見出し画像

手紙の返事 第15話

少女は事情を話した

が、母からの予想をしない訳では無かったが、
第一声は「え~!」だったのだ

え~、感謝祭に来ていたかもしれないの?

しかもプレゼントを一方的に渡していたって!?

分からないの、手紙は隣の市からだったし

あ~、わかった、市外から出ていて、違う人だと思ったのね、

それで、確かめようがないと

手紙来ていた女の子は誰々なの?

じゃ、手紙読んだと言っていいのね?

いいけど、お願い

…でも、その子そんなことする?

もっとまじめな子だったと思うけど

プレゼント渡されたって言っていたけれど、
名前も言わないままいなくなったらしいの

そう、そういう事情だったの

困ったな、お母さんの親しくしていた人とは違うしな

つまり、その子が来ていたかどうか確かめたいのね?

わかった、お母さん、聞いて来てあげる

お母さん、ありがとう

~~~~~~~~~~
1日経って、


母からの電話は次のようなものであった

聞いたけど、クラスの男子が、あなたがアイドルになったって、知らせたみたい、

それで、クラスでも応援しようと、だから一度にどどっと来たみたいね

でも、その子は参加していないそうよ

しかも、その日は講習に出ていて、勉強していたみたいよ

えっ、そうなの!?

クラスの子も一緒だったそうだから、間違いないと思うわよ

そうか…


よかった、お母さん、ありがとう
事務所にはそう報告する

さて、事務所に報告はできる状態にはなった

#コラム #小説 #恋愛 #物語 #アイドル #手紙 #ファンレター


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?