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怒りと向き合う 「許す」とは?

先日の記事「揺れる心と向き合う季節」にいただいたコメントのお返事です。

頂いたコメントは

怒りを持った時にも自分と向き合うということが大切なのでしょうか?
なかなか相手を許すと言うことが、できない状態です。
相手が、全く日本語が通じない日本人相手ですから。

「揺れる心と向き合う季節」にいただいたコメントより

コメントありがとうございました。

ありますよね。常識や感覚が通じないこと。

なんとなく、その相手は身近な人なのかなと勝手に想像しながらこの先を書いていきます。

▶この内容は音声でもお聴きいただけます。
スタエフ 「聴く瞑想」はこちらから

怒りを持った時っていうのがどんな状況だったのか分かりませんが、怒りの原因は自分の外のことだったとしても、感情がうまれるのは自分の中です。向き合ってみることでその出口が見えてきます。

難しく考えなくて大丈夫です。

私は怒っているんだな、ということをぼんやりでもいいので感じてみてください。まず自分で認めてみてくださいね。

恐らくいろんな出来事や感情が絡まっているような状態かと思いますが、
そんな時、いくら怒ってもね、問題は解決しないことが多いです。

怒りに囚われているときは脳内の大脳辺縁系の働きが活発になります。

大脳辺縁系は本能的な感情や行動に関わるところです。

必要以上に活発になると論理的な思考ができなくなったり、コミュニケーション能力も下がります。

なので、感情的になればなるほど、問題の解決からは遠ざかってしまいます

怒りの感情っていうのは、人間が生き残るために必要な本能的なものなので、あるのは当然のものですが、

まず、それが出て来たんだな、と言うことを認めるだけで少し冷静になれたりします。

そして、それを少しずつ分解してみましょう。

どんなとき怒りの感情が湧くのかな、って考えると、何か期待通りじゃなかった場合が多いです。

例えば、こちらが伝えたいことを相手が聞かないなど。耳に入ってはいるのだろうけど理解しようとしてくれない、またはその人の感覚で変換しちゃって、的外れな理解をしているなど、そんな状態じゃないでしょうか。

その期待値を少し下げるといいかもしれません。

全部分かってもらおう、と言うのではなく、今日は2割か3割でも伝わればいいか、くらいで。

ヨガの哲学的な教えでは、サント―シャという言葉があります。知足と訳されます。

まあこんなものか、と言うところで満足して、その先はまた次の機会に、くらいの余裕ある接し方をすると、相手の態度もゆるんできたりします。

そして、無理に許すとか考えなくて大丈夫ですよ。

たぶん自分をぐっと抑えて相手に譲るようなイメージで仰っているように感じますが。、それはスッキリしない解決法じゃないですか?

あなたがそんなストレスになることしなくても、相手はその人のやり方でたぶん今日も元気に暮らしてますよ。そんなものです。

だから、そこに心を浪費しなくていいと思います。

もし距離をとれる相手なら距離をとって、近い関係の人だったら期待値を下げることで心の中で少し距離ができます。

それによって、もっと大事なことに目が向きますから、許せないと思っていた出来事がだんだんしぼんでいきますから。

気が付いたら大したことではなくなっていた、っていうのが許すということだと私は思いますよ。

お時間あったら瞑想してみてください。

瞑想によって脳内では前頭前野の働きが活発になります。前頭前野は論理的な思考を行うところなので、そちらが活発になることで、大脳辺縁系の過剰な働きは鎮まっていきます。


最後までお読みいただき、ありがとうございます。

また次の記事でお会いしましょう

ナマステ。


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