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食べ過ぎアイランド 〈石垣島〉

(2023年1月)

この年末年始も例によって石垣島での海生活を楽しんだ。寒い、寒いと言いながら毎日海に潜り、宿に帰って熱いシャワーを浴びて昼寝をし、夜はビール片手に美食を楽しむ。そんな贅沢この上ない休暇の中でも、今回は魚より肴ということで、島の食に焦点を当ててみたい。おすすめの店舗とメニューについて、思い出混じりにお伝えしようと思う。



1.ひとし

石垣と言えばひとし、ひとしと言えばマグロと言われる元祖名店だ。毎度一番楽しみにしている。よく「石垣島でマグロ?」と聞かれるのだが、黒潮に乗って旅をする彼らは石垣島近海も通るわけで、ゴールデンウィーク頃には本マグロが揚がる。大部分は本土へ送られるものの、運が良ければ島内で流通する生の本マグロに出会えるのだ。年中供されるひとしの本マグロは冷凍が主なのだろうが、それでもマグラーにはたまらない絶品である。

ひとしの難点は予約が取れないことだ。まずもってぼぼ電話が繋がらない。ネット予約などあるわけもない。かといって予約なしでは〝1人ならピークを外せば入れることがある〟という程度で、とにかく現地にいる人に直接お店に行って予約してもらうぐらいしか方法がない。そんなわけで何度もチャレンジしては夢破れ、念願の初訪問までには数年を要した。最近はダイビング友だちのAさんが石垣を訪れた際にトップシーズンの予約を取っておいてくれるため、なんとか定期的に訪問できている。
スタメンは本まぐろ三点盛り(左上)、まぐろ寿司セット(右下)、ネギまみれかつお(左下)、うにソーメンちゃんぷる(右上)といったところだ。

そしてそれらに加えて必ず食べたい大好物がある。まぐろと海ぶどうの軍艦巻きだ。沖縄らしい見た目とともに味のハーモニーも最高で、あぁひとしだ!ひとしに来たよ!と叫びたくなる。

今回の訪問は石垣入りした初日の12月30日。仲良し女子ダイバーのAさん&Iさんと、お金持ちダイバーのKGさんの4人でしっぽりと本店のテーブルを囲んだ。夏に水中結婚式を挙げたIさんは新婚の旦那さんを置いて例年通り来島していたのだが、驚くことにその旦那さんがお小遣いをくれたのだそうだ。ひとり遊びに行く新妻を快く送り出すとは、耳を疑うほどの良夫である。少し前にIさん夫婦がコロナになった際にAさんと私が救援物資を送ったことがあったのだが、なんでも今回はそのお礼にご馳走をしてくれるのだと言う。人からもらった薬を横流ししただけの私としては心苦しくもあったが、ありがたくお言葉に甘えることにした。ということで、普段頼まない「刺身盛り合わせ、ウニ&シャコ貝ダブルトッピング」や、「車海老の塩焼き」なども次々と注文し、とんでもないパーティーナイトとなった。

ちなみにKGさんはIさんがコロナになったことすら知らない便乗パリピであった上に、便乗したことにもしばらく気付いていなかった。ともあれ初めて「ひとしで食べきれない」という豪遊体験をした。いつも3,000円台で大満足できる驚きのコスパなのだが、さすがにこの日はかなりの金額だったはずである。Iさん(の旦那さん)、ありがとう!


2.源

ひとしに出会うまで石垣で一番好きだった居酒屋で、つまり今は二番目に好きな店だ。こちらも海鮮系がメインである。ゴールデンウィークには前述のとおり生マグロが食べられることがあり、生まれて初めて「トロって本気で美味い」と感動したのも源であった。

冬のこの時期に出会えると嬉しいのは、イノシシだ。それも生のイノシシ、生シシである。一般的なイノシシは豚が混ざっているため細菌感染のリスクが高く生食はできないが、西表島固有種の小型のイノシシは刺身で食べることができるのだ。濃いめの色合いの豚肉のような生肉にスライスされたニンニクを挟み、醤油につけて食べる。臭みは全く無く、脂が甘く、赤身部分は馬刺しに近いような爽やかさで、誰もが絶賛する絶品なのだ。

…が、この冬は残念ながら縁がなく生シシにはありつけなかった。無念である。
どんな時期でも絶対に食べたいメニューが2つあり、ひとつはソーメンチャンプルだ。ソーメンチャンプラーの私はどこに行ってもたいがいソーメンチャンプルを注文するのだが、ここの一皿は地味だがとても美味しい。具は普通のツナ缶とはひと味違うマグロの切れ端のみという潔さだ。彩りはないが、シンプルイズベストな逸品なのである。

