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月収100万円を達成した私が思う、フリーランスの限界。

みなさんこんにちは。
笹本康貴(ささもとこうき)です。

今回は、フリーランスの働き方についてです。

まず最初にお伝えしておきますが、本記事は『フリーランス』という働き方を揶揄したりフリーランスの方を否定するものではございません。現に私もフリーランスの働き方で収入を得ている1人ですので、勘違いが無いようお願いいたします。

まず最初に改めて私の自己紹介をさせてください。

私は2016年に新卒でサイバーエージェント系列の広告媒体会社に入社し、3年間新規営業として大手飲料・食品メーカー様のブランディングのお手伝いや、小売店様(スーパー、ドラッグストア、百貨店 他)のデジタル販促の戦略策定から戦術の提案を主に行っておりました。

そこから2019年に退社し、3月からウェブマーケティングを主軸とし『フリーランス』として独立しました。請け負っていた案件は下記の通りです。

▼過去受注してきた案件一覧
・メール広告媒体の運用サポート
・SEMの戦略立案、媒体選定
・広報戦略立案
・デジタル広告運用サポート
・SNS企業アカウント運用サポート
・コスメブランドにおけるSNS企業アカウントの新規開設
・小売店におけるデジタル販促施策立案
・PMとしての経営戦略立案及び施策遂行
・サイト制作におけるディレクション
・ライティング、執筆対応
・取材対応
・フリーランス支援(キャリア支援)

ざっとこれまで携わってきた案件を記載しましたが、自分なりに「最大限」の結果を求めてガムシャラに仮説立てしながらこれまで仕事をしてきました。結果的に私はフリーランスになり8ヶ月目で複数案件より収入が月収100万円を超えました。詳細は下記に書いてますのでご覧ください。

フリーランスの働き方の中にもタイプは様々です。

エンジニアやデザイナー、営業職の様に「成果物」が明確に出せるものもあれば、マーケティング職は「成果物」を出すのに少し時間が掛かるために、交渉力や自分の営業力がとても試されます。

そして今回は、マーケティング職で月収100万円を稼ぎ続けた私が感じる『フリーランスの限界』についてお話します。最近では時代の移り変わりもあってかフリーランスを志す方も増えている印象ですので、私が2年以上フリーランスとして仕事をして体感したリアルをお伝えします。

フリーランスの”リアル”を知る

フリーランス2

まずはじめにフリーランスの実態を数字で抑える必要があります。何事も「自分なら大丈夫!」「なんとかなる!」と思うほど、仕事を通じで金銭を得ることは容易ではありません。

ここでは『年収』に焦点を当てて話を進めます。

会社員でもフリーランスでも『年収』を意識することは大事です。もちろん自分の好きな仕事さえ出来れば満足という方は別ですが、生きていく上で『お金(収入)』は必要です。

『フリーランスの年収』についてフリーランス協会から興味深い情報が展開されていました。

フリーランス全体の年収は「200~400万未満」が22.9%と最も多く、「200万未満」が22.5%、「400~600万未満」が19.9%と続く。

<参考:フリーランス白書2020>

上記のデータによると、フリーランスで年収400万円未満は45.4%と約2人に1人に当てはまり、年収600万円未満は65.3%と約7割が当てはまるとされています。

これらの結果から読み取れることは、稼ぐことを目的としたフリーランス転身はかなりのチャレンジと覚悟が必要ということです。

また「好きな仕事で稼ぎたい!」という方が多くいますが、大抵が年収600万円未満に収まる可能性が高いので、20代30代と体力的に余裕があればいいですが、年齢を重ねて40代以降で子育てや親の介護を視野に入れると中々厳しい状態は容易に想像出来ます。

フリーランスとしてどんな”スキル”で戦うのか?

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<引用:フリーランス白書2020>

引き続きフリーランス白書2020を参考に話を進めていきますが、こちらは年収と職種の関係性についてまとめたグラフ(上段のグラフ)です。

グラフから読み取れるサマリを下記に抜粋します。

上記は「年収・満足度」と「職種」とのグラフだ。
「年収800万円以上」のグループでは「エンジニア・技術開発系」や「コンサルティング系」が多数を占める。対照的に「年収400万円未満」のグループでは「クリエイティブ・Web・フォト系」「出版・メディア系」が多数を占めている。

<引用:フリーランス白書2020>

上記抜粋した通り、稼ぐ(=年収800万円以上)為には、エンジニア・技術開発系やコンサルティング系の職種が高い割合を占めています。

これは即ち『会社員時代の経験・スキル』が多く関与していると想定できます。正直どの程度の経験・スキルが必要かは一概に断定出来かねますが、知識的なインプットに留まらず会社員としての『実践経験』が十分にないと個人として案件を獲得する、即ち企業からいち個人として案件を任せてもらうには相当ハードルが高いと思います。

