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「会社」という存在の本質理解(企業価値評価と価値創造)

私は2003年に株式会社インテリジェンス(現パーソルキャリア)に入社し、「OPPO」というアルバイト求人サイトの広告営業の仕事を3年間続けました。
学生の時に起業を志し、まずは営業力を身に着けたいと考え看板の無い中で商品、サービスを売る能力を養うため立上げ間もないインテリジェンスの小会社で営業を始めました。気付けば3年間で売上は事業部トップになり四半期、半期、年間で表彰を受けるようになっていました。

(参照)会社の看板で営業しない。本物の営業力を身に着ける

この頃私の中で、さらに企業の仕組みを理解したいという思いが強くなり、様々な勉強会やセミナー、学校に通うようになりました。大学生の時には経済学や経営学など学んだことがなかった自分にとって企業について勉強することはこの上なく楽しい時間でした。
そして勉強を続ける中で「企業価値評価(バリュエーション)」というファイナンスの知識を知り興味を持つようになりました。

企業価値評価にはいくつか手法がありますが、私はその中でも代表的なDCF法(Discounted Cash Flow)について勉強を始めました。

DCF法とは、企業が将来に渡って生み出す「利益(キャッシュフロー/Cash Flow)」を予測して(算出して)、その利益の総額を現在の価値に「割り引いて(ディスカウント/Discount)」、現在の企業価値を算出するという方法です。(これは投資(株式、不動産)やM&A、金融商品開発などにも使われている考え方です)

私がとても面白いと感じたのは

■お金(やモノ、土地、その他財産)の価値は同じ金額でも、現在と未来では価値(価格)は異なる

■企業が利益を生み出すためには『調達(人、モノ、金、情報にかかる費用)<付加価値の創造(企業内活動)<販売』のバランスを取り続けなければならない

ということでした。

私はこれまで営業として「販売」は見てきました。
どうしたらお客様に商品やサービスを購入していただけるのか?そのことについては必至で学び、営業スキルを磨きました。しかし、実際に企業を俯瞰して見た時には、それは企業活動の片側であって、「調達」や企業内での「付加価値の創造」については見ていなかったことに気が付いたのです。

この時から私は企業の見方が変わりました。どうしたら自分はお客様の企業価値向上に貢献できるかを意識した営業に変わりました。

お客様が上場している企業であれば、有価証券報告書や決算資料などを読み込み、その企業は何を調達していて、どのような仕組みで付加価値を生み出していて(バリュードライバー(企業価値を生み出している鍵)は何で)、それをどうやって販売しているのかを見るようになりました。

こうして私はファイナンスの勉強を始めたことで、企業というものを一つ高い視点から見ることができるようになりました。そして営業として「お客様の企業活動のどこに貢献しているのか?」ということが意識できるようになり、提案内容がさらに高い視点から行えるようになりました。

このことがきっかけで私は、アルバイト採用だけでなく、お客様の企業活動のさらに中枢に影響を与える仕事をしたいと考えるようになりました。
そして機会があり、インテリジェンスの中心事業である「人材紹介事業部」へ異動することが決まったのです。

こうして私は3年間のアルバイト求人サイト「OPPO」の営業を終え、人材紹介事業での仕事に移っていきました。

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