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【旅行記】バルト三国:旅の始まりに寄せて

バルト三国に行ってくる、と知人に言うと必ずといっていいほど「え、なんで?」というリアクションが返ってきた。イギリスやイタリアに行くようなときは発されない類の疑問である。

ここで、他にバルト三国について私が尋ねられた質問への答えを要約すると以下の通りである。
1. バルト三国とはどの3か国のことを言うのかというと、北から順にエストニア、ラトビア、リトアニアである。
2. バルト三国がどこにあるかというと、ヨーロッパである。近隣国を用いていうならば、「フィンランドの南」「ロシアの西」「ポーランドやベラルーシの北」にあたる。
3. バルト三国が「大丈夫」かどうかは私も知らない。渡航直前の段階で、外務省の渡航情報に特記される事柄はなかったはずである。

実際のところ、私はただただ「この夏はバルト三国に行ってみよう」という漠然とした思い付きで行くのである。したがって「え、なんで(わざわざわざそんなところに行くのか)?」という疑問に対する答えらしい答えはない。しかし敢えて内省的に、この希望を言語化できないかもう少し検討してみたい。

- 知らない国々、知りたい国々だから

恐らくこれが理由としては最も大きい。
人生の中でできる海外旅行の回数、訪れることのできる場所の数は限られている。世界中を見たら訪れたことのない国の方が圧倒的に多いのだが、ドイツに留学していたことのある私にとって、ヨーロッパにある未踏の国は、他地域のそれよりも「知らない」という印象がことさら強い。乱暴に言ってしまうならば自分の「無知の知」を感じる国といったところだろうか。
日本で暮らしていても、3か国に関する知識が入ることは少ない。先述したバルト三国の構成国を全ていえる人はどちらかと言えば珍しいだろう。そして、各国が「三国」という括りを外れて個別に語られることは稀である。

そうはいっても当然、各国には固有の歴史と文化、言語がある。それらを感じて、3ヶ国をもっと語れるくらいに知りたい。これが、敢えて検討した結果辛うじて導ける、旅行の動機の最たるところである。
とはいえ他にも、(3ヶ国めぐるなら必然的に移動距離がすごいだろうから、行きたい場所の中では体力のあるうちに…)という思いもある。

- 旅程

今回の旅程は出国日・帰国日を除いてざっと日を追うと以下の通りである。
1日目:ヴィリニュス(リトアニア🇱🇹)
2日目:トラカイ🇱🇹→ヴィリニュス🇱🇹
3日目:カウナス🇱🇹→ヴィリニュス🇱🇹
4日目:ヴィリニュス🇱🇹→リガ(ラトビア🇱🇻)
5日目:リガ🇱🇻
6日目:タリン(エストニア🇪🇪)
7日目:ルンダーレ宮殿🇱🇻+リガ🇱🇻+ユールマラ🇱🇻

因みにこの記事を書いているのは7日目の翌々日、帰国の翌日にあたる。
努めて旅の記録をnoteに残したいと思っているが、恐らく記事を出す順番と旅行の時系列は一致しないと思われるのでご容赦願いたい。


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