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#31 にっぽんの食を旅する『さすらい食堂』が大切にしている“交流”の意義

みなさんこんにちは。


前回に続いてさすらい食堂ってなにしたいの?ってところを紐解いていきたいと思います。

さすらい食堂が大切にしているスタイルは

①訪れた旅先で作られている旬の食材を農家さんや漁師さんから仕入れるフードハンテイィングを行うこと

②現地の食堂やカフェなどを間借りしたりシェアキッチンを借りて食べてくださる方々をイメージしながら料理を作ること

③現地の方々やその地を訪れる人達をおもてなして交流を楽しむこと

この3つを楽しむことが何よりも重要。


一般的にシェフが遠方に出張して出店する場合は、シェフ自身のセントラルキッチン(拠点となるキッチン)の近くのスーパーでどこの誰が作ったかわからない安い食材を使って仕込み、冷凍ないし真空パックしたりして旅先にその食材を配送して加熱調理して稼ぐのは、あくまでも主目的が『交流稼ぐ』になっている気がするんです。(個人的なイメージかもしれませんが)

私としては、さすらい食堂に関わる全てのシェフには『交流稼ぐ』を主目的に楽しんでほしい。その結果、気づいたら稼げている。というような仲間が集まる事を目指しています。

その理由としては、現地でフードハンテイィングする事で直接食材を仕入れられるだけではなく、その食材や地域、そして生産者ご自身ヒストリーなどをお聴きする事ができる。何故この地で野菜を育てているのか。どういった経緯でここに辿り着いたのか。この地域の魅力。この地域の暮らしや文化、歴史、風土。そういったことがあるからこの地域はこういった野菜が美味しく育つんだよ、なんて話しが聞ける。

そのフードハンテイィングのプロセスを経て生産者の想いやヒストリーを載せた料理を作る事で、何もストーリーが無い料理よりも格段に味わいが変わる。科学的根拠はないにせよ、お腹がが満たされる事に加えて心も満たされる。そんな料理をさすらい食堂のシェフには提供してほしい。

だからこそ“交流”が大切だと考えています。仮に1時間頑張ったら20皿出せるけど交流が皆無なのであればさすらい食堂のシェフとしては失格。10皿でも、8皿でも、少人数でも、来て食べてくれる人との“交流”が出来てこそさすらい食堂のシェフだと考えています。

だから、食材をフードハンテイィングする時も、料理を作る時も思い描いてほしいのは食べてくれる人の顔。その人達がシェフの料理を食べて『美味しい😋』って微笑んでくれるような、そんな料理を提供してほしい。となるとフードハンテイィングする時も、料理をする時も必要なのは食べてくれる人が何を食べたいか?という事を必ず意識してほしい。

この意識はどんな商品開発をするにしても重要だと思ってます。IoTであろうがWEBアプリであろうが、工場の機器であろうが、料理であろうが、相手が満足してくれる、更には想像を超えた付加価値を提供出来るかがプロとしての腕の見せどころ。

つまり、このフードハンテイィング→調理→おもてなし という一連のプロセスを具現化出来るシェフはどんな分野に移っても活躍出来るマインドを有してるとも言えると思ってます。逆に汎用性が高くかつどんな分野の仕事でも大切とされている要素を身につけたいからやってみたい!というシェフも大歓迎。


ぜひとも、地方を訪れて、交流を重視した旅をして、訪れた地域の方々とのゆっくり交流を楽しんでみてはいかがでしょうか。

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