「自分の中に毒を持て」を読んで
岡本太郎の「自分の中に毒を持て」を読了。
昨日公開した森博嗣先生の「自由をつくる、自由に生きる」の前に読んだ。
岡本太郎は「芸術は爆発だ!」と大阪万博の太陽の塔の人、
くらいのことしか知らなかった。
あとは、天才芸術家(なんだろうな)ということ。
この本のレビューを見ると
「難しい」「やっぱり天才の本」
のようなコメントが散見されていた。
ただ僕はこの本を読んだあと、
岡本太郎がこの本を通じて伝えたかったメッセージはシンプルに
「せっかく生まれたんだから、自分の好きなように生きようぜ!」
みたいなことなんじゃないかと思っている。
ただシンプルなんだけど、
この社会は色々としがらみというか、
むしろそこらへんに存在している「当たり前」「常識」
というものに縛られてしまって、
シンプルに自分の思うままに生きられないから、
難しく感じるんじゃないだろうか。
これは森先生の本を読んで特にそう思った。
だからシンプルは簡単じゃないんだと思う。
この本の中で、岡本太郎は何度も
「チャレンジしろ!」「失敗は悪くない!」
と言っている。
「安定第一」「失敗は良くないこと」
というのが、今の日本の”雰囲気”で、
社会システム的にも実際その方が生きやすいと思う。
そりゃ失敗しないに越した事はないけど、
失敗したからこそ得られることもある。
僕自身、「失敗、できない=ダメなヤツ」という考えから、
メンタルを病んだこともある。
正直、失敗を恐れてビクビクして慎重になって生きることは、疲れる。
成功・失敗が成果につながり、
その成果がお金(紙幣)につながるから
人は失敗を回避して安定を求めるのかと個人的には思ってる。
少し脱線したけど、
僕はこの本を読んで勇気が出たというか、
背中を押してもらった気がしている。
明日、明後日に何があるかわからないし、
生きているかも分からない30年後の老後のことだけを考えるより
(年金に頼れない日本ではもちろん少しは考えるべきだとは思うけど)
今を大切にして生きていきたいと改めて思っている。
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