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ライブ・アンビエント ▶︎ 雑念をなくして瞑想的な状態へ

2024年4月27日土曜日の夜。天六5.6にて開催されたイベント

『Ambient Pillow』

にNicaFeltとして出演しました。
下記投稿内の動画は

Model:Cyclesのポップなトラックに
キーボードを重ねて演奏した最後の曲

です。

本記事はイベントの振り返りを書きました。

【イベント概要】

イベント名:Ambient Pillow

日時:
2024年4月27日(土)


music:
20:00~20:45 NicaFelt
20:55~21:40 Takaaki Izumi

*フードとドリンクは持ち込み自由

open:19:30
start:20:00〜22:00
入場料:¥1,000 (予約不要)

会場:
天六5.6
大阪市北区本庄東1丁目18−8 ベルハイツイーズビル Ⅰ-1階

▼お問い合わせ
@5.6_artech (Instagram)
https://www.instagram.com/5.6_artech/

企画:5.6×MagaYura

この通路の奥に会場である5.6の入り口
天神橋筋六丁目駅から徒歩5分ほど

【内容】

2名のアーティストがそれぞれアンビエントな演奏をし、

お客さんはクッションやソファにもたれながら音楽を聴き、リラックスした時間を過ごす

というチルアウトに全振りしたイベントです。

クッションやソファが並んだ会場の雰囲気

ライブハウス等の一般的なイベントのようにアーティストの音楽を集中して聴くというよりも、

「リラックスするために音楽をツールとして使う」

という意味が適切かもしれません。極端にいうと、リラックス度を高めることで、

余計な雑念をなくして瞑想的な状態にもっていく

ともいえます。

高さのある天井に投影された照明の雰囲気がいい感じ

床から天井にむかって照射されたプラネタリウム的な照明は、リラックス度を高めてくれました。

この日は筆者の

ソロ活動名義「NicaFelt」として
記念すべき1回目のライブ

となりました。

4/25(木)に即興セッション・イベント[SESSION 46]でライブをしましたが、その時は計3名でのコラボレーションでした。つまり、この「Ambient Pillow」がNicaFelt単体として実質最初のライブになりました。(祝)

持ち時間が1組45分

でしたので、ゆったり目にセットリストを組みました。

【機材】

貼っている紙はセットリストやModel:Cyclesのメモ

・microSAMPLER(メインキーボード)
・Pluto(セミモジュラー )
・HOLOGRAM Microcosm(エフェクター/ルーパー)
・ミキサー
・電源タップ
・Y字フォン-ステレオピンシールド(Pluto用)
・Y字フォン-ステレオピンシールド予備
・フォンケーブル7本(内2本はPAへ)
・Model:Cycles(グルーヴボックス)
・Shallow Water(エフェクター)
・タイマー(時間管理用)
・木製かさ上げ台(ダイソーのモニター台 500円のもの)
・傾斜用黒スポンジ(機材を操作しやすくするため)
・セロハンテープ(カンペ固定用)
・シャーペン
・マイクShure BETA58(生楽器集音用)
・マイクケーブル
・マイクケーブル予備
・goldonメタロフォン
・Koshiチャイム
・鈴

バンドで演奏する時もそうでしたが、今のところ

ライブではPCは使用していません。

そもそも音楽用のラップトップを持っていないし、

音楽活動を始めた当初から
ハードウェアをいじることが好き

なので、ライブパフォーマンスでもハードウェアだけを使って演奏したいと考えています。筆者にとってはその方が楽しいからです。(レコーディングやミックス、マスタリングはiMacで行います)

すべての機材を収納したらリュックが2つとキーボードの合計3つになったので、車で運搬することにしました。(30代の頃はキーボードスタンドや板を含む

総重量約30kgの機材を
キャリーにくくって電車で運んでいました

が、40半ばを超えるとさすがに年齢的な衰えを感じ、無理ができなくなりました(笑))

場所が天神橋筋六丁目でしたので、駐車料金が心配でしたが、土曜の夜にもかかわらず520円で済みました。(会場近くにあった大阪法宴会館のパーキングを17:50-22:20まで4h30m利用。台数も多く停めることができるのでオススメです)

本番前の機材チェックの様子

【セッティング】

[ミキサーのCH]
CH1 → マイク
CH2 → microSAMPLER(モノで接続 Shallow Water経由)
CH3/4 → Model:Cycles(ステレオ)
CH5/6 → Pluto(ステレオ)
CH7/8 → Microcosmのリターン(ステレオ)
Main Out → PAへ