ちなみに、私はマーケティング職ですがここでは「コンサルティング系」に当てはまりますが、大事なことは下記のようなスキルや案件対応が可能かどうかが試されます。

たかが広告運用やSNSマーケティングを知っているだけでは「コンサルティング系」案件は実際務まりません。

▼過去受注してきた案件一覧
・メール広告媒体の運用サポート
・SEMの戦略立案、媒体選定
・広報戦略立案
・デジタル広告運用サポート
・SNS企業アカウント運用サポート
・コスメブランドにおけるSNS企業アカウントの新規開設
・小売店におけるデジタル販促施策立案
・PMとしての経営戦略立案及び施策遂行
・サイト制作におけるディレクション
・ライティング、執筆対応
・取材対応
・フリーランス支援(キャリア支援)

フリーランスに”時間的余裕”はない

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<引用:フリーランス白書2020>

続いては、フリーランスにおける年収と案件数の関係性についてです。

ここでは上段のグラフから読み取れる考察を下記抜粋します。

「年収800万円以上」のグループでは「年収400万円未満」のグループに比べ、1社依存の割合が減り、「10社以上」など多数のクライアントを抱えていることがわかる。

<引用:フリーランス白書2020>

フリーランスの年収は「時間 × 単価」で決まることは当たり前ですが、上記では年収800万円以上稼ぐ人はおおよそ10社以上の企業から案件を請け負っていることを示しています。

このデータは個人的には現実的であり、私も実際多い時期で8案件を同時に対応していました。正直時間的な負荷はもちろん精神的な負荷を得ていました。

なので、フリーランスとして「稼ぎたい」のであれば、多くの時間を切り売りし案件対応に追われることが当たり前に必要であり、同時に過去の会社員時代に培った知識や現場経験が大きく寄与することが分かります。

”経済的自由”を捨てるのであればフリーランスはオススメ

忙し

極端なタイトルですが、かなりリアルなお話です。

これまで記載した通りフリーランスとして「稼ぐ」のであれば、会社員時代から個人で戦えるようなスキルを身につけ実践経験を積み上げる必要があり、具体的にはエンジニア・技術開発系やコンサルティング系が割合的に多いです。また、案件は10件以上請け負う必要が高くありそうです。

ただし、年収は400万円未満で時間的自由はそこまで気にせず自分の好きな仕事を選択し『フリーランス』として仕事をしたい!というのであれば、私はオススメします。

ただし、『経済的自由』を捨てる人はそこまで多くありません。一度きりの人生で「なんとかなる」なんてことは誰にもないのです。

一度今後の将来を想像してみてください。

例えば、あなたは現在25歳です。100歳まで生きるとすると労働ができる期間でいくら貯蓄をする必要があるでしょうか?

例)現在25歳の場合

・寿命:100歳(仮定)
・定年:65歳(仮定)
・定年後の期間:35年間(= 100歳 - 65歳 )
・65歳以降の支出:1億2,600万円(= 月30万円 × 12ヶ月 × 35年間)

・労働可能期間:40年間(= 65歳 - 25歳)
・65歳までの貯蓄額:月26万2,500円(= 1億2,600万円 ÷ 40年間 ÷ 12ヶ月)

※注:65歳以降は一歳の収入がなく毎月30万円の支出が発生する想定

要は、現在25歳で今後100歳まで生きると想定した場合、現時点から毎月約26万円の貯蓄をしないと、65歳以降毎月30万円の暮らしは不可能ということが上記の計算で分かります。

現代の20代30代は老後の年金給付に期待を持てませんし、年齢を重ねるごとに「子どもの教育費」やら「親の介護」やらどんなに節約した生活をしてもコストは自ずと嵩む一方です。

『フリーランス』は自分一人で仕事をする働き方であり、もし65歳までに事故に巻き込まれたり病に罹ると一歳仕事が出来なくなり収入が無くなります。

だからこそ、上記のリスクを鑑みて私はフリーランスとしての働き方をいずれ捨てて『経営者・事業家』としての道を歩むことにしました。既に法人も設立し準備は着々と進めています。

今後、少しでもフリーランスに転身するか迷っている方、現在フリーランスとして働いているものの中々上手くいってない方は、ぜひ一度「フリーランスとして働く可能性・限界点」を考えてみてください。

▼キャリア相談はこちら

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笹本康貴(ささもとこうき)

1992年生まれ 千葉県出身
2016年 法政大学 卒業、新卒としてサイバーエージェントグループ会社に入社。新規営業として大手飲料・食品メーカーにウェブ広告媒体の販売並びに、小売店に対する店舗集客ソリューションの提供に従事。
2019年 マーケティング戦略策定を主軸に独立。
2021年 re株式会社を設立し、現在に至る。

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