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分かり合えない部分

こんばんは。この記事では、毒親育ちであった私が周りの友人と関わっていく中で、価値観の違いに苦しんだことを書いていこうと思います。


勇気を出して相談してみた。

私は大学1、2年の頃は特に親からの精神的な支配に苦しんでいました。当時は本当に他人軸で生きていたので親からの「地元に就職しろ」という言葉と私の「自分の好きなように生きたい」という本音とが葛藤して苦しんでいました。そして、経済的に頼っている以上、親の言うことを聞いていないと、今の生活が無くなってしまうという恐怖もありました。そんな中、この苦しみをある友人に勇気を出して相談してみました。やはり、家庭の深刻な事情を他の人に話すというのは当時は非常に勇気とエネルギーのいることでした。

そこで返ってきた答え


「俺だったら、自分のやりたいことを家族に伝えて、納得してもらうように話を進めるけどな。家族とは仲良くしといた方が良いんじゃない?」という答えが返ってきました。「自分の人生だし、好きに生きたらいいよ」という答えが返ってくるだろうと淡い期待を抱いていた私は、「なんでこの苦しみを理解してくれないんだ」という思いにかられました。少し残念な気持ちになりました。勿論、父親を説得しようと何度も試みたことがあります。しかしその度に「親の言うことを聞け、誰のおかげで生活できてると思ってる」と言われました。だから心の中で「親と話合いが出来ないから困ってるんだ」と思いました。身近な友人にさえ分かってもらえないのは本当にもどかしいです。

どっちも悪くない


ただ、今思えばその時の彼の対応はある意味当然なのかもしれません。何故なら彼は家族仲が良く、帰省した時も楽しそうにその話を語ってくれます。家族仲が良い環境、親が愛情を注いでくれる環境で育てば、家族と円満にやっていくべきだという考えがついて当然だと思います。仮に私が普通の親の元に生まれて、親と仲が良いような環境に育っていて、このような相談を受けたら、同じように返すと思います。だから、彼は決して悪くありません

自分の人生を生きたらいい


今では親からの精神的な支配から解放されて生きています。もし今の私が過去の自分から相談を受けたら「自分の好きなように生きたらいい。親は君の人生に責任を取ってくれないし、親の方が君よりも先に死ぬ。今は、親から植え付けられた恐怖が勝っているかもしれないが、あと数年したら君は社会人になって一人で自由に生きることが出来る。自分の人生を歩むのに親の許可なんていらない。」と返すと思います。私たちは親の道具ではありません。そもそも、親が産んだのだから子供が自立するまで支援する責任は親にあると思います。経済的に依存せざるを得ない状況を利用し、子供を自分の道具のように扱う親はさっさと離れた方が自分のためです。だから私も話し合いを諦めて、自分の道を歩むことに決めました。もし、自分と同じような境遇の方がいて、この記事を読んで少しでも気が楽になれば幸いです。


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