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1,000円のチョコレートが100円のチョコレートよりも美味しいとは限らない

こんにちは。東京都練馬区でマネトレをしているファイナンシャルプランナー(FP)の佐藤彰です。

昨日はお金の量でなく質に注目すると生活の質が上がるということを書きました。

テーマとしては、少々抽象度が高かったかもしれません。

そこで、この点について親子向けのお金の講座でやってみたことを例に再度ここについて書いてみたいと思います。

親子向けのお金講座でやってみた体験学習

僕は金融教育、中でも知識を学ぶだけでなく体験学習を大事にしていて、それをマネトレと呼んでいます。

基本的に大人向けのマネトレをしているのですが、ときどき子ども向けのお金講座をやってほしいと依頼を受けることがあります。

実際には親子で参加できれば、大人も子どももお金について学ぶことができていいのではないか?ということで、過去親子向けの講座を開催したことがありました。

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どうしたら、親子でお金について学べるか考えて作ったゲームが「チョコレートの食べくらべゲーム」です。

チョコレートの食べくらべゲームの内容

チョコレートの食べくらべは、いろんなタイプのチョコレートを準備して、銘柄を伏せて参加者の親子に試食をしてもらい、どれが一番美味しかったか、またそれぞれいくらかするかを当てるゲームです。

具体的には、某大手菓子メーカーの100円のチョコレートもあれば、産地にこだわった高めのチョコレート、フェアトレードのチョコレート、海外製の高いチョコレートなど複数のタイプを準備して実施してみました。

結果は、見事にバラバラになりました。

100円のチョコレートが一番美味しいという方もいれば、フェアトレードのものが一番美味しい、海外のものが一番美味しいなど、分かれました。

そして、自分の美味しいと思ったチョコレートを一番美味しいと予想する人が多かったです。

ワークの後本当の値段をいうと、100円のチョコレートが一番美味しくて値段も高いと予想していたあるお父さんは、「自分の味覚はお子さまレベルだ…」とショックを受けていました。

チョコレートの食べくらべゲームの教訓

このゲームは、美食家向けの企画ではなく、お金について学ぶ講座です。

ここで、学んでいただきたいのは、価格と価値の違いです。

値段が安いわけは、市場原理で安く作れる、たくさん作れるからです。

質が低いからではありません。

質を評価する軸は、むしろ、その人自身の中にあります。

「100円チョコレートが一番美味しい」、「一番価値がある」と評価すること自体、決しておかしいことではありません。

「値札の価格ではなく自分の軸を大事する」

これは、言うのは簡単ですが、実践は必ずしも簡単ではありません。

自分のお金の軸があるか、またそれを信じられるか?

この、お父さんの例でいえば、自分のチョコレートの美味しいと感じる基準が、大手菓子メーカーのチョコレートです。

理由を後で聞いたら、「小さいときに食べたことのあるなつかしい味で、自分のとっては、それが一番美味しいと感じられた」ということでした。

自分にとって美味しいチョコレートとは何か?

また、値段に惑わされずに自分のその軸を信じられるか

この両方が大事です。

「自分は、●●(大手菓子メーカーのこと)が作っている100円のチョコレートが一番好きだ、高いチョコレートよりもこっちの方が価値がある」

これは、例ですが、これを同じことを実践できるかどうか、日々意識しないと「高いからいいものだ」と勘違いし、場合によっては浪費をしてしまいます。

まとめ

お金で特に大事なのは、自分のお金の自分軸です。

価格ではなく価値を大事にしてお金を使う

お金を増やさなくても、今使っているお金の質を上げることで、生活の質を上げることができます。

ときどきこういった講座もご依頼いただくことがあるので、実際にやってみたいという方がいらっしゃれば実際に企画もいたします。お気軽にお問い合わせください。

日々の身近な買い物で意識するだけで実践することができるので、ピンときた方はぜひ参考にしてみてくださいね。

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