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029: スレイ・ザ・スパイア 3人プレイ Lv.1

ついに発売されたボードゲーム版のスレイ・ザ・スパイアは複数人での協力プレイが最高だったので感想を。



スレイ・ザ・スパイアについて

Slay the Spire』はMega Crit Games社によって開発されたデジタルのローグライクカードゲーム。PC、PlayStation4、Nintendo  Switch、Xbox  One、iOS向けに正式リリースされている。

Mega Crit Gamesの創設者の一人Anthony Giovannettiは、昔から「ドミニオン」等のデッキ構築型カードゲームが大好きで、同種ゲームである「マジック:ザ・ギャザリング」の大会への出場や「アンドロイド:ネットランナー(英語版)」のファンサイトの運営を行い、カードゲームを扱う店の店長も務めているそうだ。

一方で、コンピュータゲームではローグライクを好んでプレイし、この仕組みはカードゲームのデッキ構築システムと相性が良いのではと考えていた。そうした中、もう一人のMega Crit Games創設者である大学の同級生Casey Yanからゲーム開発の誘いを受け、務めていた会社を辞めて本作の開発に取り掛かることになったという。(Wikipediaより引用)

そんなボードゲームな内容のデジタルゲームをアナログゲーム化したのが、本作「スレイ・ザ・スパイア:ザ・ボードゲーム」である。


ゲーム概要

ゲーム毎に生成されるランダムなダンジョンを敵を倒しながら進み、途中獲得される追加カードにより強化を繰り返していくデッキ構築ローグライクゲーム。

海外版は約5億円でクラウドファンディング成功を収め、ケンビルから日本語版のクラウドファンディングおよび販売が行われた。


プレイ感はデジタルゲーム版とほぼ同じ!

今回、私と長男ショーン、三男レオンの3人プレイで初プレイ。まずはファーストバトル。各プレイヤーの前にモンスターが現れる。仲間を連れてくるスライムや毎ターン筋力アップしてくる狂信者など、なかなか初回から手強い敵が現れてくる。

スレイ・ザ・スパイア(以下、StS)は有名なゲームなので内容は割愛するが、ボードゲーム版も内容はほぼ同じ。違うところはマルチプレイに対応しており、各モンスターは目の前のプレイヤーのみを攻撃してくるところなど。

プレイ感もデジタル版と非常に似ているため、初めてでも遊びやすく難易度も丁寧に調整されている印象を受けた。


登場キャラクターも同じで安心♪

使用できるキャラクターもデジタルと同様で4キャラクター。

・アイアンクラッド
鉄仮面の兵士の生き残り。悪魔の力を得るために魂を売り渡した。
・サイレント
霧の国から来た女殺し屋。短剣と毒で敵を屠る。
・ディフェクト
自我に目覚めた戦闘用オートマトン。古代の技術がオーブの操作を可能にした。
・ウォッチャー
塔を"評価"するためにやってきた盲目の苦行者。神性なるスタンスの達人。

Slay the Spire攻略Wikiより引用

今回は「ディフェクト」を使用した。オーブは3色のキューブで表現されており、攻撃的なライトニングオーブ、防御的なフロストオーブ、爆発力のあるダークオーブと個性があって、場面により使い分けるテクニカルなところが面白い。


高難度な面白さもデジタルと同じ!

StSは難易度の調整が絶妙だ。簡単なわけではなく、かといって全く無理な難易度ではない。頑張れば何とかなる丁度良い難易度がこのゲームの魅力の一つだろう。

これはボードゲーム版でもしっかり再現されており、雑魚キャラでさえ瀕死になるほど難易度は高いのだが、不思議と何とかなる。

エリートモンスターは体力42とか無茶苦茶なことになっているが、ボコボコにされながらも何とか討伐。報酬が嬉しいんだよね♪

今回のボスは「スライムボス」。何種類か用意されておりローグライクらしく遊ぶたびに違うボスを楽しむことが出来る。これまた強く、倒すとラージスライム、アシッドスライム、スパイクスライムなどが現れる仕組みになっている。

何度も死にかけてゲームオーバーになりそうでならない難易度が非常に秀逸で、ハラハラドキドキさせられた。


協力マルチプレイが楽しい!

私はこのボードゲーム版を支援することにしてからデジタル版を遊び始めたのだが、正直不安で仕方がなかった。

というのも、iPadにStSのアプリを入れて遊ぶと確かに最初は面白く感じたのだが、徐々に寂しくなってしまって遊ばなくなってしまったからだ。システムは大好きなデッキ構築だし、難易度も高くてやりがいもある。しかしどこまで行っても1人なのは寂しい。

ところが、このボードゲーム版StSは協力マルチプレイとなっているので、とにかく賑やか。ダンジョンを進む時もみんなで行き先を相談し、新しいモンスターが現れると一喜一憂する。1手番ずつ誰が攻撃するか検討し、誰も脱落しないように知恵を振り絞る。

ソロプレイでも十分面白いゲームなのだが、協力マルチプレイの楽しさを知ったら、きっと独りでは物足りなく感じてしまうだろう。これこそボードゲームの魅力そのものだと感じてしまった。素晴らしい♪


今回の満足度:10点(10点満点)

とにかく非常に面白かった。
デジタル版を遊ばなくなってしまったので少し不安もあったのだが、みんなでワイワイ協力して高難度なボスを倒す喜びは筆舌に尽くし難いものがあった。最高♪

また協力プレイということで奉行問題も気になっていたが、各個人がそれぞれ自分のコンボデッキを持っているため、他のプレイヤーのコンボまで管理するのはまず不可能であり、そういう意味でほとんど問題にならなかった。

気になる点としては、1つのレベルをクリアするのに2時間ほどかかるところ。ダンジョンの途中でセーブもできるのだが、面倒なので一気にクリアしたい。またレガシーではないのだが、構築したデッキを保持しておくので負けるところまでは他のメンバーと遊ぶことが難しいところか。

しかし体験としては申し分なく、2024年上半期の中でもかなり上位にランクインしていると思う。まだまだプレイするのが楽しみな作品だ。


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