を取っていくと悔しいわ恥ずかしいわ情けないわで、心はいつも乱された。 当時、わたし

          お金はサービスの対価じゃなかったのね。

          もはや日記でさえないが明日は明日の風が吹くだろう。

          何かを習慣化するときのコツは、一日のスケジュールの中で、どこにそれを組み込むかを具体的に決めてしまうことだ。 たとえば、毎日30分の英語学習を習慣にしたいなら、ランチの後の30分をその時間に当てると決める、というふうに。 それでいうと、いつも絶対にやることの前後に組み合わせることもポイントだ。 顔を洗った後にマッサージをする、とか、夕ご飯の前にエクササイズをする、とか。 そのやり方でわたしが習慣化に成功しているのは、朝起きてすぐにやる瞑想とジャーナリング、そして、ラン

          もはや日記でさえないが明日は明日の風が吹くだろう。

          コンビニシック

          20代後半で広告代理店を辞めてフリーランスのコピーライターになったとき、一番よく仕事をくださったのが当時40代後半だったコピーライターSさんだった。 TCC(東京コピーライターズクラブ)の会員で、広告賞の常連でもあったSさんのお眼鏡にかなうコピーを書けるか、わたしはいつも気負っていて、その気負いはたいがい空振りにおわり、落ち込む日々であった。 Sさんからはわりといいお金をいただいていたが、その代金に値するくらいの役に立てていないということが苦しかった。 そもそもわたしに

          コンビニシック