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あの日の猫背 | 珈琲&文学note
2024年6月13日 17:44
本日の読書案内は坂口安吾『堕落論』です。あらすじ解説安吾の代表作といえばこれ。冷徹な視点と逆説的な言葉で時代の倫理観をぶった切り、混迷する戦後日本社会の人々に対して、生きる指標を示した歴史的批評文。これは冒頭文。要約すると、“戦争において若者の多くは特攻隊として華々しく散ったが、同じ立場だった生き残りの帰還兵は闇屋となった。戦地へ赴く夫をけなげに見送った未亡人たちは、次