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競技人口は1名。タオパイパイも愛した?!スケ棒を通じて伝えたいこと

ドラゴンボールのキャラクターの中でも異彩を放っていたレッドリボン軍の最強の殺し屋 桃白白(タオパイパイ)

孫悟空に手こずったレッドリボン軍が、悟空への対抗策として超高額で雇った男。タオパイパイは、孫悟空を倒した初めての敵キャラらしい。

子供の時によく見たドラゴンボール。自分で投げた丸太に乗って空を飛んでいくシーンが、記憶に残っている人も多いはず。

そう、丸太に乗って飛んでいた人物こそ桃白白(タオパイパイ)なのだ。
まずは下記の動画をご覧ください。

動画を見てふと僕は気づいた

先程のタオパイパイの動画をYouTubeでたまたま発見。30年以上ぶりにタオパイパイが丸太で飛ぶシーンを見て懐かしさと同時に「あることに気づいた」

それは、、、
タオパイパイは、飛ぶ前に家の柱をなぜ壊して丸太として飛ぶのか。について周りの2人に説明しているではないか?!

▼動画の会話の一部
桃白白「飛行機では時間がかかり過ぎる。この柱1本頂いてもよろしいかな?」「北東に2300キロ。では30分で戻ってきます」

タオパイパイは、何も考えずに丸太に乗っていたわけではなく、なぜ柱を壊すのか。壊した柱で何をするのかを語っていた。

つまりタオパイパイは、毎回丸太を調達する理由と飛ぶ理由をみんなに話していることに気がついた。丸太へのストーリーと想いがあると確信した。
(子供の頃に何度も見たシーンだけど気づかなかった部分)

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そんな中、僕はあるニュースを目にする

ちょうど、タオパイパイの動画を見た辺りで僕はあるニュースを目にする。それは「ウッドショック」という聞き慣れない言葉。

ウッドショックとは、
新型コロナウィルスの影響により世界的に家の建築ラッシュが始まり海外の木材が日本国内に入ってこないため木材の価格が高騰。工務店さんですら木材の仕入れが困難になっている。

地域の工務店さんに聞いたところ、木材が仕入れられないので今年の秋以降の受注が契約できないとのこと。

代々、工務店をやっているが過去にこんなことは聞いたことがないと仰っていました。

つまり家を建てたくても建てられない。ということ。

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えっ、日本は杉ばかりだから問題ないのでは?

工務店さんからウッドショックのお話しを聞いているうちに僕はある疑問をもった。

「日本にたくさんある杉を使えばいいんじゃないの?」

その疑問を工務店に聞いてみると日本は杉が大量にあるが、杉を切ったあとに建築用の木材にするための「製材所」がかなり少なく追いつかないとのこと。

そのため家の建築用の木材は通常、海外から輸入するらしい。
現在、アメリカではコロナの影響で建築ラッシュが続き、一般的に大きな家を建てるアメリカでは日本より1軒あたりの木材料が大きく異なるようです。

今まで輸入していた良い木は、アメリカ国内で優先的に使われるため日本にはなかなか入ってこないらしい。

本来、国内にある杉などの木材を100%使えれば、海外の輸入木材等に大きく頼らずにウッドショックをある程度回避できたのでは?!と素人ながらに思いました。

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僕が住む小谷村/白馬村の間伐材の状況

僕は、長野県の白馬村の隣の人口3,000人の小谷村に住んでいます。白馬村の間伐材の状況をお聞きしたら白馬村 村内で間伐される木々の内、8割は村外へ。その内5割はバイオマスへ使われるとのこと。

つまり白馬村で間伐した木々の内、2割しか地域で消費していないという事実。本来、間伐した木々は地域の資産であり理想としては「地域での間伐材を限りなく地産地消にする」
これができたら最高だしそんなキッカケを作るにはどうしたら良いのかを考えました。(全てど素人目線です)

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そんなある日。ふと、僕の中で間伐材とタオパイパイが繋がる僕の中で間伐材とタオパイパイが繋がる

ある日、あのタオパイパイの動画を思い出す。
そういえば、タオパイパイは丸太に乗って飛ぶ理由をみんなに話していた。丸太へのストーリーと想いもあったことも思い出した。

そうだ。
白馬村の間伐材を利用して丸太のスケボーを作ろう。あっ、スケボーではなくスケ棒として。
「HAKUBA タオパイパイモデルのスケ棒」にしよう。

スケ棒を通じて
タオパイパイのように飛ぶ(今回は滑る)目的をみんなに伝え、ウッドショックや間伐材、国内の木材の問題について知ってもらうキッカケを作ろうとひらめきました。

そしてテスト1号機が完成した

白馬村でまっすぐ直線1.6キロを滑れるポイントがある。そのポイント専用のタオパイパイ(TPP)モデルのスケ棒が完成。下記は、TPPモデルのテスト1号機。

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悲しいことにタオパイパイ1号機(TPP1)は、滑りながら間伐材の問題を訴える以前に全く滑ることができなかった。大失敗に終わったが、僕は仲間に助けをもらいながら1ヶ月間、改良を重ねた。

そして1ヶ月改良を重ねTPP6号機が完成した

そしてTPPテスト6号機が、ついに完成した。
僕1人ではムリだったが、頼もしい仲間が支えてくれて実現した。

僕は、ようやく丸太に乗った白馬村のタオパイパイになった。
スケ棒の幅は約7センチ。最高速度は時速42.8キロで滑走距離は1600mを一気に滑り降りることに成功した。(下記の動画をご覧ください)


まとめ:タオパイパイはあくまで手段

僕にとってスケ棒を使用しタオパイパイのように滑走することは、あくまで手段であり本来の目的は、ウッドショックや間伐材、国内の木材のついて知ってもらうキッカケを作りたい。

そんな競技人口1名のスケ棒という世界をSNSで想像以上に沢山の方に見てもらい嬉しかった。

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とにかく面白く世界中からスケ棒が注目されれば、裏側にある本来伝えたいことが沢山の人に一番伝わる。そんな浅はかな考えの元、世界的に注目されるために僕は「最も細いスケートボードでの最長滑走距離」というカテゴリーを作りギネス世界記録のカテゴリー申請をした。

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ギネスのカテゴリー申請の審査には、4ヶ月ほどかかるらしい。
きっと通らないと思うけど審査結果がきたらまたnoteで報告したい。

そして白馬村を間伐材で作るスケ棒の世界的聖地にさせイベントをいつか開きたい。タオパイパイは、孫悟空を倒した初めての敵キャラ。つまりある意味、時代を変えた男。

スケ棒もレッドリボン軍の最終兵器だったタオパイパイのようでありたい。

子供の頃の大切な感覚って大人になるうちに何処かに失ってしまうことが多いけど逆に大人になったからこそ新しい角度から感じることもできると思った。

白馬村の坂を滑るためだけのスケ棒。タオパイパイ(TPP)モデルをまだまだ追求していきたい!。そんな40歳の夏がもう少しで終わろうとしている!
ー続くー



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