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テキスタイルデザインの基本①~密度編~

テキスタイルデザインと言うと色や柄についてと
思う方がほとんどだと思います。

捺染(なせん)プリントに興味がある方は他のノートを読まれた方が勉強になると思います。

さとう機織研究所は密度から決めていきます。

密度
密度とは経糸、緯糸が1インチに何本あるかです。
私はインチを使いますが、会社によって1センチ、10センチ等を使うところもあります。
決められた長さに経糸何本、緯糸何本かです。

画像a

画像b

画像aと画像bでは緯糸本数はどちらも10本/インチです。経糸本数が違います。

どちらが頑丈に見えるでしょうか、どちらが柔らかいと感じるでしょうか。

同じ太さの糸であれば画像aの生地が頑丈で張りがあります。画像bの生地を柔らかいと感じると思います。

密度設定は過去の生地を基準にします。

手元にある生地より柔らかくしたいのか、張りを持たせたいのか。

密度をあげると、
張りが出ます。
丈夫になります。
重くなります。
かたくなります。

密度を下げると、
裂けます。
軽くなります。
柔らかくなります。
透けます。

過去を振り返り理想に近づけていくことでいい生地がうまれます。

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