*電源はステージ場所後ろに設置されていた電源タップに接続
*マイクスタンドは既設のものをお借りしました(2本あったと思います)
*モニター(中音)はありませんでした

PAは確かYAMAHAの簡易的なものでした。エンジニアの方はいらっしゃらなかったので、

手持ちのミキサーで微調整しながら演奏

しました。

リハーサル時にPA卓からDIへの既設のケーブルの断線が判明し、トラブルがありましたが、共演のTakaaki Izumiさんに色々と対応していただいたおかげで、問題なく本番を終えることができました。

【演奏】

[セットリスト]
1. LoFiピアノソロ(即興)
2. Model:Cycles #1+ ピアノ(即興)
3. Pluto+ピアノソロ(即興)
4. カリンバ、メタロフォン、Koshiチャイム、鈴 + キーボード(即興)
5. Model:Cycles #2+ キーボード(即興)

*各セクション間はフェーダーの手動操作でクロスフェード
*各セクションは約7分+クロスフェード約1分

全体を通して「即興」を軸に演奏しました。
Model:Cyclesのセクションだけは、事前に打ち込んだ5パターンを展開させながら、キーボードの音を重ねました。

ドイツ製HOKEMAのツインカリンバ 音が綺麗で気に入ってます

下記映像は「4. カリンバ、メタロフォン、Koshiチャイム、鈴 + キーボード(即興)」の様子です。

フランス製のKoshiチャイムTerra keyはD minor
内部はこんな感じ とても美しい響き

下の画像は

右 → セットリストごとに準備すること
左 → Model:Cyclesのパラメータを操作する際にどのツマミをどのくらい変更するか

をまとめたメモです。

画像右側のメモの記載で例えば、

「6. pluto流し+ルーパー準備 micro MOSAIC3」
「7. plutoフェードアウト, SAMP Hset C2 EP Am/Gsus4 7 E3フルート C#4 ボリュームフェーダーしぼる」

について説明すると、

6.はセミモジュラー のPlutoのシーケンスを流しながら、Microcosmのルーパーの設定を準備し、プリセットはMOSAICのNo.3に設定


7.はPlutoをミキサーのフェーダーで徐々に音量を落としていきながら、microSAMPLERの音色バンクHを呼び出し。

C2のキーに入れたエレピまたはE3のキーに入れたフルートの音色などを使い、Am/G7sus4のキーで即興演奏をする。

ただし演奏前にミキサーのフェーダーをしぼる

ということになります。

【意図】

大枠を決め、その枠の中で即興的に表現するということ意図

しました。

勢いを重視し何もかも即興で行うのもありですが、それだと

持ち時間45分のペース配分が難しいし、展開や構成が出たとこ勝負になるので、全体を通して表現のコントラストがつけにくい

という理由から、大枠や方向性を事前に決めることにしました。

その場の空気感ならではの演奏を即興で行いつつ、全体の方向性を統一すること

で、自然体で自分のよさを表現することができてよかったです。

演奏時間配分確認用タイマー

ちなみに「何分演奏したか」を計るタイマーはダイソーで購入しました。カウントアップができて、重宝しました。もしカウントダウンで使用するとアラームが鳴ってしまうので、youtubeの改造動画を参考にして、内部の配線を切断し、アラームが鳴らないようにしました。

爪で筐体を開け、2本の緑のジャンパー線を切ればアラーム音を消せます。ケーブル切断部分は念のためテープで絶縁

【おわりに】

いつ以来か分からないくらい、久しぶりにライブでの生演奏っていいものだなあと思いました。

共演のTakaaki Izumiさんの音は、

自然の風景を奏でているように
優しくて美しい

ものでした。クッションに寝転がり目を閉じて聴いていると、

まるで目の前に新緑の森が広がり、
違う世界にトリップした感覚

になりました。

共演者に恵まれ、

大好きなアンビエントに特化したイベントで、かつリラックスした雰囲気の中、音楽を奏でられること

に幸せを感じました。

お聴きいただきましたみなさま、スタッフのみなさま、共演のTakaaki Izumiさん、MagaYuraの扇芝さん、ありがとうございました。演奏するご縁をいただけたこと、心から感謝しています。

お読みいただきありがとうございました。



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