![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/137940927/rectangle_large_type_2_a5b464fdfb00dbd0f40e2eeba95625fd.jpeg?width=1200)
狼と娘【名詞】wolf (Arthur Conan Doyle / A Study in Scarlet)
“Don’t get arresting me for the murder,” he said. “I am one of the hounds and not the wolf; Mr. Gregson or Mr. Lestrade will answer for that. (p.37)
「殺人罪で逮捕なんてごめんだよ」ホームズは言った。「僕は狼じゃなくて、猟犬の方なんだからね。グレグソン警部かレストレード警部が請け合ってくれるよ」
事件発生当時、現場近くにいた巡査にホームズが事情を聞いている場面。彼の驚異的な洞察力に疑いを抱いた巡査に放ったセリフである。
まず hound と wolf の対比がおもしろい。官憲を指して「犬」と言うとき、日本では侮蔑的な意味合いが強いが、英語ではそうでもないのだろうか。あるいはここでは自虐的な意味もあるのだろうか。
また、日本語では「一匹狼」「子連れ狼」「サーキットの狼」など、孤独でニヒルなダークヒーローの印象があるが、あちらでは残忍で凶悪な犯罪者という意味合いが強いのだろうか。素人考えだが、牧畜文化の有無の違いなのかもしれない。
ちなみに、千代の富士がウルフと呼ばれていた所以を調べようとしたら、検索結果に秋元梢さんが出てきたので、変だなと思ったら、検索候補に出てきた「千代の富士 狼」を選んだつもりが、「娘」を選んでいた。
ここでハタと気付いた。
PUFFYの『サーキットの娘』は、『サーキットの狼』のパロディだったのか!と。いや、つまり、それは知ってたけど、単に「狼」を「娘」にしたんじゃなくて、けものへんをおんなへんに変えるだけという、音ではなくて字面ダジャレ?だったのである。
知ってた?知らなかったのオレだけ?
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?