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自営業(飲食店)は気楽な稼業??

「おひとりでお店やるのって大変でしょうね?」

初めてご来店いただいた、特に40~50代サラリーマンの方から
よく言われる気がします。

ぼくの答えはいつも
「いえ、全然」です。

「大変です」
「辛いです」
「ギリギリなんとかやってます」
という返答を期待されている気がなんとなくするのですが、
本心からそんなことなくて。

嬉しいこと山盛りですし、なにより上手くいくこともいかないことも、
ぜーーーーんぶひっくるめて充実していて、感謝ばかりです。
(少なくとも長い会社員時代よりはるかに、という感じ)


大変・・・。
大変かー。

いや「大変」は”大きく変化する”時という意味。

そう思うとむしろ歓迎すべきものだとすら思います。
(歳を重ねたからそう思えるようになった という感じですが)


そしてこのやり取りをした後に、頭をよぎる言葉があります。
確か『富山の薬売り』の人たちが
大切にしていた言葉とかだったと思うのですが

楽すれば楽が邪魔して楽ならず
楽せぬ樂が、はるか楽々

というもの。
これ、大学生時代にたまたま目にして
脳と心に刻んだ言葉の一つです。

あ、
きっとこの先の人生で
何度も思い返さなければならない言葉だ

という予感がしたので憶えました。
(この予感は正しかった)


自営業は気楽な稼業なのか?
大変な仕事なのではないか?

みたいな質問や、自問自答。
その答えはまさにこれだと思います。

自分自身が気持ちよくいること。
心からわくわくしていること。
自分以外の誰かを自分と同じくらい大切にすること。
「見返りで」はなく「やりたい」を原動力にすること。

一言で言えば自分の芯を光らせるような心持ち。

だから気楽な稼業というより
気樂でいるのがいい稼業、ではないかなと。

なにより気樂スタイルでいると、
新しいメニューもお店の改善案も
終わりなくどんどん出てくるのです。

つまり気樂=ハイパークリエイティブモード

そんな「気樂」を忘れなけれないかぎり、
良いお店を作り続けられる。

この予感も外れない気がします。


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