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役割にこだわらないということ

ヘンリーフォードが「もし顧客に、彼らの望むものを聞いていたら、彼らは「もっと速い馬が欲しい」と答えていただろう」
と言ったのは有名である。
色々引用されてるのを見かけるが、
上記を実践した例の一つとして挙げられるのは、PMSが行なったアフガニスタンでやった井戸を掘ることや用水路を作ることだと思う。

医師の中村哲先生がアフガニスタンのダラエ・ヌールの診療所で患者を患者を診ていたときの事。
そこでは赤痢などの感染症の患者が大半を占めていた。
原因はかんばつによる飲料水が確保できないことだとわかり、
医師にも関わらず飲料水の確保のため井戸を作るといった土木事業をし、結果的にたくさんの命を救った。
薬を処方するよりも、水を処方したほうが最適だとわかったのである。

自分の専門性に拘らず、自分が何をすべきで何ができるかを考えて行動するということがいかに大切か。

中村先生の「医者 井戸を掘る」を昨日から読み始めてまだ1/3しか読めていないが、学ぶことは多い。
役割は置いといて、自分が何に貢献するのが一番最適か、を強く意識したい。

最近、フォードの例といい「顧客が欲しいのは穴をあけるドリルではなく、穴そのものだ」といいこれらの例を挙げる人が多いが
じゃあ本当にそこがみなさんできてるのか? ということを感じる。
実はは自分が持ってるものにこだわっているのではないか?
ソフトウェアのエンジニアならば、ソフトウェアで無理やり物事を解決しようとしてないか? というのは常々頭の中にある。

自分のスキル、もしくは世の中のいろんな手法にこだわるのもいいが、「本当に顧客の心に向き合っているのか?」は常に意識したい。



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