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047: 2024年、上半期推しボードゲームBEST 10 (第1〜5位)

さあ、いよいよ上半期のBEST 5です。
6位〜10位はこちらからどうぞ。


第5位、GWT:ニュージーランド

フィスターの名作「グレート・ウエスタン・トレイル(GWT)」シリーズの第3弾。まだ日本語版は発売の予定もないが、第2弾の「GWT:アルゼンチン日本語版」がカビ問題で発売延期になり第3弾の日本語版はまだまだ先になりそうなので、米アマゾンでこちらを先に購入してしまった。

GWTは大好きなゲームでBGAでもよくプレイしているのだが、そのオリジナルの面白さに加えてデッキ構築要素が強化されて、手札がガンガン回るようになりドミニオンっぽくなったことでさらに私好みのゲームに変化している。

要素が増えているのでGWT初心者にはちょっと難しいかもしれないが、GWTに飽きてきたゲーマーには強くおすすめしたい作品。


第4位、スカイライズ

2年前にキックスターターで支援して、心待ちにしていたメトロポリィスのリメイク。かなり大胆な変更を加えられて、良いところも悪いところもあるが斬新な空間的オークションシステムは健在で、もうこれだけで「やっぱ、メトロポリィス最高!」という気分になる。

残念なのは日本語版がないことだが、有志の和訳を使用させてもらい無事に日本語化できた。カード効果に若干のテキスト依存があるのでおすすめだ。あまりの面白さに勢いでボドゲーマにレビューしたのでぜひ参考にして欲しい。


第3位、ニュークレウム

ネットワーク構築+発電というどこかで聞いたことがあるようなシステムに、独特なドミノスタイルのアクションタイルのマネジメントがとても面白い作品。デザイナーは人気デザイナーのシモーネ・ルチアーニと、アナクロニーなどで有名なデヴィッド・タージ。

ブラスをよく研究して作られた作品という印象を受けるが、タイルを配置すればどこでも敷設することができるため、ブラスほどネットワーク構築は厳しくないプレイ感に好感が持てる。ややセットアップが面倒だったり細かいルールは多いが、公式でソロプレイが可能になっているのも嬉しい。

今年はオーストラリア拡張も予定されており、ますます広がるニュークレウム・ワールドに期待が高まる!


第2位、スレイ・ザ・スパイア:ザ・ボードゲーム

デジタルの大人気ローグライクカードゲーム「スレイ・ザ・スパイア(StS)」のボードゲーム版。ゲーム毎に生成されるランダムなダンジョンを敵を倒しながら進み、途中獲得される追加カードにより強化を繰り返していくデッキ構築ローグライクゲームなのだが、特徴的なのは多人数協力ゲームになっているところ。

実はデジタルでStSを遊んだ時には1人が寂しくてプレイが続かなかったのだが、今作は協力プレイのためとにかく賑やかで楽しい。奉行問題は解決していないが、個々のデッキまで確認していられないし、そして何より勝利時のカードガチャによるデッキ構築が嬉しくてあまり気にならなかった。

1レベル攻略に2時間ほどかかるのが唯一の欠点。これが1時間ぐらいで遊べたらもっと気楽にプレイできるのではないかと思うが、成長するのも楽しみの一つなので難しいところか。10歳の息子も楽しくプレイできる素晴らしい作品。


第1位、フードチェーン・マグネイト

以前から評価の高いこのゲームは気になっていたのだが、プレミア値で入手難だったことと、ガードレールのないトラウマを作る闇ゲーム(笑)という噂も手伝ってなかなか手が出せなかった。今年、日本語版再版を機に話題となっていることもあって、浜松ボードゲーム会でついにプレイさせていただくことができた。

感想としては「そうそう、こういうゲームを遊びたかったんだよ!最高!」というのが本音だ。フードチェーン店のCEOとして従業員を雇用して、ハンバーガーやピザを作り、宣伝して販売して利益を得る。非常にシンプルで分かりやすいテーマとそれに合致するシステムが非常に面白かった。

序盤にマイルストーン獲得のための定石があることや、他店との顧客の奪い合いなど攻撃的なインタラクションもあるため万人向けのゲームでは決してないが、気の知れた仲間とプレイするなら非常に濃密なプレイを楽しむことができる。今回、幸いにも丁寧なインストとプレイヤーに恵まれて、とても興奮した時間を過ごすことができ、上半期で最も気に入ったゲームとなった。今後もリプレイしていきたい。




私の上半期初プレイBEST10は、いかがだったろうか?
いくつもの素晴らしいゲームに出会えて非常に楽しい半年だった。下半期もまた面白いゲームに出会えることを期待したい。

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