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ときどき花屋のはなし

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花の値段のはなし

花の値段のはなし

花屋に勤めていた頃、お客さまから「先週はもっと安かったのに」というような質問をよく受けた。花は生ものだし旬もあるので、野菜と同じように日々値段が上下するのは当たり前なのだけれど、それが頭の中でうまく結びつかないひともいる。

花は嗜好品。生活費が厳しければまずカットされるのは「お腹が膨れないもの」で、花はその筆頭なのだと常に感じていた。今はどの町にも1つは花屋さんがあるけれど、自分のために花を買う

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