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最終的には「ご婦人」になりたい女

数年前から気になっていたことが、最近浮き彫りになってきた気がする。

ことの始まりは数年前からの大晦日の出来事。年末年始の買い出しに彼とで出かけると、必ずお店のおっちゃんに「奥さん!いい数の子あるよ!」と呼びかけられるのである。

私は「奥さん」じゃない・・・。


先日、自宅のインターホンが鳴った。「外壁工事会社の〇〇です。新しく地域担当になった新人の△△です。」とのこと。
「家のもの(家主である彼のこと)がいないので私ではわかりません。」と伝えると「なるほど、ご主人様不在なんですね。できましたら今ご主人様か奥様(私のこと)に少しでいいのでお話を聞いていただきたいのですが・・・」

いや、だからいないって言ったよね。そして私「奥様」じゃない・・・。
(ちなみにこの営業マン、2日に1回のペースで来る。申し訳ないが鬱陶しい。)


先日、寝室のエアコン買い替えのため家電量販店に彼とともに来店した。購入の手続きをしてお会計を待つ間、色々な営業担当(ウォーターサーバーとかインターネットとか)の方が席に来た。
「奥様はどうですか?」「奥様はどうお考えですか?」

うん・・・私「奥様」じゃないんだよね。


別に快でも不快でもないのでどうでもいいことなのだが、気になる。

今の時代、夫婦じゃなくてもともにいる可能性もあるだろう。なのに、「ご主人」「奥様」・・・解せぬ。


つまり、世間的にはアラフィフとアラフォーの男女が一緒にいたら結婚していることが当たり前と思われているのだ。妙齢の男女が連れ立っていると「夫婦」とというのが一般的な考えのようだ。

まぁ、確かに接客する側からしたら「奥さん」「奥様」意外に呼び用がないのもわかる。「奥さん」「奥様」以外に、どう呼べばいいのか?であることも承知している。


彼の「奥さん」と呼ばれる立ち位置にいることがむず痒く、そして実際は「奥さん」ではないことが歯痒いのである。(どちらにしても痒いのかw)

結婚はしたくないけれども、彼にとって特別な存在の位置に立っていたいという乙女心。

「奥さん」「奥様」と呼ばれるたびに、なぜか心がざわざわするのである。アラフォーにもなって、思春期乙女みたいに悩むなんて・・・よもやよもやである(まだ某映画を引きずっているw)。


ただ、正直なところ私はこう呼ばれたいだけなのである・・・

「ご婦人」と。

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