もう一品はイカスミチャーハンで、濃いめに味付けされた真っ黒なチャーハンがふんわりと玉子で包まれている。イカスミも卵も大好物の私的にはツボでしかない。悩ましいのはいずれも炭水化物であるということで、こんなものを肴にビールをじゃんじやん飲めば、それは太るわけである。

源は島内で多店舗展開しているが、いつもお世話になるダイビングショップの太造さんは市街地から少し離れた平得店がお気に入りだ。ショップのイベントといえばだいたいそちらが会場となり、今回も忘年会が開催された。一方私は街中の美崎店に行くことが多く、今回も後半に3名で訪れたのだが、比べてみるとなんとなくメニューも味も雰囲気も平得店の方が良いような気がした。難点は市街地、つまり宿泊先から遠いことで、特に帰りのタクシーが捕まらない場合は帰宅難民と化してしまうので注意が必要である。ちなみにメニューは甚だ搾られるが、空港店もある。帰京日は早めに空港に行き、最後の〝追い源〟をするのが私のルーティーンである。


3.やまもと

新旧さまざまな猛者がひしめく石垣焼肉界の頂点に君臨する名店であり、巷では「石垣牛を食べるならやまもとかパポイヤ(ステーキハウス)」と囁かれる。こちらもなかなかに予約が取り辛く、もっぱらAさんのコネと実力に乗っかって通っている次第だ。

いつも注文するのはニコタン(牛タンの煮込み・左上)、焼きしゃぶ(右上)、ハラミ(左下)、タン(右下)、その他カルビやロースなどである。

サシたっぷりのお肉はとろけるように甘く柔らかく、年々牛肉が苦手になっていく私もつい夢中で食べてしまう。…そして、翌日お腹を壊してしまう。これは程度の差はあれど同じ年頃女子のIさん、Aさんと共通する悩みだ。
そんな中、今年は事件が起こった。なんと2日連続でやまもとに行くことになったのである。もともと1月2日にAさんが予約してくれていたところ、1日にもショップの新年会が開催されることになったのだ。この幸運を事件と言っている時点で贅沢かつ失礼な話ではあるが、お腹問題的には大ごとなのである。理性を保ち計画的に挑まなければ、翌日のダイビングが危ぶまれる。まずは最近私がやまもと…もとい、高級肉の脂対策に最も効果があると思っている太田胃散A錠剤を3人前×2日分用意し臨んだ。

1日はいつもよりペースを抑えつつも焼きしゃぶから始まるフルコースを楽しんだが、太田胃散のおかげかIさん以外のお腹は無事であった。問題は翌日だ。さすがに2日連続でフルコースは無謀だろうということで、まずは2卓あるテーブルを〝普通に焼くテーブル〟と〝さっぱりいきたいテーブル〟に分け、Aさん、Iさん、私の3人はさっぱりテーブルに着いた。同じく2日連続となるKGさんが年甲斐もなく「今日もガンガン焼きたい」と主張したため、半ば無理やり焼くテーブルへと移ってもらった。諸事情により〝外される〟という事象に過敏になっているKGさんは「隣のテーブルをクビになった」と恨みがましく言っていたが、明日のお腹がかかっている私たちとしては構っていられない。普通に焼肉を楽しむ隣テーブルを尻目に、こちら側の3人は珍しくメニューに目を凝らし、いつもは頼まないさっぱり系をポツリポツリと注文した。怪我の功名となったのは全員初挑戦だった「塩バラ」だ。塩茹でにした牛バラをサンチュで巻いて食べるもので、これがさっぱりと味わい深く大正解の大発見であった。

やまみそ(オリジナルの激ウマ辛味噌)をつけたキャベツをちびちびと齧りながら、意外と食べたことがなかったナムルや豚トロ、鳥がゆなどを控えめに楽しみ、「やっぱりやまもとは何を食べても美味しいなぁ」という思いを新たにした。お土産はもちろんやまみそだ。そんなこんなでこの翌日もIさん以外のお腹は無事であった。いや、そもそもIさんのお腹はいったいどうなっているのか。むしろ心配になった。


4.ソレマーレ

Aさんのお知り合いが営む海辺のおしゃれイタリアンで、そのコネをいいことにいつもやりたい放題にお世話になっている。ある春はお店の前のベンチ(ほぼ道端)で飲んでいたらおつまみを差し入れてくれ、ある夏は波照間でソレマーレの味が再現できるようにミールキットを用意してくれた。

今回は1月3日に訪れた。まずはシャンパンをボトルで頼み乾杯したが、人数も多かったためひとり1杯、私とIさんが2杯ずつ飲んだら一瞬でなくなってしまった。その後はいつもの「白ワインデキャンタ(1ℓ)」を飲み続ける。

