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あなたが「本当にやりたいこと」を見つけることができない5つの理由

前回、前々回と「ゴール設定の仕方」について説明を行ってきました。

ゴール設定で必要な3つの要素は以下になります。

1.現状の外側に設定する
2.バランスホイールで複数設定する
3.「want to」で設定する

今回は3つ目の要素「want toで設定する」についてです。

「want toで設定する」は1、2の要素とも密接に絡み合っています。この3つの要素はそれぞれが独立した考えというよりは、この3つが揃って初めて正しいゴールの設定ができると考えるべき内容になります。

そのため「1.現状の外側に設定する」で設定したことも「want to」になっていなければいけないし、「2.バランスホイールで複数設定する」で出した人生の全方位のゴールも全て「want to」でなければいけません。

want toでゴールを設定できない5つの理由

しかしここで問題があります。いざ「want to」でゴールを設定しようとしても「何が本当に自分がやりたいことなのか分からなくなる」ということです。

ここで代表的な「want to」でゴール設定ができない5つの理由をお伝えします。

a.自分にとって重要ではないものは見えない(RAS-スコトーマが働く)
b.知識がないから見えない
c.社会通念的にやった方がいい事を選んでしまう(刷り込まれた評価軸で判断してしまう)
d.放っておくとwant toでなくなってしまう
e.have toとリソースの取り合いをしてしまう

これは一つずつがかなり根深い問題なので、今回はかいつまんで説明します。(詳しくは別でそれぞれ説明していきます)

1つ目の「a.自分にとって重要ではないものは見えない」は、脳の機能であるRAS(Reticular Activating System|網様体賦活系)スコトーマ(心理的盲点)が関係しています。RASは外部から入ってくる情報の中で自分にとって重要なこと以外を意識に上げないフィルターの役割を担っています。つまり自分がいま重要だと思っていること以外の情報をシャットダウンしてしまうのです。そしてそのシャットダウンした情報のことをスコトーマと言います。このRASとスコトーマのせいで、自分が本当はやりたいと思うことが隠れてしまって見えなくなってしまうのです。

2つ目の「b.知識がないものは見えない」は当たり前のことなのですが、自分がいま知識がないものを認識することができないということです。例えば、自分が一切海外旅行をしたことがなければ、海外旅行した時に得られる楽しみは分かりません。むしろ「英語が話せないから海外は怖い」と考えてしまう人は、積極的に避けてしまうかもしれません。他にも世の中には自分が知らないことは無数にあります。それらの自分が知らない情報の中に自分が本当にやりたいことが隠れているかもしれません(というか絶対にそうでしょうw)

3つ目の「c.社会通念的にやった方がいい事を選んでしまう(刷り込まれた評価軸で判断してしまう)」は、これまで生きてきた中で身に着けた評価軸を使って物事を判断してしまい、自分が本当にやりたいことではなく、社会通念であったり、自分が課せられている役割、他の誰かの価値観を持ち出してしまうということです。例えば「1億円欲しい」と考えたとします。その1億という数字はどこから発想したのでしょうか?もちろん少ないよりは多い方がいいに決まっていますが、本当に欲しい金額は1億円で良いのでしょうか?2億、3億でなくていいのでしょうか?もしくは5千万円ではダメなのでしょうか?この1億という数字が本当にあなたが欲しいモノかどうかは非常に怪しいということです。もしかしたら昔誰から「1億あったら良いよね」と言われたり、本屋で「1億稼ぐ仕事術」のようなタイトルを見た時に刷り込まれた可能性があるのです。

4つ目の「d.放っておくとwant toでなくなっていく」は、ゴールを思いついたその瞬間は「これ絶対やりたい」「これ絶対欲しい」と思ったとしても、放っておくとだんだん「本当にこれ欲しいのかな?」と欲求が薄れてきてしまうということです。こうなってしまう理由は、自分がゴールに向かって進み始めると、新たな情報が見えてきて、自分の持っている情報がアップデートされます。または自分がゴールに近づくにつれて達成が見えてくると、そのゴールに対して情熱が薄れてきます。そのため元々はwant toだったものが、want toと感じられなくなってきてしまうのです。

5つ目の「e.have toとリソースの取り合いをしてしまう」はwant toでやりたいことはあるものの、一方で現実を見るとwant toのことをやっている場合ではなく、いま目の前でやらなければいけない仕事が大量にあり「いまの自分には無理」とか「これが落ち着いたらね」と考えてしまい、自分の持っている「時間」や「行動」「思考」というリソースをhave toに取られてしまうということです。これは真面目な人ほど陥りやすい現象で、自分の欲求よりも他の事を優先させてしまい、自分のやりたいことを諦めてしまうのです。

以上が、want toのゴールを設定できない代表的な理由です。これそれぞれに対して対策を行っていかないと、結局ゴールを設定できなかったり、諦めてしまうという状態になってしまいます。

この具体的な解決策についてはまたこれから解説していきたいと思います。

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