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007: グレート・ウエスタン・トレイル:ニュージーランド

気になっていたGWT:ニュージーランドをプレイさせてもらうことができた。まだアルゼンチンを遊んでいないので比較はできないが、こいつは面白い!



ゲーム概要

プレイヤーは、19 世紀ニュージーランド南島の牧場主となり、羊の品種を増やし羊毛の価値を高めることで牧場を繁栄させる。

フィスターの名作「グレート・ウエスタン・トレイル(GWT)」シリーズの第3弾として開発されており、基本システムは同じだが様々な改良を加えられ面白く仕上がっている。オリジナルからの変更点と面白ポイントをまとめたい。

なおGWTの基本システムは以前のレビューを参照・・・と思ったが、まだ書いたことがなかったw。GWTは大好きなゲームなので、近いうちにレビューを書くようにしよう。

今度は羊!

舞台はニュージーランドとなり、家畜は牛から羊に変更された。カードにはこれまでもあった育種価(Breeding value)に加えて羊毛価(Wool value)が追加されている。

そしてその羊毛価を使用する「毛刈り」アクションが追加されており、羊毛価に応じたお金(ポンド)を得られるようになった。これによりトレイルの途中で大きな収入を得ることが可能となり、戦略性が大幅に広がった印象だ。

ちなみに今作では「」というリソースが追加されているため、お金は「ポンド」と区別した方が良い。ついつい癖で「5金もらいまーす」とか言ってしまい「5ポンドですね。」と持ち主さんに何度も訂正されてしまったのは良い思い出w

新たな要素、「デッキ構築カード」が気持ち良い!

「金」という新しいリソースが導入されたことにより、この金を使用する市場が追加された。ここでは「デッキ構築カード」という様々な効果を持ったカードを購入することができる。と言ってもアイコン一つで表現できるシンプルな効果を持ったカードばかりだ。

例えば、「フェリー(Ferry)」は2ポンドをもらえ、「牧羊犬(Sheepdog)」は一時認定書マーカーを一つ下げることができる。微々たる効果だが、面白いのはこれらのカードは即時1ドロー効果も持っていることだ。

つまりドロー効果により、1回の手番の中でフェリーカードを何枚も出し続けることができ大量のお金を獲得することもできる。このコンボ感は非常に気持ちよく、ちょうどドミニオンのアクションが無限に繋がるコンボ感を想像してもらうと、気持ち良さを想像できるのはないだろうか。とても楽しい。

メインボード上部には船によるシールートが設置されている。これはオリジナルの「北部への道」拡張とあまり変わらない印象だが、選択するルートに分岐があるため、よく考えてルートを選ぶ必要があるように感じた。ただ初回プレイで適切なルートを選ぶのは難しいようにも思える。これはリプレイ時に色々試してみたい要素だ。

ボーナスタイル

今作では、ワーカータイル、ハザードタイルの他にボーナスタイルが追加されて様々な効果をもたらすと同時にこちらがゲーム終了トリガーになった。つまりワーカータイルはたくさん並べば安くなり、人気のあるワーカーほど高くなるように変更された。これは上手いシステムだ。

個人ボード

毛刈り職人が追加され、ワーカーは4種類となった。より幅広い戦略が立てやすくなった印象だ。そしてデッキ構築カード購入のための金トラックが追加となっている。

またハーバースペースに設置する倉庫駒は2つセットで特殊効果を発揮するようになり、悩ましく考えることが増えた。全体的にオリジナルのGWTよりも要素が増えて盛り盛りになった印象だ。

感想

今回の満足度:9点(10点満点)

これは面白かった。
もともとGWTは大好きなゲームでBGAでもよくプレイしているのだが、そのオリジナルの面白さに加えてデッキ構築要素が強化されて、手札がガンガン回るようになりドミニオンっぽくなったことがとても好みの感じに変化している。

要素的には、(GWT)+(北部への道拡張)+(α)と盛り盛りに増えているので初見だとちょっと厳しくハードルは高めに感じるが、GWTが好きでドミニオンも好きなプレイヤーには非常に刺さるバージョンなのではないだろうか。

GWT:アルゼンチン日本語版もこれから発売なのだが、早くも第3弾の日本語版発売を期待したくなった。


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