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「自分の薬をつくる」を読んで

坂口恭平さんの、「自分の薬をつくる」を読んだ。

なんだか、目から鱗というか、なるほどなぁと思った。

僕も躁鬱病、とはいっても死にたいと思うことはあまりないが(消えたいと思うことはあっても)、日々の生活で大きく一喜一憂することは多々ある。

読んでいて特に心に残ったのは、「積極的な自閉」「嫌なことはしない、逃げる」「インプットが多すぎるからアウトプットする」ということ。

小学生のころにいじめられてから、周りの目を過度に気にするように生活してきて、ここ最近まで自分を出すことはなかった。というか、出すことが怖かった。結構なインパクトを与えたと思っているのが、親に「あんたにも悪いところがあるんじゃないの」と言われたこと。これは忘れられないし、それを言われたからこそ、”自分を出すと嫌われるのでは”という考えが染みついてしまったんだと思う。以降の学生生活では、何か聞かれても自分の意見は多く語らないで、笑って返すことが多くなった。というか、ほぼそうしていた。

案の定というか、周りの目が気になる=周りの評価が気になるとなり、周りと自分を比較するようになって、社会人になってから結果としてうつ病になった。社会に出る前から、遠くで誰かが笑っていたら、自分のことで笑っているんじゃないかという被害妄想なんて常だったので、正直自分でも社会に出たらヤバイな、というのは思ってはいたけど、まぁ想定通りだった。

社会に出てから20年近くが経つけど、ここ数年でかなり体調は良くなった。薬も減ってきた。先生も「だいぶ変わった」「安心」と言っている。といっても、生き辛いなと思うことは多々ある。

そんな時に、この本(だいぶ遠回りしましたけど)を読んでみて、今一度自分について考え直してみてもよいのかもしれないと思った。そうすれば、新しい生き方ができそうな気がしている。

坂口さんもそうだったようだけど、自分も人と話すのが好きで一人で飲みに行って知らない人と話したりをよくしている(た)。それも、実は疲れているのかもしれない。「~しないと」と思うことも多いような気もするので、やりたくないことはやらない、無理して人と付き合わない、自分のペースで、など、自分が楽しく生きるために生活スタイルを変えていこうかなと思う。あとは、そういうことを気ごころ知れた友達に知ってもらえたらベストかなと。

いま、コロナ禍でほぼリモートワーク生活なのは、めちゃくちゃ楽です。会社の人と顔を合わせなくて済むから。ストレスなのは、テレカンで上司などと話すこと。話すだけでもストレス。これは重症だと思っている(笑)

逆に、そういうことを気づけたというのもあるから、この状況を良い転機ととらえて、この先どうするかを考えていきたい。

まずは、何か手を動かすことを始めてみようかな。プログラミングは好きだけど、きっとそれは手を使うことじゃない気がするので(苦笑)

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