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#41 あまりもののドン・ペリニヨンに学んだこと
重めのトピックが続いたので、このあたりで気楽に読んでいただけるトピックを入れたいと思います。みなさんは、「ドン・ペリニヨン」というシャンパンをご存知ですか?ご存知なら、飲んだことはありますか?もしあるなら、どんな思い出がありますか?今日はそんなドン・ペリニヨンの話です。
ドン・ペリニヨン
詳しい説明は抜きにして、ドン・ペリニヨン、通称「ドンペリ」はおそらく世界で最も有名なシャンパンです。その独特なデザインのラベルも印象的で、一度見ると忘れないと思います。僕は一度だけ買って飲んだことがあり、その時は1本1万円前後でした。今は価格が高騰し、3万円前後〜となっているようです。ぜひ飲みたい、という方は以下からどうぞ。
キャバクラやホストクラブといった夜の街では、「ドンペリを入れる」というのが豪遊の代名詞のようになっているようで、実際の味やその歴史について語られることが少ないのは残念なことです。実は、商品名はシャンパンを発明したと言われているドン・ピエール・ペリニヨン修道士の名前から来ています。
宴会の残り物
ある日山手線に乗っていると、男女数人のグループからこんな会話が聞こえてきました。
女性:この間ね、宴会入ったんだけど、その人たちドンペリ残して帰ったんだよね〜
男性:それ、どうしたの?(興味津々)
女性:片付けた後にみんなで飲んだ。ドンペリだよ、超ラッキーだった!
3万円もするワインを普通に買える人はそうそういないので、リッチなお客さんが残していったドンペリを飲むことができて、その女性はとても幸せそうでした。でも、少し思ったことがあります。
自分なら?
高級シャンパンをタダで飲めたというのは、確かにラッキーだったと言えると思います。でも僕はこう思いました。
ラッキーと言っても、人が残したもの。自分で働いて稼いで、自分でドンペリを注文できるようになりたい。
人の残りものを喜んでいる姿が、なんとなく可愛そうに見えたのです。残りものではなく、開けたてのボトルから彼らのグラスに注いであげたい……しばらくして、当時勤めていた会社のパーティーがありました。
上司の言葉
外国人上司が、パーティーで出されたそれほど高級ではないワインを嬉しそうに飲んで、一言一句は覚えていませんが、次のようなことを言ったのです。
どんなワインを飲むかは確かに重要、でも一番大切なのは、誰とどんな時に飲むかだよ。これは普通のハウスワインだけど、この場で飲むと最高だ!
とても大切なことを学んだ気がしました。次のような段階があるのかな、と思ったのです。
1)残り物の高級ワインをありがたくいただく
2)自分で高級ワインを注文できるようになる
3)安いワインでも、おいしく飲める相手と場面が身の回りにある
この順番で「その人の素敵さ」のレベルが上がっていくのだと思いました。2番の発想で1番の彼らをある意味見下して、「僕は自分で注文できるようになってやる」と思ったのが、なんだか恥ずかしかったです。1本500円のワインでも、「この人と、こんな場面で飲めば最高」と思える機会を多く持つこと、それこそが人生の喜びであるように思います。
これまでの人生で、最高の乾杯はいつだっただろうか、いつそれを超える素敵な乾杯を、どこでできるだろうか、考えを巡らせてみようと思います。
今日もお読みくださって、ありがとうございました🥂
(2023年8月21日)
サポートってどういうものなのだろう?もしいただけたら、金額の多少に関わらず、うーんと使い道を考えて、そのお金をどう使ったかを note 記事にします☕️