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あなたが「ゴール」を設定すれば、必ずあなたの「ゴール」達成を阻む人が現れる本質的な理由

前回の記事では「モチベーション」「やる気」について説明しました。

今回はその続きです。
「want to」でゴール設定しているにも関わらず、「エフィカシーが上がらない」理由を解説します。

まずエフィカシーのおさらいです。

エフィカシー(efficacy)とは「ゴールを達成するための自己能力の自己評価」のことです。日本語では自己効力感と訳されます。

そしてエフィカシーが上がらない理由は大きく分けて2つあります。

1.ドリームキラー(Dream killer)が存在している
2.ゴール達成の挫折

一つずつ解説します。

ドリームキラーの登場

「ドリームキラー」とはその名の通り「夢を殺す人」です。
自分のゴールとは「自分の夢」です。こうしたい、こんなことを実現したいと自分が強く望んでいることなので、それが実現できれば自分の「夢」が叶うというものが「ゴール」になります。その夢を諦めさせようとする人物が「ドリームキラー」です。

ドリームキラーはには「意識的なドリームキラー」「無自覚のドリームキラー」が存在しています。

「意識的なドリームキラー」とは意図を持ってあなたの「ゴール」を邪魔しに来る人たちのことです。
例えば、営業会社であればあなたの営業上のライバルがそうなるかもしれません。また他にもあなたの出世や成功を面白く思わない人たちが意図的にあなたの邪魔をしに来ることがあります。

また、そこまで悪意を持っていなかったとしても、例えばその人自身の人生があまりうまくいっていない場合に、あなたが上手くいっていることを妬んで、邪魔をしに来る可能性があります。(たいていそういう人は、自分自身がうまくゴールを設定できていなかったり、その人自身のエフィカシーが低いことが原因なので、彼らの人生が良くなるようにあなたが手助けしてあげれば、あなたを邪魔しにくることを弱めることができます)

こういった意図的なドリームキラーに邪魔をされているうちに、だんだんとあなたのエフィカシーも下がっていき、結局ゴールへの行動を諦めてしまうのです。

一番の味方がドリームキラーになる

次に「無自覚のドリームキラー」についてです。
この人たちはどちらかと言えば、「あなたのことがとても心配なので」あなたの高すぎるゴールを諦めさせようとする人たちです。
つまり、あなたのご両親や夫、妻が「無自覚なドリームキラー」になってしまう可能性が高いということです。
あなたも彼らを邪魔者扱いはしたくないはずです。むしろ一緒に自分のゴールに向かって進んでほしかったり、一番応援して欲しい存在のはずです。その人たちがあなたのドリームキラーになるので、これは本当に辛い状況になります。

ではなぜ、この一番味方になって欲しい人たちがドリームキラーになってしまうのでしょうか?これにはコンフォートゾーンが大きく関係しています。

コンフォートゾーンとは「自分にとって快適な空間」という意味です。ところがこのコンフォートゾーンは「空間」なので、自分の周りにも影響を及ぼしています。つまり今まであなたが行ってきた発言や行動は、周りの人にとってのコンフォートゾーンの構成要素になっているということです。その構成要素であるあなたが、新たなゴールを決めて周囲の人のコンフォートゾーンから出ようとしたので、周りの人は自分のコンフォートゾーンを維持するために、あなたに元に戻ってもらおうと働きかけているのです。

しかし元々はあなたにとって味方になってくれている方たちなので、その言葉もトゲトゲしさや悪意はありません。あくまであなたのことを心配し「そんなに無理しなくて良いんじゃない」「もう少し段階を踏んだ方が良いよ」「失敗したらどうするの?」「そんなに上手くいくかな?」「もう少し時間をかけてゆっくりやってみたら?」といったような完全に否定しているわけではないけど、暗にあなたのゴールを諦めさせようとする言葉になっているのです。そのためあなたも無下にすることができず「皆の言うことももっともだな」「みんなを悲しませることしてまで自分のエゴを通すのは良くないな」「ちょっと早急だったかな」「もっと皆にも理解してもらえるプランにしておこう」と消極的になり、結局自分の立てたゴールへ向かうエフィカシーを下げてしまうのです。

ドリームキラーに立ち向かう方法

ドリームキラーに立ち向かう方法は大きく分けて2つです。

a.自分のゴール(夢)は周りに言わない
b.周りの人も含めた抽象度の高いゴールを設定する

一つ目は、「自分のゴールは人に言わない」ということです。人に言わなければ相手はあなたが何をしようとしているのか分からないので、邪魔のしようがありません。特に意識的なドリームキラーになる可能性のある人には自分のゴールは絶対に知られてはいけません。

そして二つ目は「周りの人も含めた抽象度の高いゴールを設定する」ことです。特に無自覚のドリームキラーは本来であれば味方になって欲しい人たちのはずです。しかし、あなたがあなただけのゴールを設定してしまうと、周りの人たちのコンフォートゾーンを乱してしまうので、反対をしてくるわけです。そこであなたのゴールの抽象度を上げて、あなたの周りの人たちにとっても叶えたいゴールにすることで、ドリームキラーではなく、ドリームサポーターにすることができるかもしれません。

そのためにも周りの人たちの叶えたいゴールも知る必要があります。それを知ってより高い抽象度のゴールを作ることができるまでは、自分のゴールを言わないようにすれば、無自覚のドリームキラーを作らなくて済みます。

このようなやり方でドリームキラーを作らないようにすれば、あなたのエフィカシーを下げないようにできます。ぜひ活用してください。

(もう一つのエフィカシーを下げる理由「2.ゴール達成を挫折」については次回説明します)

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