季節のメニューは何を食べても美味しいのだが、アーサのゼッポリーニ(アーサが入った揚げパン的なもの・左上)と島豆腐のカッペリーニは必ず食べたいメニューである。

波照間でもAさん、Iさんと3人で島豆腐のカッペリーニを作ったのだが、自炊ができるはずの宿にはどういうわけかザルというものがなく、ザルがなければパスタは作れないということで、お昼のお弁当の容器にフォークで穴を開けてザルを手作りした。そんな思い出話に花を咲かせていたら、5人で飲んでいるはずの1ℓのデキャンタが驚くほどのスピードで空になっては満たされてゆく。わんこ蕎麦のごときわんこワインを素直に飲み続けていると、気がつけば4時間近く経っていた。ワガママ放題である。気の良い人柄が滲み出たオーナーさんの笑顔が少し引き攣っていたように見えたのは気のせいだろうか。とにかく最後に食べたポルチーニのクリームパスタは絶品であった。

ちなみに翌日は、Aさんと私はダイビングを休んでまったりする陸日にあてており、Iさんも大阪に帰る移動日であった。そんなゆとりもあったのか、翌日判明したところによると、Iさんはシャンパンを飲んだあたりから記憶がないらしい。いくらなんでも早すぎる。これは今のところ私の2023年衝撃ニュースランキング1位である。


5.がんばり家

すっぽん料理が有名な、居酒屋というか割烹というか、食べログには「一軒家レストラン」と記載されているが、むしろその名の通り「家」である。飲食店としてのカテゴライズは難しいながらもファンの多い名店だ。

そうは言っても私はここですっぽん鍋を食べたことはなく、いつも注文するのは地鶏鍋だ。メインとなる地鶏のたたきは火を通さずそのまま食べることができるため、煮える前に大半がなくなる。くたくたの野菜と優しい味の地鶏のスープが、暴飲暴食続きの胃に沁みる一杯だ。

その他は鉄火巻き(左上)、燻製盛合わせ(右上)、松前寿司(左下)、地鶏もも焼き(右下)あたりが定番だ。

そして遅い時間になると翌日の仕込み分であろう、生きたすっぽんやそれを捌くところを見せてくれる。

一見の価値はあるが一見でいいかな、というほど記憶に残るアミューズメントだ。ちなみに見物するともれなく生き血入りの泡盛を飲ませてもらえる。
がんばり家という店名にふさわしく、家族総出で営まれている。上のお兄ちゃんが車で送ってくれたり、下のお兄ちゃんがスッポンを持ってきてくれたり、小学生の妹が注文を聞きに来てくれたりと、島ならではのあったか不思議空間なのである。


6.八重山村

「今日はどこ行くの?」と私たちの毎日の晩ごはんチェックを欠かさない太造さんにも「渋っ」と言われる、地元の居酒屋である。

個人的には石垣島で三番目に好きな店かもしれない。コロナ禍のあの夏、ここが数少ない〝お酒が飲める店〟であった時分には、それこそ滞在中の半分は八重山村でお世話になった。そんな思い出も相俟って、やっぱり一度は八重山村に顔を出さねばという気分になるのだ。
ここでの定番メニューは、イカ団子とちゃらちゃらピザである。

そういえば初めてコブシメの刺身を食べたのも八重山村であった。

コブシメは大型のコウイカで、眠っているような顔とヒラヒラと泳ぐ姿がとても可愛くダイバーに人気だ。あるダイビング後に太造さんの奥さんの昌子さんに「コブシメって食べられるんですか?」と聞いたところ、「普段隠している手のところがべらぼうに美味しい」と教えてくれた。その後ここ八重山村で「手のところ、お刺身で食べられますか?」と聞いてみると、「手はイカ団子に入れちゃってまーす」と返された。つまりダイバーの人気者であるコブシメの一番美味しい部位が入っているのがイカ団子なのである。

ちゃらちゃらピザは、甘辛く味付けされた石垣牛が乗った薄いピザで、色々なメニューを食べ尽くしたあの夏以来のレギュラー選手となっている。
今は多くの店舗に紛れ、島中の酒飲みが集まっているかの如きかつての賑わいはないが、手書きのお魚紹介や、「ついにデザートをはじめました!」とハニートーストを出し始めるような朴訥としたがんばりがなんとも言えず好きなのである。


7.迷亭

ずっと行きたいと思いながらなかなかご縁がなく、今回初めて訪問できた。何年も前に都内在住の石垣通の方から「石垣島に行くなら迷亭がおすすめ」と聞いて以来、To Goリストに載りっぱなしの一軒であった。念願かなって訪れてみると、そこはこぢんまりと小洒落た空間で、メニューは島の素材を使ったおしゃれな創作沖縄料理である。

島野菜の前菜盛合わせ(左上)、手羽先唐揚げ(右上)、石垣産車海老と島豆腐、島野菜の、アヒージョ(左下)、もずくと山芋のふんわり揚げ(右下)などをいただいた。特に豆腐をアヒージョに入れると言う発想と思いがけない美味しさに度肝を抜かれた。

