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クラス決め vol2 第8話

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そして説明会の日

少年は母と連れ立って中学校へと向かっていた

質問は自分で言いなさい、との母親の意見であった
少年は納得した、が、その先は複雑であった

質問としては、結構月並みなものであった
印象に残っている、給食をひとつ教えて欲しい、というものであった

会場の席順は心理学の様な状態を展開していた
そう、中央から埋まっていき、だんだんと後ろの方に移動し、
前の席は後から来た人で埋まって行ったのであった

前から見て中央辺り、丁度、配置としては子親親子の順になった
そう、少年、その子の母親、少女の母親、少女となっていた

少年の母親は、普段仲の良いクラスの母親と連れ立っていたのだ
母親同士が仲が良い、からといって子供までそうとは限らない
クラスメイトの女の子とはあまり会話したことが無い、意識した少年は脇へ寄って歩き、普段になく大人しかった

何故こうなったんだろうと思いながら、少年は自分の質問を頭の中で繰り返していた、が、前の方にいるクラスメイトが面白そうにてを振ってくるので、一気に消し飛んでしまう

何か周りに言いたい気分のまま、説明会は始まったのであった

最初はプリントを通しての回答に充てられた、多くあった質問の答えはプリントにほとんど書かれてあった、同時に、それまでの話し合いで変わったことも併記されており、特に無理な部活や運動が削られたことは大きかった

それでは、今、ご説明した内容の他に、お聞きになりたいご質問のある方は挙手をお願いします

はい、それではそちらの方

ひとつ、質問します

続く

#小説 #コラム #物語 #中学 #学校 #担任
#こんな学校があったらいいな


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