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Welcome to TOKYO

イラスト:@shigureni様

突然ですが、わけあって移籍しました。

理由の一部(3割くらい)は前回書いた記事と関係してます。
まあ要するに、任期がなくならなかったことです。
誤解のないようにしたいのですが、前職で一緒に働いた方々には今も感謝しかないです。本当に良くしてもらったと感じています。

移籍の理由の4割は、もっとサブカルチャーと近い場所で臨床や研究をしたい、ということでした。そしてもっと推し活も充実させたい。東京で。
生粋の田舎生まれ・関西育ちの私が四十路前で上京を目指すのも恥ずかしい気がしましたし、面接で「なんで関東に?」と尋ねられた際、「舞台やライブに行けないと、生きる意味ないので…」と答えたら、採用されました。
任期なしです。

もう何回三代目J Soul Brothersの『Welcome to TOKYO』聞いて自分を鼓舞したかわかりません。

「好きじゃないならなんとか変えなきゃいけない現実」
「ここにないなら探しに行かなきゃいけない真実」

正直、3月頃は完全にぶっ壊れていました。いろんな意味で。
5~7年前の就活で苦戦していた頃、「人生でいちばん苦しいな」と感じていたのですが、それ以上に苦しかったです。いろいろと。

3月末、深夜に東京駅について、在来線に乗ったらすいてる車両があって、乗ったら車内で嘔吐している人が2人もいました。みんなそれらを遠巻きにスルーしていました。
地元や西日本でそんな光景に出くわしたことがなかったので、恐ろしい街に来てしまったと思いました。未来にいちばん近い街じゃねえのかよ、と三代目の歌詞に疑問を持ちました。

自分の選択に葛藤しながら、新しい職場に来て2か月半。
正直仕事はしぬほど忙しいですし、うまくできないことも多くてすべてが順風満帆とまでは言えませんが「来て良かった!」と思うことの方が圧倒的に多いです。やはり三代目の言うことは正しかった。

私はマルイが好きなのですが、京都マルイもなくなったし、通販でしかエポスカード使えてなかったんです。
有楽町と町田のマルイくらいしか知らんかったのですが、東京に来て「新宿にマルイが…」「吉祥寺にもマルイが?」「国分寺にもマルイが!?」「中野にもマルイが!?」「渋谷にもマルイが!?」と激しく混乱しています。
そんなにマルイ、いる・・・!?

エンタメもそうです。これまであきらめていた現場に行ける、通える。
仕事帰りに舞台やイベントに行ける、終電も気にしなくていい。

東京に住んでみて思うのは、「選択肢が多い」ということです。
こんなものは、東京でそれなりの経済水準の家庭に生まれていれば、当たり前のように享受できることなんでしょうが、なんせ田舎生まれなもので。受験のすべり止めは東京の私学でしたが、そちらに行っていたらまた違ったんだろうなあと思います(それだと大学院には行けなかったと思いますが)。

あと、東京来てから明らかに運が良くなりました。
現場の座席運も良いし、推しのチェキも当たるし、仕事のオファーも増えました。

一方で難しいのは、欲望のコントールです。あと加齢に伴う体力の低下。
いくらでも行けるやん、と思うとどこまでチケットをとっていいのかわからなくなります。加えて、体力がついてこないという。
若いときは体力はあってもお金がなかったかもしれないし、それだと楽しくないかもだし。難しいところですね。
改めて東京生まれ東京育ちへのひとへの羨望が募ります。

同時に、私は自分で住むところを決められるんだ、というのは自信にもなっています。関西でも、西日本でも、戻ろうと思えば戻れる。

あまり軽はずみなことは言えませんが、今日がいちばん若いと思って日々暮らしていきたいと思います。

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