手紙の返事 第13話
その日、少女は大忙しであった
ファン感謝祭である
知っての人も来るかも、と思ったが、地元からは少し遠いことから、
まず無いだろうと思っていた
ところが、事件は起きたのであった
あんた、彼氏いたの?
えっ、どうして
ファンの人、言ってたよ、渡してくれって
えっ、誰が
分からないけど、係の人が受け取ったって
そう、プレゼントを抱えて、渡してほしいと言ったファンの1人が
いたらしいのだ、但し、名前は明かしていない
前の会話を思い出し、メンバーの1人が聞いてきたのだ
~~~~~~~~~
イベント終わって、楽屋で
渡して来た人だけど、
やっぱり、彼氏?
え~、やっぱり(複数の声)
違う!そんなんじゃない!
だったら何なの?
感謝祭、来たかもしれないよね
どんな人なの?
えっ
そのクラスメイト
ここで黙ると余計に疑われるかもしれない
どうしようか
…字が上手、て言われたことはあったかな
ほほ~、そうなんだ
ふ~ん、そういう風に言うんだ
だからって誰か分からないじゃないっ
確かに、名前までは分からないけど…
翌日に、マネージャーに呼ばれた
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