英語多読:Magic Tree House #1 まとめ
古書店でちびちび買い集めていた「マジック・ツリーハウス」シリーズの1冊目。
ジャックとアニーがどのようにしてマジック・ツリーハウスに出会ったのかを知ることができるお話です。
冒険先は白亜紀。プテラノドンを筆頭にトリケラトプス、ティラノサウルスなどの恐竜が登場すると同時に、白亜紀の植生にも少しだけ触れられ、大人が読んでもタメになるストーリーです。
それにしてもアニーが好奇心旺盛で無鉄砲で…慎重派のジャックとの対比が見事(自分がジャックだったらアニーにキレまくってしまいそう…)。一冊を通して、彼らのキャラクターからマジックツリーハウスのシステムまで、物語設定をしっかりおさえることができます。
読んでいて記憶に残った英語やなるほどと思った豆知識をいくつかご紹介します。
知らなかった植物をめぐる言葉 fern と grass
訪れた世界を記述する際に「tall grass」と「ferns」がよくでてきます。
grassはそのまま背の高い草が生えているんだろうと予測できましたが、fernsという言葉は初見。
とはいえ、「The graound was coverd with ferns」という文章で出てくるので、おそらく植物だろうなとは思いつつもなんだか想像できない。
読後調べてみると、「ferns=シダ植物」とのこと。太古の時代を象徴する植物といえば、たしかにシダ植物ですものね。
そして同じく植物では「Magnolia」という花がよく出てきます。マグノリアという花の名前は聞いてみたことがあるものの、どんな花なのかまで知らなかったので、画像検索してみると、こちらは日本でいう「モクレン」のことでした。
読後に、白亜紀にモクレンなんてあったのだろうかと調べたら、なんとモクレンは「地球最古の花」と呼ばれていて、実際に白亜紀の化石でもその姿が確認されているそう。いやー、児童文学とはいえきちんと史実に基づいて作られているんだなと感心しました。
ちなみにアニーは、物語に「duck-billed dinosaur」と呼称されてでてくる「Anatosaurus」という恐竜に、自ら摘んだマグノリアの花をプレゼントしていました。
そして補足ですが、この「duck-billed」という言葉は、「かものようなくちばしがある様」という意味だそう。挿絵にかかれている恐竜の姿も、かものように横に少し広いくちばしがついていました。
繰り返し出てきたナッツではない「nuts」
ジャックが好奇心のまま恐竜たちの元へ飛び出していくアニーに対して、「you are nuts」「was she nuts」といった形でよく「nuts」という言葉を使います。
nutsには、木の実のナッツ以外にも様々な意味があるようで、この場合は変わっている狂っているといったような意味合い。「crazy」に似たニュアンスかもしれません。
物語の最後に、マジックツリーハウスでの出来事は誰にも言わないようにしよう、とふたりで話すのですが、そのときにかわされる
という言葉にも登場していました。
ちなみに「nuts」はスラングとして、睾丸を表す言葉として使われることもあるようなので、、、使い方には要注意かもしれませんが。
敵に追われる緊迫シーンに登場する動詞
Tyrannosaurus(ティラノサウルス)をはじめ大きな恐竜がが登場する緊迫シーンにやたら似たような言葉が出てきて、意味をつかめず読み勧めたのですが、再読のタイミングで調べてみたのでここで整理。
・crawle 這う
・crouch(頻出:過去形 crouched) かがむ(クラウチングスタートのクラウチングもこの言葉なのかも)
・peek(頻出:過去形 peeked) そっと覗く
・kneel(頻出:過去形 knelt)
その他意味を予想しながら読んだ単語の答え合わせ
・mutant
プテラノドンを手懐けたアニーがジャックに対し、
「(Pteranodon is) Very smart」と言います。
しかし物知りでプテラノドン好きのジャックは次のように答えます。
「His brain’s probably no bigger than a bean.」
しかしアニーは「No he’s very smart!」と譲りません。
そしてジャックが言うのが「Maybe he’s a mutant」。
眼の前にいる個体に対し、何か変わっている他とは違うもののような意味で言っているのかなと思い、氏食べたところ、正解は「mutant=突然変異」
たしかにミュータント・タートルズは亀の突然変異体でした。
・crest
本文で出てくるのは
The creature had a bony crest on top of his head.
というプテラノドンの姿を描写したシーン。
頭の上にあるもの…「とさか」のことです。
ちなみに先程の文に登場する「bony」は骨ばった。boneが由来のような気がします。
・rhinoceros
triceratopsを描写する
The dinosaur looked like a huge rhinoceros.
トリケラトプスに似ている動物といえば…サイ。
動物の名前って知っているようで意外と知らなかったことに気が付かされました。
ちなみに一般的には省略して「rhino」と呼ぶことが多いそうです。
リーノと読むのかと思いきや、ライノが正しいようです。
・dizzy
He felt a bit dizzy.
マジック・ツリーハウスが元の世界に戻るときに出てくる言葉で、揺れを感じたのかなと思ったのですが、正しくは「dizzy=めまい」でした。
以下は備忘録的なまとめ
・cretaceous period …白亜紀
・fuzzy skin…毛羽立った肌(プテラノドンの肌はfuzzy skinらしいです)
・clutching…握るなど(アニーが花を摘んだシーンのあとでよく出ていた表現でした)
・chew…噛む(チューイングガムのチュー)
英語だけでなく恐竜や白亜紀という時代についても学べる良書、気になった方はぜひチェックしてみてください。
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