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減らすということ

今日で連休が終わる。
この5日間、とにかく部屋の片づけを徹底した。

片付けって、こんなに労力と時間を使うのか! とあらためて思う。
年末に掃除をさぼってしまったため、こんなに集中したのは、引越し以来か。

わたしは物への執着があり、ため込む傾向にある。
買って使わなくなった物を、なかなか捨てられない。
その結果、部屋が物であふれてしまい、何がどこにしまってあるのか、迷子状態だ。
部屋を見渡すと「は~」とため息が出て、エネルギーが吸い取られる感じがする。

整理していると、似たような洋服、買ったけど使わずに奥底で眠っていたキャンプ用品などが出てきて、どっと気持ちが萎えてくる。

使わなくなったキャンプ用品や電子機器などは、全てメルカリに出品した。

洋服、本やプリントの整理が特に大変だった。
「いつか着るかもしれない」
「いつか自分の成長に役立ってくれるかも」

その湧き上がってくる思いに対して、自問自答を繰り返した。

仕事でため込んだプリントや雑誌の切り抜きなど、1枚また1枚と目を通した。
本も、1冊1冊ページをパラパラめくってみて、また読みたいという気持ちが湧いてこない本は段ボールに詰めていった。(50冊ぐらいは詰めたかな。)


整理していた本の中で、こんな文章が目にとまった。

「いらない荷物をどんどん捨てて、残ったものが
その人自身になる。
 どうしても捨てられないものは何かを知る。
 人生と旅の荷づくりは似ている。」


「減らすこと」「手放すこと」を大事にしよう。

今回、部屋を整理したことで、空間的にもすっきりしたが、気持ちも随分とすっきりして身軽になった気がする。


それは物に限らず、
学歴や職歴・お金・外見・年齢・性格・能力など、
周りの価値観の影響を受けながら、つくりあげてきた自分の価値観もだな~と思う。

両親や職場で関わる人に対して、期待に応えたい、良い評価を得たいと、自分の本心に嘘をついて我慢したことで、苦しくなった。

仕事や人間関係が何かうまくいかなくて、
気持ちが不安定になると、
「足りない足りない」と不足に目が行くようになり、
自分に何かを「足そう足そう」とする。
早く苦しみから解放されたくて、気持ちも焦る。

よし! 資格を取ろうと、専用学校に通うも、結局途中で辞めてしまったこともある。

公務員を退職したときは、この先どうしていくのか決まらず、アルバイトをしたりと年収も大分下がった。好きだった車も手放した。
裕福だった頃の生活と比べてしまい、今の生活を受け入れることには抵抗があった。

でも今ふりかえってみると、手放してみて良かった。
車を手放してみて、散歩や自転車旅の楽しさに目覚めた
今の仕事に転職して、自分らしく働けるようになってきて、心から笑うことが増えた。
金銭面では、生活レベルを下げシンプルな暮らしになってきた。
以前みたいに贅沢はできないけれど、じゅうぶん幸せに暮らせることに気付けた。

いろいろ試してみないとわからない。
必要だと思ったら足していく、必要でなければ手放すを繰り返してみて、段々とシンプルになっていくんだと思う。
そんな人生を楽しみながら、生きていきたい。











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