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ランナーの引き出し

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自分の経験から得た結論や考察と、レースや練習で参考になりそうな記事。
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#ウルトラマラソン

糖質制限とマラソンの関係(1)

長くなると思うので、先に僕の考えを書いておいて、のんびりと根拠と考察を述べていきたい。 1.糖質制限は、マラソン(42km以上のウルトラを含む)に、有効である。PBの更新、未知の距離の完走など、ポジティブな効果は期待できる。 2.糖質制限以外にも、同様の効果を得る手段がある(代案がある)。 今回(あるいはこのシリーズ)は、1の効果について、自分のおさらいを兼ねて書き出してみたい。2はまだ検証を始めたばかりなので、あまり触れないつもりだが、文の流れ次第だと思っている。未検証

「自分との戦い」は誤解されている

マラソンやその他長距離種目は、本当に自分との戦いだろうか。僕はそうは思わない。あるいはこう言いたい。長距離種目は、序盤戦においてのみ、自分との戦いである、と。 自分との戦いって何?マラソンやトライアスロンの大会などで「自分に負けるな」系の応援メッセージは定番。村上春樹の名言「少なくと最後まで歩かなかった」も支持されているし、SNSなど見ても、歩かなかったからこのレースは成功、みたいなコメントも多い。このような意味での「自分との戦い」は、いかに苦しみに耐えたかが焦点であり、肉

ガチランナーはトライアスリートみたいなファッションになる?

今回は、ランニングウェア、特にコンプレッションウェアと呼ばれるジャンルの話をしたい。 ランニングファッションは多様化を極め、特に女性ランナーたちのオシャレで色鮮やかなカワイイウェアなどは、バリエーションは多い。が、いわゆるシリアスランナーのファッションというと、多くの人が箱根駅伝のようなファッションを連想すると思う。 箱根駅伝公式HPより そこそこタイトなタンクトップに、ショートパンツ(超ミニw)。僕もコレが王道だと思っていたのだが、トライアスロンをやるようになってからは

100kmマラソン前夜の振り返り

いよいよ明日である。宮古島100kmワイドーマラソン。今年で8回目、完走すれば7年連続となる。だが、その中で、レース内容に満足できたのはわずかに二回。決まって、何かがうまくいかないのである。 例年であれば、「今年の目標タイムは!!」と、鼻息を荒げているところだが、今シーズンは絶不調。そういう状況での、100km前日までの取り組みを、レース前に振り返ってみようと思う。 不調の概要(1)長期的になんとなく体調が悪い この、なんとなく、というのが非常に厄介。意味不明な咳や動悸

水分よりもナトリウム!

今回は、フルマラソン以上の距離(または時間)を走るレースでの、ナトリウム補給について。 結論から言うと、「水分は多少ガマンしてもいいが、ナトリウムは気づいたら手遅れ」。ちょっとググってもらえばわかるが、「低ナトリウム血症は命に関わる」のである。そこまでいかなくても、僕の場合だと、あちこちで筋肉の痙攣が始まり、レースどころではなくなる。 発汗量、気にしてますか?生物学的ではないが、長距離レースでは、ナトリウム≒汗と考えても、さほど問題ないと思う。発汗量が多いほど、多量のナトリ