見出し画像

今日も今日とて、お母さん。-子供と行く、初めてのディズニーランド(閑散期は最高だね)編-


夢の国、ディズニーランド。
それは、急に踊りだしてもスキップをしても、頭にへんてこな飾りを着けていても違和感のない世界。
私はどちらかというと、道でいきなりスキップしたいし、ステップだって踏みたい方だ。だけどそれなりに世間の目には敏感だから、日常生活でそういったことはしない。だってここはそういう世界じゃないから。
スキップもステップも許される、むしろ推奨されているのでは?と勘違いしてしまうようなエンターテインメント空間、それがディズニーランド。まさに夢の国だ。


学生時代は各シーズン毎に行く程だったが、大人になるとそう頻繁には行けず、年に一度行けるかどうかという具合だった。(あの頃はまだワンデーパスが5800円とかそのくらいだった。今なんてほぼ倍の値段。オリエンタルさん、やることがエグいぜ…)

夫と付き合うきっかけになったのもディズニーランド(詳しくはこちら書いてあります)だったのだが、とにかく私はディズニーランドが好きなのだ。

「いつかは自分の子どもと一緒に行きたい!」という夢も、ありがたいことに叶えることができた。
子連れディズニーは現時点で2回ほど決行している。
前置きが少し長くなったが、今日は、子が1歳2ヶ月のときに行った「初めてのディズニーランド(閑散期は最高だね)編」を、次回は1歳6ヶ月のときに行った「激混みディズニーランド(ハロウィン舐めたらあかん)編」を書こうと思う。

ちなみに「効率の良い回り方はこう!」や「子連れに最高のフォトスポット!」的な情報は一切ないですごめんなさい。ただの、我が家のファーストディズニーの記録です。ではどうぞ。

***

ディズニーへ行くことが決まってから、事前に「子どもと行くディズニーランド」について、You Tubeやブログ等である程度情報収集をした。
「なんか?ファストパスが無くなったり?スマホで抽選やらなにやらしなくてはならない…んだよね?」くらいに久しぶりのディズニーだったし、その上、当時かなりのおてんばギャル(今もそう変わらないが)だった我が子を連れての旅となる。大人の私ですら無意識に踊りだしてしまうような場所で、無事に一日を過ごすことができるのか、正直とても不安だった。

下調べした家庭の子たちはみな、年頃は我が子とそう変わらないのに、レストランできちんと座ってご飯を食べていたし、いくつものアトラクションに乗っていた。
「アトラクションに乗っていた」ということは、すなわち、長い待ち時間を経たということを意味している。そんなことが本当にできるのだろうか。
お手本のような情報ばかりで(ごきげんな部分だけで編集されてるのかもしれないが)、私の不安は一向に解消されなかった。「"まじでおてんば"の子どもと行くディズニーランド」で検索すべきだったかもしれない。


夫と話合い、基本的にはノープラン、だけど3つだけ目標を設定し、それがクリアできたら花丸大成功ということにした。

目標は以下の3つ。

1.アトラクションにひとつ乗る。
2.シンデレラ城の前で写真を撮る。
3.一瞬でもいいからパレードを見る。

以上。
大人だけのディズニーならイージー過ぎる目標だ。だがこちらには、直立二足歩行を覚えたばかりで歩き回ることを生き甲斐とする1歳児がいる。この目標がいかにハードなことか…わかってくれるおともだちはいるかなー?



どうしてもこの柵の向こうへ行きたい我が子




結論から言うと、私達も信じられなかったのだが、上記3つの目標は、難なく達成することができた。
アトラクションは、ジャングルクルーズ、ウェスタンリバー鉄道、イッツ・ア・スモールワールドに乗ることに成功し、100点。しかも子がとても楽しそうだったのでプラスで120点。

パレードに至っては、最初から最後まで見ることに成功(奇跡)。抱っこ紐を装着しながらではあったが、子はちょいちょいお手振りしながら楽しんでいた。10000点。

これは、ほんとに、ほんとにかなりの快挙だった。マグロのように動くことを止められない時期だった我が子も、ディズニーランドのパレードを前にしたらその動きを止めてしまう、見入ってしまうのだ。おそるべしディズニーパレード。

途中たった30分ではあったが、子がベビーカーで昼寝をしてくれたおかげで、全人類が大好きなあのパイナップルのピザを食べながら、夫婦でゆっくりテーマパークらしい空気を楽しむことができた。これで2億点追加。

当初の目標をすべて達成し、ボーナスポイントも加算しまくったため、私たちは15時の時点でお腹いっぱいの大満足になった。

そして私は思った。


帰りたい。




この満足感を維持したまま、高速が混む前に家に帰り、みんなでお風呂に入ってなんでも良いからご飯作ってゆっくり食べたい。

いやでもまだ15時。
ディズニーランド15時で帰るって正気か。
ここから後半戦!みたいな時間だっていうのに、せっかく来たのに、こんなに早く帰っていいのか?

葛藤しながらも恐る恐る夫に提案してみる。
「ねぇ、今めっちゃ大満足じゃん?この満足感のまま、帰るってのはどうだろうか…」
彼はワンツーで「そうしよう」と言った。
私たちって夫婦だなー!と思った。



落ち葉で指揮する我が子

渋滞もなく帰宅し、明るいうちにお風呂に入り、さっぱりした身体で夕飯を作り、ゆっくりみんなで食べることができた。家で食べるご飯も、やっぱり美味しかった。

こんな贅沢って、あるんだろうか。
帰りの車で何度もそう思った。何度もそう口に出して言った。
最後まで遊び尽くす贅沢もあれば、余力を残して帰宅する贅沢もある。贅沢の感覚は人それぞれだけど、夫とはそこが合っているので、そういうとき「あぁこの人と夫婦になれて良かった」と私は思う。

本当は、もしかしたら、子はもう少し遊びたかったかもしれない。実際のところはわからない。でも帰ってきて、大好きなおかあさんといっしょを観ながら楽しそうに踊っていたから、やっぱりこれで良かったんだと思った。

子のディズニーデビューのシールをもらったとき、キャストの方が「ママとして、パパとしては、今日が初めてですよね!」と言って私たちにもシールをくださった。嬉しかった。こういうことするから、いつまで経っても嫌いになれないんだよ…ったく///

総じて今回、こんなに大満足で終われたのは、クリアしやすい目標を設定していたことに加えて、閑散期であったことが大きな勝因だと思われる。
アトラクションもほぼ待たず、歩いていたら乗り込めた感じだったし、パレードもそろそろはじまるか?という時間でもまだ座って鑑賞できるエリアがあるくらいの混み具合(空き具合?)だった。
5月末という、暑くもなく寒くもないちょうど良い季節だったので、気温等による子の体調面の心配もしなくて済んだ。
結果、子連れディズニーは閑散期(平日)に限る



自分の子どもと、ディズニーランドに行く未来が本当に来るとは。
イッツ・ア・スモールワールドに乗ったとき、おてんばギャルはその小さな手で、ぱちぱちぱちと手拍子を打っていた。世界中の人が仲良くなる未来はきっと来ないと思う。そんな世界で生きて今、自分の子の成長を感じることができている幸せに全身まるごと包まれてしまい、ご陽気な音楽の中、涙をボロボロこぼしながらボートで運ばれたのでした。


この記事が参加している募集

#スキしてみて

527,181件

#子どもの成長記録

31,581件

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?