人数に合わせて海老の数を増やしてくれる優しさも温かく、料理ってハートとアートだな、と思った。


8.シートリップのランチ

ダイビングの合間に船上で食べるお昼ごはんほど美味しいものはない。特に冬場、冷たい海水で冷えた体を温める汁物はまさに〝ぬちぐすい〟なのだ。普段から昌子さんの特製ご飯は本当に美味しいのだが、この時期ならではの楽しみがある。それが、大晦日の年越し八重山そばと、元日のおせち&お雑煮だ。コロナ前まではお重に入ったおせちをみんなでつついていたが、今はひとり分ずつ丁寧に小分けにしてくれていて、お出汁のきいたお雑煮とともにみんなでいただく。

更に今回は、最終日の前日に「明日はシチューが食べたい」とリクエストしてしまった。コロナ以降は日替わりの麺類がメインメニューになっているのだが、以前にいただいたあったかシチューとパンという献立をふと思い出してしまったのだ。諸事情で〝クビ〟という言葉に敏感になっていたKGさん同様、Aさんと私は〝ワガママ〟というワードに敏感になっていた。それでもあの日のシチューの記憶に取り憑かれた私たちは、ダメもとで恐る恐るワガママを言ってみた。翌日シチューが出ると聞いた時には小躍りしてしまうほど嬉しく、やけど上等の勢いでガツガツとたいらげ体の芯から温まった。

昼食後の海上昼寝はえも言われぬ心地よさで、毎日「このまま寝ていたいですもう帰りませんか」と思いながら3本目を潜るはめになる。

太造さん、昌子さん、いつも至福の海時間をありがとうございます。


備忘録① 陸日の発見

ダイビングを休んでAさんとのんびりドライブをした日、あいにくの天候にも関わらず心躍るスポットをいくつか発見した。

石垣島鍾乳洞

鍾乳洞に関する知識が皆無な私は〝どう味わうべきか〟がイマイチわからなかったが、最奥部が電飾されており、この突如のディズニー感がただ楽しかった。とは言えそれだけで1,200円も払えるかどうかは人によるだろうから、可能な限りブラタモリなどで鍾乳洞という地形そのものの楽しみ方を予習してから訪れるが良いだろう。

シーサー農園

島のお土産物屋で見かけるカラフルで個性的なシーサーが販売されている、「米子焼工房」に隣接している。広大な敷地に巨大なシーサー的オブジェが散在するシュールな光景は大雨でも楽しかったが、晴れていれば更に楽しいのではないかと思う。入り口が分かりづらいためかほぼ石垣島民のAさんも知らなかったらしいが、入場は無料だ。

宝来宝来(ホギホギ)神社

ハセタクこと名物タクシー運転手の長谷川さんに薦められ訪問。宝くじやお金にまつわる神社で、探して行っても行きにくい場所に突如存在する不思議スポットだ。無人化&デジタル化されており、ボタンを押すと録音の祝詞が流れる。おみくじも全自動だ。お参りの際の合言葉は「ホギホギ」。「宝くじのように苦労せずお金を手に入れると不幸になるので、その場合は速やかにお参りに来い」という文言が心に残った。

ナッツタウン

アートホテル近くの新進気鋭のコーヒー店で、アウトドアショップやカフェなどを手がける会社の系列とのこと。とにかく店内が焙煎豆のいい匂いで満たされていて癒された。店内に並ぶコーヒーやお茶、お洒落なグッズに物欲も掻き立てられる。ちなみに街中のお土産物店でも一部商品が販売されていた。

備忘録② 宿泊先

以前は東横インを愛用しており、なんなら毎年同時期にホテルで出会う〝東横フレンド〟までできたりしたのだが、近ごろはめっきりウィークリーマンションにお世話になっている。東横インの屋外乾燥機は最終日に器材を乾かす際にはとても助かるのだが、毎日の洗濯について言えば、2台しかない洗濯機を取り合う激戦地帯なのだ。ウィークリーマンションであれば洗濯し放題の乾かし放題であり、これが目下ウィークリーを選択する決め手となっている。2回連続でお世話になったのは、「ピースリーイン浜崎町」である。ロフト付きの一室は天井が高く広々としており、キッチン完備で非常に使い勝手が良い。当然掃除は自分でしなければならないが、これは普段も同じことである。むしろマンスリーや普通の住人に紛れて「暮らしている感」が味わえる自由さが気に入っている。今回は年末年始の9泊10日で54,500円であった。まったくもってリーズナブルだ。

数えてみると2022年は合計25日間を石垣島で過ごたが、それでもまだまだ食も不思議スポットも奥深く、これからの開拓が楽しみだ。

最後に…いつも綿密な計画で素晴らしい食事会を企画してくれるAさんにスペシャルサンクスだ!

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