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ガチランナーはトライアスリートみたいなファッションになる?

今回は、ランニングウェア、特にコンプレッションウェアと呼ばれるジャンルの話をしたい。
ランニングファッションは多様化を極め、特に女性ランナーたちのオシャレで色鮮やかなカワイイウェアなどは、バリエーションは多い。が、いわゆるシリアスランナーのファッションというと、多くの人が箱根駅伝のようなファッションを連想すると思う。

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箱根駅伝公式HPより

そこそこタイトなタンクトップに、ショートパンツ(超ミニw)。僕もコレが王道だと思っていたのだが、トライアスロンをやるようになってからは、コンプレッションウェアの利点に目が行くようになった。

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友人のトライアスロンゴールシーンより

トライアスロンウェアは、基本ピチピチ。3種目に対応するため、ランニングウェアの性能に加えて、水着の性質と、バイクの高速走行での空力を兼ね備える必要がある。必然的に、ヒラヒラしたり水を吸ったりするのはNGとなる。だが見ての通り、アメコミの仮装大会みたいなムチムチピチピチラインのウェア(コンプレッションウェア)は、僕も最初抵抗があった。が、競技の世界に入ってみれば、これが普通。そして、見た目の特殊性(ひとことでいえばキモさw)はすぐに払拭され、その機能性の高さに感心するようになった。今では、マラソンなどのレースはもちろん、気合を入れたいポイント練習なども全てコンプレッションウェアだ。

改めてその利点を挙げてみるとこんな感じだろうか。

スレ耐性が高い
水分(汗、雨)耐性が高い
気合が入る・・・(?)
慣れるとカッコイイイ気がしてくる(笑)

スレ耐性は間違いない。肌に密着するため、長時間でもスレを起こしにくい。僕の場合、股間と太もも周辺にワセリンを塗れば、100kmでも大丈夫。もう乳首に絆創膏を貼らなくていい。ん?女性諸氏は笑うだろうか?僕はかつて、痛いのを我慢してゴールした後、Tシャツに、乳首の形に血痕ができていたことがある。完走の喜びを吹き飛ばす恥ずかしさだ。。。

水分耐性は、長距離や夏のレースほど大きい。ウルトラマラソンでは雨に見舞われることも多いが、そういうときにヒラヒラしたウェアは、水を吸って重くなったり、場合によってはそれがムチのように太ももをこすりつけて、例のスレを引き起こすこともある。

気合が入る・・・のは主観だし、お気に入りウェアを切れば誰でもそうかもしれないが、身体をギュッと締められる感じは、「今日は勝負だぞ!」という気分にさせてくれる。Mなんだろうか。

かっこいいと思うかどうかは、解釈に任せますw

(以下は個人的見解)
トライアスロンではほとんどの選手がコンプレッションタイプのウェアを着用しているが、これがそのままランニングに最適とは言えない。
ランニングウェアは水着である必要はないし、お尻のパットも無いほうがよい。が、僕としてはトライアスロンウェアは案外マラソンでも快適だと知ったのは大きかった。実用性を求めているうちに、だんだんとタンスの中身も、ランパンからタイツ(スパッツ)に、Tシャツやタンクトップもピチピチしたやつに変わっていった。

現在のマラソンの日本記録保持者である大迫選手が、従来型のランパンではなく、ハーフタイツを着用しているのも見逃せない。

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時事通信社より

キプチョゲが(非公式だが)フルマラソン2時間切りを達成した「ブレイキング2」プロジェクトでも、選手たちはハーフタイツだった。厚底シューズ同様、ウェアに関しても、今後変化していのではないかと思う。

次回は、僕が最近ようやく意識するようになった、コンプレッションウェアのもうひとつの利点、「ホールド性」の話と、お気に入りメーカーについて書こうと思う。

※ハーフタイツにすればランパンより速くなるというエビデンスは、いまのところ乏しいらしいので、補足しておく。

被服 生理学 者 ダン・ジュデルソン に よれ ば、 ショート パンツ を ハーフ タイツ に 変え、 ランニング シャツ に ディンプル 加工 を 施し、 空気 抵抗 を 減らす テープ を ふく ら はぎ に 貼る といった よう に 着衣 などを 見直し ても、 節約 できる のは 1 ~ 60 秒 かも しれ ない と いう。

アレックス・ハッチンソン. 限界は何が決めるのか? 持久系アスリートのための耐久力(エンデュアランス)の科学 より抜粋

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