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「自分の心が持続可能じゃなくなった経験から」今のエシカルのカタチが作られました。


YURI SATO

NY発 エシカルジュエリー
「心も環境も大切に、持続可能なワタシを愛する。」

弊社の運営しているオリジナルジュエリーブランド YURI SATOでは、

新しく鉱山から金属や宝石を採掘するのではなく、

すでに存在しているさまざまな地上資源を有効活用する
"循環型ものづくり"をしています。


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エシカルやサステナブルといっても、
いろいろなカタチがあります。

例えばアパレル企業ならば…

・再生プラスチックから作られたリサイクル生地を使用する。

・例えば着物など古着の布を活用して、新しい製品に生まれ変わらせるアップサイクル。

・注文を受けてから製作をする、在庫を持たないビジネスモデル。

・壊れたものを修理して再び使える状態にする。

それぞれの会社がさまざまなカタチでエシカルを実行しています。


K18 Seed Earrings


ではジュエリー業界ではどのようなエシカルのカタチがあるのか?

私は2012年にジュエリーデザイナーとして働き始めたのですが、

デザイナーのキャリアを始めた20代前半の時から、
エシカルや社会貢献活動には強い関心がありました。

将来は私もジュエリーや自分のやっていることで何か社会のプラスになることができればと、その時から何となく考えていました。


当時もエシカルジュエリーという概念は既にあり、

エシカルジュエリーをやっている方の講演を聞きに行ったり、エシカルについての本を読んだりして、私ができる "エシカルのカタチ" を模索していました。

当時私が講演を聞きに行ったエシカルブランドさんは、

働いている鉱夫の方々の労働環境が守られ、賃金が正当に払われている鉱山で採れたゴールドや宝石を使用してジュエリーを作っておられました。

大変すばらしい取り組みで、
20代前半の私は代表の方へ憧れの気持ちも抱くほどで。

しかし、「なんかピンとこない…」というのが、その時の私の率直な感覚でした。

地球の裏側の方々のことを身近に感じることができなかったんです。

今から振り返ってみれば、

行ったこともない国の会ったこともない方々のことなので、
身近に感じられないことはすごく当たり前なことだったのかもしれないのですが。。。

まだまだ未熟だった20代前半の私は、
「私もこれをしたい!」と思わなかったんですね。

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そして私は2015年にニューヨークに渡り、デザインだけでなくジュエリー製作を学びます。

デザインから製作までできるようになった私は、
少しずつ自身のコレクションを作り始めました。

これが現在のYURI SATO(https://www.yurisatojewelry.com/)の始まりです。

数年現地でジュエリー以外にも、金属を使ったアート作品の製作もしていました。


そんな中、あることがきっかけで精神的バランスを崩してしまったんです。

環境へのストレスが強かったせいか、
適応障害となりパニック発作なども出るようになってしまいました。

あれだけ没頭していた製作活動もままならなくなり、

仕事ができないことに対しても、思い通りにならない環境にも、
苛立ちや自己嫌悪を繰り返す日々でした。


しばらく辛い時期を過ごしていたのですが、
ある時そんな状態でこれ以上過ごすことに限界を感じた私は「変わる!」と決意をしました。

そこから自分と真正面から向き合い、時間をかけて自問自答を繰り返す中で、

今までいかに人の価値観で生きてきたか
社会の正解を追い求めてきたか
それにそぐわない自分を否定してきたか

という、多くの気づきを得ました。

あの時の私は一生懸命に誰か違う人になろうと、
誰か他の人の人生を歩んでいたんです。


そんな風に長年本来の自分と違う生き方を続けてきたことが原因で、
ついに「私の心が持続可能でなくなった」んですね。


この経験を経て、

「ありのままの自分を大切にしてあげたい」
「私たちすべての人は、個々の素晴らしさは既に備わっているんだ」

と思うようになり、

今まで「ないものにばかり意識を向けて、不満ばかり抱いていた」けれども、
人って「あるものに意識を向けた時に、感謝や有難さを感じるもの」ということを学びました。


そうやって常にあるものに意識を向ければ、

私たちは他人や外の環境に揺らぐことのない本当の幸せに出会えます。


みんながありのままの自分を大切にすることができて、
自分の価値観を尊重することができるようになったらいいな、

とも思うようになり

『溢れ出すこの想いをデザインで表現したい』

こんな夢が胸に宿るようになりました。


そして、そんな時に ”都市鉱山※1” の存在に出会ったんです。

携帯やパソコンの中にはジュエリーの素材ともなる貴金属が含まれています。

※1 都市鉱山とは…都市鉱山(としこうざん、英語: urban mining, e-waste)とは、都市ごみとして大量に廃棄される家電製品などの中に存在する有用な資源レアメタルなど)を鉱山に見立てたものである。そこから資源を再生し、有効活用しようというリサイクルの一環となる。地上資源の一つでもある。

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』


都市鉱山とは都市に眠る電子廃棄物から回収される希少メタルのことです。

日本は資源がない国だと思っていましたが、
都市鉱山に目を向けた時、日本には多くの資源が蓄積されているということを知りました。


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詳細は過去の記事から>
「実は日本は資源大国?」日本の都市鉱山の可能性。

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地球の裏側の問題が数多くある新しい資源採掘に頼らなくても、
ここ日本には多くの資源が既に存在する。

その資源を大切にしていけば、ちゃんとものつくりは成り立つ。


この都市鉱山の存在が

その時まさに私が向き合っていた“ありのままの自分ですでに素晴らしい” や “今あるものに意識を向ける”という想いに強くシンクロしました。

心の幸せと同じように、資源だって大切なものはここにある。


そういった想いから、ジュエリーを単なるファッションの一つでなく


『ジュエリーを通して、心も環境も持続可能で、物心とも真に豊かな世界を創造する』という志ができました。


このような自分自身の経験を経て、

『今あるものを大切に』というブランドコンセプトができ、

日本に眠っている地上資源を循環させるジュエリーメイキングをするという今のエシカルのカタチが出来上がりました。


私たちの心も資源も、

今あるものを大切にした時に真に豊かに輝き出します。

これが私のエシカルのカタチです。


ブランドコンセプトについて

大切なものは“いま”ここにある


YURI SATO
人にも環境にもやさしいNY発 エシカルジュエリー
「心も環境も大切に、持続可能なワタシを愛する。」

https://www.yurisatojewelry.com/

Instagram:@yurisatojewelry / @yu.ri.sa.to


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